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怪我の下部構造

選手にとって、怪我は非常に大きな問題だ。
せっかくレギュラーであっても怪我による離脱はそのままポジションを奪われたり、出場機会を失われるなどのリスクに繋がる。

復帰後も本来のパフォーマンスに戻らないケースも多くあり、靭帯損傷や肉離れなど重度な怪我はパフォーマンスにおいて直接かつ二次的に影響を与えうる。

捻挫などの一般的に軽度と捉えられるような怪我であっても、重大な問題にまで繋がることもあるため注意が必要だ。

例えばサッカーでの怪我は肉離れが非常に多く、膝の怪我も同様に多発している。
また、離脱しないまでも、腰痛など違和感を抱えてプレーしているケースには非常に多く出会う。

結論から言うと、このような怪我は必ず防げると考えている。

怪我を防止する取り組みとパフォーマンスを向上するための取り組みは、実は重なることが多く、同時並行的に取り組めるものだ。つまり、本当に良いトレーニングをしているのであれば怪我が減る・起こらないという現象が起きる。

怪我の防ぎ方について身体操作の観点から解説する。
*視点を統一するために怪我の代表格である肉離れにフォーカスする

■怪我にも下部構造がある
怪我が起きる”直接的な"メカニズムは、解剖学的・生理学的にはずいぶん知られるところとなっている。筋が硬くなって柔軟性が低下すれば肉離れや靱帯損傷などのトラブルが起こりやすいなどだ。
しかし、これらはかなり表層的、かつ「結果的に」起こっている現象であり、怪我が起こるメカニズムは実はもっと深い構造を持っている。

怪我は必ず「動きの中で」起こるものであり、それは動きの中で生じる負荷が怪我を起こす要因になっていることを意味する。それゆえ、いくら柔軟性や筋力を高めても、それだけでは本質的に動きの中でその部分に負荷がかかる構図は変わらない。

肉離れや膝の靭帯・半月板の怪我はその重症度だけでなく「再発」も大きな問題であり、その理由は怪我を起こす下部構造がそのままになっていることに他ならない。



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