直感で生きる
美容室の近くに、本屋さんとカフェが一体になった場所がある。本を買わなくてもカフェで気になる本が読める。貧乏性の私は、2日かけて通って一冊読破したことがあるが、いま思えば、コーヒー2杯分+ガソリン代=本一冊分の値段つまり本を買ってしまっても変わらなかったんじゃないか?と。
今日は胃の調子が悪いのでコーヒーは飲みたくなくった。少し立ち読みして帰ろう、と本屋さんに入り、気になるタイトルのエッセイを手に取り少し読む。何冊目かの本で、ドキッとする言葉に出会った。
本の言葉そのまんまではないが、そんなことが書いてあった。
ドキッとした。
人はみな、自分に正直に生きてるのだろうか。自分の直感に従って生きているのだろうか。
今日の朝はパンを食べよう!と思っていたのに、結局「腹持ち良いしなぁ」とおにぎりを選ぶ。
今日はシャツを着ていこう!と思っていたのにカットソーにしてる。
ヒールで行くぞ!って決めてたのに直前にブーツの方がいいかなぁと悩み出す。
そういう毎日の小さな選択でも、自分の気持ちに正直に生きてるんだろうか。自分の直感で物事を決めているんだろうか。
毎日、毎分、毎秒、人は何かの選択をして行動をする。その一つ一つを、せめてそういう小さな選択だけでも、自分の気持ちに正直に、自分の直感に従ってみてもいいのかもしれない。その積み重ねで、人は幸せだと感じるのだろう。でなきゃ、その反対だとしたら、少しずつ、じわじわと、黒いモヤモヤが浸食してくる。気づいたときには真っ黒になっている。
いつもならカフェでコーヒーを、というところを、今日は直感に従って、コンビニでお菓子を買って海を見に来た。
海のにおい。風はやっぱりもう秋。
深呼吸ができた。幸せだ。