続・火曜サスペンス in NY
朝起きたら窓の目の前に鳩の死骸が。。
それを何とか処理してもらえるまでの七転八倒の日々について書いています。
前回の記事はこちら。
(続き)
とりあえず、毎朝窓から鳩様のご臨終死体を拝まなければいけない悪夢な状況から一刻も早く逃れるには、最善策を探すしかなかった。
なので、一応窓際でお線香を燃やしてご臨終の鳩に向かって手を合わせた後に(ザ・日本人)、恐る恐る現場写真を撮り、アパートの管理会社にそれを送ってこの状況についてメイルで説明した。
とはいえ、毎日忙しく動き回っているであろう管理会社の担当者からも、直ぐに返事が来るとはとても思えなかった。。
そんなわけで、一応知り合いの法律家にも電話して、何かできる事はないか聞いてみたところ、NYには市内の鳥たちを保護する市がやっているアソシエーションがあるから、そこを直接訪ねて相談して見てはどうかと言われた。
確かに、鳥の保護の活動をしている人たちならば、こういった場合にどうすればいいのかの何らかの情報を得られるかもしれない。
そして、基本的に動物に対しての保護をベースに活動を行なっている機関なので、恐らく通常よりは人間的な対応を望める可能性は高い筈だと思った。
ただ、この場合、一番問題となるのは、この鳩様ご臨終が発生した木が、うちのアパートの敷地内ではなく、向かいの裏庭のあるアパートの敷地内とのボーダーの向こう側から生えていることだ。
つまり、この木が基本的に向かいのアパートの裏庭の敷地から生えている限り、その責任の所在というのは、うちのアパートではなく、裏庭のある向かいのアパートになる。
それもあって、例え窓の前で鳩が御臨終していたとしても、自分のアパートの管理会社に助けを期待するのはむづかしいかもしれないとも感じていた。
それは最初からわかっていたので、とにかくサニテーションデパートメントに通報するにも現場の住所を特定する必要があったので、ワンブロック南のストリートに建物の番号を確認しに行ってみた。
けれども、うちの窓から見える裏庭に隣接する建物は、表の通りからは全く見えず、上からGoogle mapで見ても、通りから奥まったところの敷地にある二階建てのプライベートハウスにしか見えない。。
つまり、道路に面した表側には、やや大きめの四角い6階建ぐらいのアパートが存在していて、その裏側にある2階建の家のような建物の裏庭から生えている木が、今回の問題発生スポットなのだ。
ということは、この2階建の裏庭付きの物件が、通りの表から入る四角い6階建ぐらいの大きなアパートのビルと同じ建物の一部なのか、あるいは独立したものなのかの特定が必要になる。(それによって、住所が違ってしまうからだ。)
それに関しては、いくら検索しても、Google mapでも何も出てこない。
同じアパートの一部ならば、最初に確認したビル番号で通報できるけれども、もしも違うオーナーの別の建物だった場合、その住所を調査するのは並大抵ではない。。
そんなわけで、このような大きな問題もあったので、とりあえず、表側のビルの番号だけを持って、市がやっている鳥たちを保護するアソシエーションを訪ねて事情を説明するしかなかった。
そこにいた受付嬢は、事情を説明すると「Oh! アイムソーリー。。」と悲しい顔と大きなリアクションで言ってくれたものの「残念だけど、それが、あなたのアパートではない別のプライベートアパートの敷地内で起こっている限り、私たちには正しい対策はわからないは、本当にごめんなさいね。。」と言って、終業時間前だったのか、そそくさとコートを着て事務所を出て行ってしまった。。。
続く。