恥部

格好つけた言い方しすぎて結局何が言いたいのかわからなくなっていた。

思い出すのはやはり教室。思い出すというか、何処までが記憶で、何処からが俺の想像かはわからない。
小学生なのか、中学なのか高校なのか、曖昧だし、場面場面によってそれも変わる。


理科実験室みたいな場所か、給食?昼食中なのかははっきりしない。クラスメイト同士で向かい合って座っている。

誰かが話して、誰かが笑い、それに対してまた誰かが話し出す。俺は何か話しているんだけど、誰もそれには反応しない。自分はそこに存在しないんじゃないかとすら感じている。

俺はそれを認めたくない。ただ心の中でそれを受け入れてしまった方が楽だと思っている。俺自身の世界でさえも俺の存在がなくなって、ただただ目の前の見守っていたいと願う気持ちもある。

本当の願望を諦めたら、悲観的なものでそれを覆い隠す。

あの時俺が言いたかったのは、寂しいってことなんだろう。
存在を認められたかった。
貴方たちの世界に俺という存在を生きていさせて欲しかった。

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