【3.11】あの日と今日と
3月11日、あなたは何を思いますか?
2011年3月11日14時46分、東日本大震災がありました。13年前のことです。もしかしたら、記憶にあまりない年齢の方もいるかもしれません。
あの日は多くの方が亡くなりました。あの日は多くの方が家を失い、故郷を失いました。
だから、繰り返さないように私たちは毎年『あの日』を唱えながら、今日を生きています。
「3.11を忘れない」ということ
東日本大震災を振り返るとき、「3.11を忘れない」という言葉が使われます。
東日本大震災がどれだけ大規模な地震であったか、津波の大きさ、高台避難の大切さを改めて考える日となっており、日本にとって大切な日になっています。
「忘れない」というのは悲惨さを忘れないことだけではありません。同じことを繰り返さないように、備えること、話し合うこと、考え続けることも含まれていると思っています。
今自分が住んでいるところで、職場・学校で、移動中に地震が起きたとき困りごとを最小限にするには何が必要でしょうか?寝ている時の家の中や、自分が外にいる時のペットのことなど、その時のライフステージによってカスタマイズしていきましょう。
自分で備え、国に備え「させる」
自分や家族のための「備え」はもちろんのこと、私たちは市民として政府にも備えさせなければなりません。
今年2024年1月1日に起きた能登半島地震では、いまだに多くの方が避難生活を余儀なくされています。支援の多くをボランティアや民間団体に頼っており、政府の支援は十分とはいえません。細かなニーズの汲み取りは市民の方が得意かもしれませんが、そのお金を出すのは政府であるべきだと考えています。ですが、現状は増税のわりに民間に頼りっぱなし…という印象があります。
そういった社会も変え「させる」声が必要です。
政府に問い続ける安全と情報の正確性
東日本大震災では原子力発電所のメルトダウンも起こりました。その後、放射性物質の処理が未だ大きな問題となっています。
自然災害による事故は誰も止められません。だから、その後の検証や振り返りが重要になっていきます。
しかし、現状はデータの改ざんが相次ぎ、現在稼働している原子力発電所についても事故やデータの隠蔽が続いています。近隣の住民だけでなく、電力供給を受けているすべての人が関わっている問題にもかかわらず、正確な情報を知ることができない状況です。
今日を生きること
「3.11」は私たちにとって、忘れてはいけない大切な日であったり、大切な合言葉になっています。一方で、この日がお誕生日だったり、大切な人のおめでたい日という方もいると思います。
備えること、悼むこと、考えることは3月11日の今日限りではありません。だから今日がおめでたい日の方には、素直に「おめでとう」と手放しでお祝いの気持ちでいっぱいです。
今日がおめでたい日の方も、そうでない方も「今日を生きていること」は同じ。生きている有り難さを大切にする気持ちだけは、そのままでいたいですね。