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これぞ大大どんでん返し!恐怖 (1961) 英

セス・ホルト監督

これは怖い!
でも、絶対面白い!

どんでん返しという言葉は
よく使われますが
これほどの どんでん返しは
そうそう あるもんじゃ ありませんぜ。

そのため 当時、監督さんは
細かいショットから あれこれ想像されないようにと
ポスターも 一種類しか作らず

もちろん、
映画館の途中入場も「絶対、お断り」にした。

日本もそうだったけれど この当時は
入れ替え制ではない 映画館が多く
途中で入って来る人も 出て行く人もいたんですよ。

ジャスミン (←私よ)は この映画を4回観た。
何も知らずに観たときの 衝撃は凄かったけれど
充分、知ったうえでも 何回観ても面白い。

今回はネタばれ無しでご紹介。 

          〇
フランスのニース。

空港に ペニー (スーザン・ストラスバーグ)という
車椅子の若い女性が降り立つ。

幼い頃、落馬の事故で 半身不随となった彼女は
10年前に両親が離婚し
母親とイタリアに住んでいたが

3年前に母親が亡くなり
その後は 世話係の女性と二人きりで暮らしていたが
つい最近 その女性も 事故で亡くなったため
ここ、ニースに住む
富豪の父に 呼び寄せられたのだ。

しかし
空港での10年ぶりの 父と娘の再会のはずが
約束と違い 空港に父は現れず
ロバート (ロナルド・ルイス)という
屋敷の運転手が迎えに来た。

そして屋敷では
父の後妻のジェーン (アン・ウッド)と
父の昔からの友人であるという
ジェラード医師 (クリストファー・リー)が
ペニーを待っていた。

ペニーにとっては 誰もが初対面であり
頼りにして来た父とは会えず 不安を隠しきれなかったが

義母のジェーンは ベニーに優しく接し
父は急な社用で 今朝出かけたが
2、3日で戻る予定だと慰めた。

しかしその夜、
不審な物音に気づき 庭に出たペニーは
灯りのついていた納屋の中で
椅子に座り、目を見開いたまま 死んでいる父の姿を見た。

鋭い悲鳴をあげ、パニックになったペニーは
車椅子ごと 庭のプールに転落。

駆けつけたロバートや ジェーンに助けられ
しばらくして やっと落ち着いたペニーに

あなたが見たのは 夢か妄想であると
その後、見せられた納屋には
古い家具など雑多な物が 置いてあるだけで
何の不審な痕跡もなかった。

また、翌日には
「急な仕事で迎えに行けず 悪かったね」という
父からの電話があった。

しかし ペニーは その電話さえ信じられず
父が死んでいるという
不吉な予感が 頭から離れなかった。

そして毎日のように 屋敷を訪れる
ジェラード医師と 親し気な様子を見せるジェーン。

そのジェラード医師は なにかにつけ
ペニーの精神をいぶかしむような 発言をする。

「健康な人間は 妄想など見ないものだ。
 君の脚だって
 精神的なものから来ているのかも知れない」

「それでは、私の精神がおかしいと言うの
 私はいずれ、病院行きだと言いたいのね!」

たびたび諍いを起こし 険悪になって行くふたり。
そのたびに
ますます疑惑の念を深くするペニー。

父はあの二人に既に殺され 莫大な遺産相続のために
自分も殺そうと 呼び寄せられたのではないか・・・

ペニーのそんな思いを 聞いてくれるのは
今は少しづつ 心を通い合わせるようになった
運転手のロバートしかいなかった。

「精神的に異常が認められると 財産は相続出来ない
 あの二人は君を 精神病に仕立て上げようとしているのだ」

もうこの頃では
父が死んでいることを 確信しているペニー。
ペニーとロバートは
夜ごとこっそりと 父の遺体を探す。

そして遂にふたりは
今は使っていないプールの
淀んだ水の底に沈んでいた 父の遺体を見つけた・・・

ここからが 凄い!
誰もが想像し得ない結末!

          〇

主役ペニー役の スーザン・ストラスバーグ。
演出家であり俳優であり
「アクターズ・スタジオ」の創立者である
リー・ストラスバーグさんの娘さんですね。

マリリン・モンローと大親友で
モンローさんの謎の死の後 本を出版しています。

後妻ジェーン役の アン・トッドは
デヴィット・リーン監督の奥様だった方。
この女優さん、上手いんですよね。
あんまり言えないけど・・。

ジェラード医師役の クリストファー・リーは
映画『吸血鬼ドラキュラ』の
ドラキュラ伯爵で有名になった俳優さんですが
93年の生涯に 278本もの映画に出演し
ギネス世界記録を持っているそうです。

この映画、ほんとにほんとに面白い。
嘘じゃないの、絶対、お勧めよ。















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