子宮外妊娠の手術記録
7w1d 右卵管への子宮外妊娠のため、腹腔鏡手術にて右卵管を切除し、赤ちゃんとお別れしました。
本当に辛い経験でした。多分人生で一番・・・
病室でこの記事を書き始めた今も涙が出そうですが、短い間だったけど私たちのところに来てくれた赤ちゃんとの時間を噛みしめて、今回のことを記録に残したいと思います。
12/23(木)手術前日
再度クリニックへ
12/22(水)右卵管への子宮外妊娠の疑いありと診断され、翌朝12/23(木)紹介状を書いてもらうため再度通っているクリニックへ。
義母も付き添ってくれました。
一応再度内診もしましたがやはり右卵管に胎嚢のようなものが見えるようで、手術ができる病院を探して紹介状を書いてくれました。
基本的に子宮外妊娠は過ごし方とか関係なく起こるものだそうですが、私の場合不妊の原因が卵管周囲の癒着による卵管機能低下で、卵管因子がある場合多少子宮外妊娠の確率が上がると言われているそう。
紹介状をもらって、一度家に帰って入院準備をし、紹介された病院へ向かいました。
精密検査、入院
病院に着いて、すぐ精密検査に入りました。
まずエコーで診てもらいましたが、やはり右卵管部に胎嚢らしいものが見えたようです。この時点で子宮外妊娠はほぼ確定でした。
続いて血液検査、尿検査、心電図、レントゲンを撮って手術に必要な検査も含め完了しました。これらの検査が終わった頃、ようやく夫が出張先から病院に駆けつけてくれました。まさか、こんなところで8日ぶりの再会を果たすことになるとはね。。
夫と二人で再度先生とお話。エコー画像を見せてもらうと、一週間前はもやっとしか見えなくて「早く大きくなってくれー!」と願っていた胎嚢は、皮肉にも卵管でしっかり胎嚢と確認できるまでに成長していて、とても複雑な気持ちになりました。
先週の診察で600IU/L程度しかなかったhcgは、前日の診察時で3,000IU/Lまで増えており、この日には4,000IU/Lを超えていました。
胎嚢が大きくなって卵管が破裂すると大量出血とショックで生命に関わる危険な状態なので、このまま入院して明日卵管妊娠の最終確定をして手術になるとのことでした。
また、卵管因子があると子宮外妊娠のリスクは高くなるので、今後も体外受精を考えているのであれば、左卵管の切除も検討した方がいいかもしれないと言われました。
診察後夫とも話しましたが、元々自然妊娠は諦めていたし、凍結胚もまだ8個残っているので両方切除してしまった方がいいかもねという話になりました。
この日そのまま入院となり、念の為と手術までは救急病棟で過ごすことになりました。
また出来るだけ安静にということでトイレに行くときも看護師さんを呼んで車椅子で移動することに。
ただでさえ初めての入院&手術で不安いっぱいなのにコロナで面会禁止なので退院まで家族に会えないのも辛かったです。
とはいえ、前日は義両親が深夜に来てくれたのと子宮外妊娠の悲しみ、手術の不安でよく眠れなかった上、救急病棟はスマホ禁止でやること皆無だったので20時ころに就寝しました。
あんなに大きくなってほしいと願っていたのに、今は大きくなって卵管が破裂したらと思うと怖いし、ここまで成長してくれてうれしい気持ちと爆弾を抱えているような気持ちとすごく複雑な気持ちで眠りにつきました。
12/24(金)手術当日
最終確定診察
前日の夕食後から点滴を入れてこの日は一日絶飲食になります。
6時に採血をして7時半に手術前最後の診察でした。
先生二人で再度エコーも見てもらいましたが右卵管の子宮外妊娠でもう確定だろうと。hcgの値もいよいよ5,000IU/Lを超え、「これ以上待機してもリスクが上がっていくので今日なるべく早めに手術しましょう」ということで、お昼頃の手術が決まりました。
待機中ベットに先生がやってきて、結局左卵管は状態を見てみて詰まっていたり明らかに機能しなさそうな場合は切除するが基本的には残す方針でということになりました。(両方とってもよかったけどな・・・)
いよいよ手術へ
お昼過ぎ頃いよいよ呼ばれ手術室へ移動。
心電図や血圧計などいろいろ付けられてあれよあれよという間に麻酔注入。
「えっ、もう入ってるんですか?」と思わず聞いてしまった。笑
「入ってますよー。はい、深呼吸してー」と言われるままに深呼吸をして、麻酔が入ってくる感じ気持ち悪いなーと思っているうちに意識なくなりました。
目を覚ましたらまだ麻酔が効いていて、「手術した痕まったく痛くない!なんか息苦しい…」て思っていたらすぐに麻酔の先生に「口で大きく呼吸して」と言われ口でゆっくり息をしたら苦しくなくなりました。
ここで人工呼吸器を外されたのですが、のどが枯れてしばらく声があまり出ませんでした。
手術室の時計を見ると、私が目を覚ましたのが15時頃で手術時間は1時間ほどだったようです。
