生協の配達と葡萄味のアイス
どうもこんにちは。
本日も当ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログは今、沖縄島北部「やんばる」の生き物たちの写真を連投しております。
ブログのタイトルは、私の夢や記憶の断片を一言ふたことで表したものになっております。
小学生の時、夏休みは大変大きなイベントでした。
夏。夏は大好きな昆虫は真っ盛りのシーズンで、親戚にも会えて、遊べて、そうだ、家族旅行の時に行く場所の虫も調べなきゃ・・・そんな具合に心躍らせて、家族全員のスケジュールカレンダーの作成をする母の横にちっちゃく膝をついて見つめるのでした。
乾いているのに、蒸し暑い。
アブラゼミとクマゼミの声が凄まじい。
直接皮膚を掴んでくる太陽光線。
その何もかもが私の神経を奮い立たせ、自転車と虫網と虫籠を持って信号を待つ気持ちを急かすのです。一分一秒も無駄にしたくない!沢山の虫を見たい!その一心です。
勿論、信号は青になってからちゃんと渡りましたとも。(笑)
今日は少し遠出しよう。せっかく朝早く起きたんだから。母に虫取りで良いと言われてる中で一番遠い場所に向かうと、まず迎えてくれたのはミンミンゼミ。
花緑青に黒い複雑な墨模様、アレキサンドライトのような輝きの単眼…透明な羽も、夏の日照りで橙色や黄緑、青や赤にステンドグラスのように反射します。
林冠で影になってる水路では恐ろしく大きなオニヤンマが頭上を飛び、驚いて尻餅もつきました。
草むらではバッタやカマキリの擬態を見破ろうと這いつくばってみたり。
当時好きだったタイコウチが居ると信じて疑わなかった水路にやはりいなかった時の悔しさ、寂しさ。
上の写真の2種は共に国内希少野生動植物種に指定されており、カエルの方は沖縄県指定天然記念物でやんばる固有種です。
あの時の夏は本当に特別な季節でした。
宿題のめんどくささも、一歩一歩近づく学校登校という恐怖も含めて、素晴らしい季節だったと記憶しております。
この私が、小さい頃に見てきた音や聴いてきた色を、年数的に色々な経験を経てから見直してる今、この時のこの感情、なんと言うんですかね。エモい?とはなんか少しだけ違う気がします。
幼い頃から生き物と戯れていたからなのか、生き物を見つけるという視覚は特に陸上に限っては自分で言うのも烏滸がましいですがかなりのレベルのものだと思ってます。
そしてそれは今、琉球列島や本州での撮影に非常に大きく貢献しています。
野生動物はまず、見つけないとお話になりませんから。
いや、目の前の筆箱が見えないとか、全然ありますがね・・・。
興味本位で始めた人物の写真で、その目のモードを切り替えてファインダーを覗き、撮影することも知りました。
構図の上達も、人物写真を始めたのはかなり大きいと思います。
良い写真を撮れそうな時、その時にファインダーを除いてると良い音楽が聴こえてきます。
ヒトの時も、野生動物の時も、そういうときはかなり良い状態で集中できてる証拠ですのでどんどん色々なものが湧いてきます。
そういうのを、体が欲してしまっているのかもしれません。
別に私はモーツァルトやショパン、ダリやゴッホみたいな生まれながらの天才という訳ではないですが、恐らくこれはかの偉大な芸術家たちの中にも、名も知れず誰にも知られない作品を残した芸術家たちの中にも、多かれ少なかれ存在する、渇望だと思います。
まぁ、偉大な写真家の先輩たちに見られたら「撮ってて楽しい時期だね」とか厳しいこと言われそうですが(笑)
唯一無二にこだわるのも、ざっくばらんにアバウトにやっていくのも創作ですからね。
まだまだ、ペーペーなので精進して参りますわ、、、
お楽しみいただけましたら幸いです^^