Tranquillo
最近すっかり春めいて、沖縄なんかはもはや夏なのではというレベルですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
そろそろ沖縄の冬の渡り鳥たちも旅立っていきますね〜。
東京は23日が満開だそうです。世の中が変わっても、桜は変わらず・・・。
ですが三寒四温、季節の変わり目、皆様に於かれましては、
どうかお体ご自愛くださいまし…。
さて、本日は「静かに」という意味合いの発想記号。
石垣島の記事を書き進めて参ります。
オオハヤシウマ Diestrammena sp.
前回の記事でも出て参りました、カマドウマの仲間。
夜な夜な、野生動物の撮影で山に入るのですが静かだったことはありませんね。
葉がざわめいたり、カニやカタツムリが落ち葉の上を歩いたり、鳴く虫やカエルの声、実際に聞こえてくるのも、
木々の鼓動や視界の外にいる生き物たちの息遣いと言った、感覚的なものも。
実に静粛、実に賑やかですよ。
これはハナバチの仲間ですかね?
何だかあんまり見ないフォルムだったので撮影しました。
3,4匹見かけたのですがどれも単独で寝ていました。
バンド模様っていいですよね。世界各所にいるハチ、海洋のウミヘビ、東洋のマレーアマガサヘビ、米国のアリゾナサンゴヘビ、どれも「警告」を意味するバンド模様。
それらを真似て、ハナアブやトラカミキリ、魚の方のウミヘビ、オオカミヘビやミルクヘビと言った無毒の生き物たちが有毒の生き物に模様で擬態するのは有名な話ですね〜。
サキシマハブ Protobothrops elegans
おっと、うかうかしてたら早速有毒生物が。
沖縄島北部の森のハブより石垣島の森のサキシマハブは個体数が多い上に、樹上地上問わず居ますので歩く時の私の警戒レベルは高めです。
この写真の個体は膝くらいの高さの茂みの中にいました。
お師匠とも話したんですが、マムシやヒメハブ等々擬態が上手い毒蛇が居た時、視認する前に「この辺、なんか危険な匂いする・・・。」という感覚が襲います。
きっとこの感覚をもっと鋭敏にして、形にしたのが鬼滅の刃の炭治郎君なのでしょうね・・・(笑)
ミナミヒラタゴキブリ Onychostylus vilis
で、合ってると思います・・・。
この飴色の小さく美しい生き物は森の重要な分解者。
台所に出るだけがゴキブリではありません。ゴキブリのその殆どは森の中で暮らします。
そういえば先日奄美かどこかのゴキブリが新種記載されたというニュースで賑わいましたね。
静岡県磐田市の竜洋昆虫自然観察公園の学芸員さんが論文を出したそうです。どの分野ももちろんですが、研究者という分野もまた、素晴らしいものですね。
その昆虫園には、私が撮影したヤンバルオオムカデの作品を4点ほど展示して頂いております。
機会がございましたら、ゴキブリの新種を見がてら私の作品たちも見に足を運んでいただけましたら幸いです。
それでは本日はこの辺で。
ごきげんよう。