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NYの地下鉄はやらかしの連続

メデイアやSNSによって美化されすぎている海外生活

海外生活をしている、と聞くと「カッコイイですね!」だとか「オシャレですね!」「羨ましい!」なんかのやたらとポジテイブな日本からの声は少なくない。
特にそれが欧米の大都市だったりすると、その傾向はさらに強くなる。

でも、NYに限って言えば、それは完全にメデイアやいいとこ取りのSNSによって作られた美化された過ぎたイメージの解釈だと思う。

つまり、もっと実際には想像を超えたことが色々あるってこと。。。

とは言え、多くの中長期の海外在住者は、みんな長年の経験上、言葉も習慣も違う海外に来ればそんなもんだと思って大変なことがあっても諦めてる場合が多い。

だから、パブリックではそのあたりの苦労は敢えてあまり公言せず、SNS(特にインスタなど)でのいいとこ取り情報発信に徹している人たちも多いと思う。(特に海外在住をビジネスのブランドイメージにしている人たちはそうだろう)

でも、ここで決して忘れてはいけないのは、世界中の多くの国々の中で、日本ほどキッチリしている国、清潔第一で全てがちゃんと管理されてて、サービスにも徹している国、というのは他にはないっていうことだ。

だから、そんな国で暮らしている日本人の人たちの感覚からしたら、信じられないような出来事というのは、この街では”日常茶飯”で起こる。

その意味では、毎日何もなく平和な1日が過ごせるだけでも感謝ポイントは高い。

その中でも、特に日本だったら絶対に「テレビのローカルニュース」のネタぐらいにはなりそうなレベルのことがしょっちゅう普通に起きているのがNYの地下鉄だ。(大苦笑)

どん底にオーガナイズされていないNYの地下鉄

まず、日本と決定的に違う点を述べると、「時刻表」は誰も使わない。
「時刻表」は例えあったとしても、なかったことになっているってことだ。

つまり、電車が時間通りに来るなんてことは絶対にないので、誰も最初から期待していない。そして、「時刻表」が実はあったんだってことさえも、私は知らなかったぐらいだ。つまり、そんなものは誰も見ないしあてにしないしそもそもが使わない。

そうなると、どんなに電車が遅れても、もはや待つしかない。
しかも、電車が何らかの路線の工事やら故障で途中で止まったりすることも結構普通にある。

こないだも、友達から、週末に車中になんと”2時間も閉じ込められた”って言う話を聞いた。。。
どこかの駅二つで怪我人が出たみたいなことだったらしいんだけど、2時間というのはなかなかすごい。。それでももちろんニュースには一切出たりはしない。

土日は勝手に路線変更で取りつく島がない場合も

NYの地下鉄は、Planned Serviceと言って、土日にちょっとずつ、今まで出来なかったり、遅れを取っていた路線内の工事を行ったりすることが多いので、土日は予定外の路線の変更がしょっちゅう発生する。。
(ちなみに、「Coming Soon」と近い完成を匂わせる大きなキャッチコピーのロゴが掲げられているような工事の場所で、実際には工事が終わるのに数年かかった、みたいなことも決して珍しくはない。。。誇大広告にもほどがあるって話だけど、そのマイペースさこそがリアルNY。苦笑。)

そして、土日は電車が走ってない路線がある、もしくは、一定の区間は電車が止まらない、みたいな場合も多い。一部だけ、違った電車の路線に土日だけ切り替わっている場合すらある。

だから、その辺りは、どのラインがどう変更したのかを必ずサイトで確認してからしか地下鉄には乗らない方がいい。
(しかも、ひどい時には電車に乗りながら、さらに路線駅変更しましたから!みたいなアナウンスが車中で流れたりするのを聞くこともある。どんだけマイペース!苦笑。)

いろいろとヤバいNY地下鉄(笑)

そして、最近は車両が比較的新しくなって来たので、こういうケースは昔よりは減ったんだけど、以前は、車両の前の部分と横の部分の路線表示が違っている、みたいなことも良くあった。

つまり、先頭の顔の部分にはAトレインの表示があるのに、横の部分はFトレインみたいな。。(結局どっちやねん、って。。)

まあ土日の地下鉄はそんな具合で、地下鉄駅も、普段から線路はゴミだらけでネズミがちょろちょろ走り回っている場所も決して少なくないし、階段がわりのエレベーターも、知らない間に中で誰が何をしているのかは良くわからないんだけど、ドアが閉まると鼻を押さえないといられないぐらいに異臭がすごい場合もそれなりにある。。。

だから、地下鉄に関して言えば、日本から見た「カッコイイ」だの「オシャレ」だののイメージとは程遠く、本当に、ある意味ではひと昔前の後進国レベルだったりする部分もいっぱいある。

地下鉄駅構内ではストリートミュージシャンや芸人の人たちが憩いの場

アボリジニの民族楽器ディジュリドゥを駅構内で演奏するミュージシャン

とは言え、そんな劣悪な環境でも、ストリートミュージシャンの人たちが、駅構内やらホームだけでなく、電車の中で演奏を始めたりすることは多くて、それはそれでNYらしいなと思う部分ではある。

そして、もっとすごいのは、これはほぼ名物行為なのか迷惑行為なのかわからなくなるぐらいなんだけど、地下鉄車内でのポールを使ったりしたアクロバテイックなヒップホップダンス。

これはほとんどの場合黒人の人たちがやってるんだけど、2人組、もしくは3人組ぐらいでササっと車内に入って来て、音楽を掛けながら、時によっては交代でサーカスばりのアクロバットの実演が始まる。

これに関しては、涼しい顔で明らかにガン無視している現地在住の人たちもそれなりにいるけど、観光客の人達には新鮮なのだろう。「うわあ。何が始まったんだ!」と目を丸くして笑顔と拍手で実演を見守る人たちも少なくない。

参考までに。

https://youtu.be/_mjJIROAQKk?si=FUihbN9w30LjXVh9

でも、これってそもそもいつどこで練習するんだろうか。
それとも、この本番イコール練習なのか。

そんなわけで、今日はNY地下鉄の実態(?)について、少し書いてみました。

そして、NYが一筋縄で行かないのは、実際に地下鉄だけではない。
本当にあんなことやこんなことがてんこ盛りにある。

その中でも、今年の春先に裏庭のアパートで起こった衝撃のホラーサスペンスを次回はご紹介いたしましょう。乞うご期待。
























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