まもなく麻酔が切れてきてまず尿道カテーテルの痛みと気持ち悪さを感じました。手術台からベッドへ移動して、4階の手術室から13階の病室に移動したのですが、麻酔の副作用か乗り物酔いのような気持ち悪さがすごかったです。
とにかくつらかった術後
病室についたら吐き気止めの点滴を打ってくれて、吐き気はすぐに収まりました。
そこからは尿道カテーテルの痛気持ち悪さとだるさでなんだかすごい辛かったです。お腹の傷も痛くなってくるし、傷の痛みで寝返り打てなくて今度は腰や背中が痛くてすぐ目が覚めるし、覚悟はしてたけどやはり手術後は大変だなぁと身に染みて感じました。
この日は看護師さんがこまめに様子を見に来てくれて、痛み止めの点滴を入れてもらったり寝返りを手伝ってもらって背中に枕を入れてもらったりと大変お世話になりました。
改めて医療従事者の方の偉大さと感謝を感じました。
ひとまず手術が無事終わったことに感謝とひと安心です。結局やはり右卵管のみの切除になりました。
12/25(土)手術翌日
朝まだ点滴は続いてましたが朝食が出ました。この日の食事のご飯はすべてお粥でした。
朝食後血栓症防止の足のマッサージ機と尿道カテーテルが取れ、術着とおむつからパジャマに着替えられました。
傷が痛くて立つのも辛かったですが、血栓症防止のためこの日から出来るだけ歩くようにと言われました。(無理・・・)
昼ご飯を食べて痛み止めを飲んで、少し歩くように頑張りました。個室にしたのでトイレは近くてよかったです。
痛み止めは完全には効かないですが痛みは少しマシになるので、効いている間はなんとか少し歩けるようになったし、お腹に出来るだけ力入れない立ち上がり方や歩き方を徐々に体が覚えていった気がします。
夜中はいろんなところが痛くてあまりよく眠れなかったので少し昼寝をして、夕方夫と電話しました。
電話しながらくだらないことで笑ってしまいお腹の傷がめちゃくちゃ痛くて切りました。笑
術後は爆笑厳禁です。笑
本来ならクリスマスディナーでおいしい焼肉屋さんを夫が予約してくれていたのですが、病室で一人で過ごすことになるとはね・・・
ケーキくらい食べたいなぁと思っていたら、この日の夕食で小さいケーキとクリスマスカードが付いていてとてもほっこりしました♡
12/26(日)入院最終日
他の病院も腹腔鏡手術はそんなものでしょうか?
私のいる病院は手術後3日目の朝には退院です。(1週間くらい入院するのかと思ってた)
というわけで記事を書いている今日が入院最後の夜です。
今日から食事も普通のご飯になりました。
昼食後、術後の経過確認の診察があり、問題ないということで予定通り明日退院が決まりました。来月もう一度経過確認をして、問題なければまた不妊治療を再開してもいいとのことでした。
また、診察の際に、腹腔鏡のカメラで撮った子宮や切除した卵管の写真を見せてもらいました。
子宮の写真を見ながら「生理痛ひどい?」と聞かれました。
子宮の背面が癒着していて子宮が収縮しづらい状態になっているんだとか。
ここ数年生理痛がひどくなってきたとは思っていたけど、”生理痛”って言うくらいだから痛いの当たり前だし…もっと重い人もいっぱいいるだろうし…と放置してしまっていました。もっと早くピルを飲んでおけばよかったです。妊活が終わった暁にはピルを服用しようと思います。
卵管の写真では、卵管の根本あたりに大きい丸い塊がしっかりありました。最初の病院では8mm程度と言われていましたが、実際は2cmくらいあったみたいです。
こんなに大きくなってたんだね、正常妊娠できなくてごめんね…。
私は子宮外妊娠の自覚症状(腹痛、出血など)がほぼなかったのですが、思ったより大きかったので改めて結構危険だったのかもと思い、今の段階で見つけてもらえて本当によかったなと思いました。
昨日はそこまで言われませんでしたが、今日は看護師さんに歩け歩けと言われます。入院してから一日絶飲食とは言え丸2日以上便通がなかったので、便通改善のためにも歩かないといけないんだそうです。
痛みも昨日より少しマシになって、頑張って病棟をうろうろ徘徊。笑
便通はなかなか来ませんが、大分歩けるようになり、今日からシャワーOKということで下のコンビニまでシャンプーなども買いに行きました。
処方してもらった酸化マグネシウム錠を飲んでお母さんと電話してたら便意があり、無事便通がありました。お腹も張ってきていたので一安心。
子宮外妊娠発覚から怒涛の日々でしたが、子宮外妊娠にいち早く気づいてくれた不妊治療クリニックの先生と命を救ってもらったこちらの病院の先生、サポートしてくださった看護師さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
明日退院したら年末年始はゆっくり過ごして、また卵を迎えられるように養生したいと思います。
長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。