NY洗濯事情 2
先のnoteに書いたように、マンハッタンのアパートの多くは、共同のランドリーが設置されていなかったり、洗濯機が置ける水場のシステムにはなっていない。
https://note.com/jasminflower/n/n2add3d39fb6e
そのため、仕事をしている忙しいみんながランドリーに行くのは、多くて週一、少なければ二週間に一回と言うような場合もある。
しかも、これは天候にも左右される。。
連日雨だったり雪だったりとかすると、誰も重たい荷物を引きずってわざわざランドリーには行けなくなる。そうなるとますます溜まっていく洗濯物の山。。。(涙)
となると、お天気が優れなかった週末にランドリーに行くと、人によっては「あれ、今からどこか海外旅行にでもお出かけですか・・?」と思わず声がけしたくなるような、複数の巨大なスーツケースを持って来ている人がいたり、大きなバッグパック以外にも、IKEAのLサイズの買い物袋(買い物する時に現地で借りて使うやつ。なぜこれを持っているのかは謎。笑。)を2つぐらい積み上げたカートを引いて来ている人もいたりする感じで、とにかくみんなが山盛りに溜まった洗濯物を持ってきている上に、混み合っている。
だから、洗濯機や乾燥機は常に取り合い状態で、周りに他にランドリーがない店では、結構てんやわんやな事になっている場合も多い。
そんな訳で、先日も悪天候が続いていた後に、結構肌寒い感じの秋の日だったのに、下半身がチェックのトランクス一枚で、上に革ジャンを着てランドリーにやって来たお兄さんを見かけた。(笑)
この出立は、マンハッタンでなぜか極寒の冬の季節に行われるイベント、“No Pants Subway Ride“を思わせる。
この“No Pants Subway Ride“とは、ズボンやスカートを履かないで、下半身は下着姿で地下鉄に乗るって言う結構大胆なイベントなんだけど、いつもそれなりの数の参加者がいたりする。
しかも、大学生限定みたいなイベントでもなく、立派な大人(上半身は)、もしくは中高年以上の社会人の人たちも堂々と参加している。
つくづく思うけど、こんな風に本気で馬鹿をやれるアメリカ人のスピリットはいつ見ても頼もしい。
そして、先日も、ランドリーに入って来るなり上着代わりに着ていたトレーナーを大っぴらに脱いでタンクトップ姿になって洗濯機にそれを洗濯物と一緒にまとめて放り込んでいたセクシーバデイのお姉さんもいた。(これは、たまたま遭遇したら結構嬉しい、みたいな人も男性ならいたりするかもしれない。ここにいるちょっと年齢層が高めの男性陣も、心の中では“Wow!“と思いながら涼しい顔をしているのがなんとなく伝わってくる。笑。)
とにかく、忙しくてランドリーに来る時間が取れず、洋服の着替えがなくなってしまった今、洗濯を次に持ち越さないためには、できるだけ沢山の洗濯物を一気にやってしまうしかない。
そうなると、みんな人目を気にしている場合ではないのだ。
そういった意味での生きやすさは、残念ながら日本にはない。
でも、人の目が気にならないって言う事は、それだけみんながマイペース、何をやってもオッケーと考えているという別の問題ももちろんある。
これは以前、イリノイ州の大学に勤めているインド人の友人から聞いた話なんだけど、学生街のランドリーを頻繁に利用していた清潔好きの彼は、ある日、ランドリーでとんでもないものを見て、目が点になったという話をして来た。
一体何があったのか、というと、その大学の学生らしき若い男子が、堂々とランドリーで自分のスニーカーを洗っていたのを見た、というのだ。
それ以降、彼はとてもランドリーは使えなくなったと言っていた。。
まあ、これってアメリカあるあるとも言えなくもないけど、それは地方都市で学生街だったせいもあって、特に堂々と行われていたのかもしれない。
私はNYのランドリーでスニーカーを洗っているのは見た事はないけれど、アメリカの学生とかなら、やる人もいそうだなというのは想像できる。
そして、こういった利用者の問題以外にも、ある程度長い年月オープンしているランドリーの乾燥機には決定的な問題が一つある。
それは何か、というと、「洋服にシミが出来る問題」だ。(涙)
これは、何が悪くてそうなるのかは良く分からないのだけど、白っぽいものや色が薄いものは、古い乾燥機を使うと簡単にシミができる場合が多い。。
(これはインド製品の染だから、とかそういう事では決してない。)
恐らく、乾燥機の温度調整や、内部で錆び付いた金属に問題があるに違いないと想像している。
だから、こればっかりはもはや賭けなんで、白っぽいものにシミが出来てしまったら諦めるしかない。。私もこの現象で、今まで何枚白地のTシャツをダメにしたか分からない。
そんなわけで、なんだか問題がてんこ盛りなランドリーの日々だけど、他に選択肢がない今は、ランドリーの待ち時間に瞑想状態に入って心を仏にするぐらいしか乗り切れる方法はきっとないだろう。(苦笑)