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楽天市場の攻め方(3)RPP

■RPP
 楽天市場内の検索でのリスティング広告のようなものです。

 楽天の売り方で検索上位にいかせるには
 売上の急上昇をつくるのが基本。
 
 その急上昇をつくるのにタイムセールや広告特集、
 ニュース配信などを活用します。
 
 でも、キーワードによってはめちゃくちゃ強い
 先住者がいてちょっとやそっとじゃ抜けないこと
 も珍しくないです。
 
 そうじゃなくともタイムセールや広告特集は
 高い割にハズレることもあります。
 
 そんな時にも便利ですし、このRPPは
 楽天市場での集客の基本のような存在ともいえます。
 
 
■どうやって開始するの?

 始めるだけなら簡単です。

 広告メニューからRPPに入って
 その月の上限予算を決めて、1クリック当たり
 の入札単価を決めて、「有効」にすれば
 開始できます。

 ただ、何にでもメリットとデメリットがありますが、
 このRPPにも問題があります。
 
 RPPは表示される枠数があるので、この枠の
 奪い合い。基本的には入札単価が高い方が
 表示されます。父の日などのシーズナルイベント
 で競争の激しいキーワードでは入札単価が
 スーパーインフレしていることも珍しくないです。
 
 それと、けっこう無駄打ちが多いことです。
 自動でいろんなところの露出させるので
 購入に結びつかない無駄打ちをけっこうします。
 
 NGワードも登録できません。
 たとえば、そのキーワードで検索すれば
 うちしかないという場合でも、RPPの対象に
 なってしまうこともあります。
 
 ですので、
 たくさんの予算をつっこんで「有効」にするだけ
 ではROASが100%いかないこともあります。
 ※ROAS=売上高÷広告費
 
 RPPで10万円使って売上が10万円いかない
 ようでは超赤字で事業継続できません。
 
 パフォーマンスレポートで
 ROASという指標はけっこうくせものなのでご注意ください。
  ROAS   売上高広告費率 
  100% ⇒  100%
  200% ⇒   50%
  300% ⇒   33%
  400% ⇒  25%


■では、どうしたらいいの?
 RPP予算はクリックをとりたい商品、キーワードに
 寄せるということです。
 
1.まずは除外商品の設定
 クリックをとりたい商品以外はRPPの除外商品
 として登録します。これで無駄打ちを減らします。
 
 除外商品は一括登録できます。
 CSVで登録商品のリストをDLして、それを使って
 除外商品のリストをつくってしまえばそんなに
 手間はかかりません。

 RPPを開始した後もパフォーマンスレポートを
 みて相性の悪い商品(ROASが低い)は除外
 を検討してメンテナンスします。


2.そして商品キーワード設定
 クリックをとりたいキーワードを
 商品ごとに設定します。

 キーワードは
 ・サジェストを参考にしたり、
 ・売れてる競合商品の商品名やページに入ってる
  キーワードを参考にしたり、
 ・ECCにどんなキーワードで探されているか
  聞いてみたり、
 ・RMSのアクセス分析で検索キーワードをみたり、
 ・RMSの売上改善アクションで商品別キーワード
  を参考にしたり
 して決めてください。
 
 ちなみに、
 amazonのように競合商品名のキーワード設定は
 基本的にできません。コンプライアンスに
 抵触するようなキーワードもNGです。
  
 
 最初はよく分からないかも知れないので
 とりあえず適当に決めて始めてしまうのも一手。
 
 RPPの商品・キーワード設定でキーワードを
 設定する商品とキーワードと入札単価を登録
 すると開始されます。
 
 キーワード設定は最低入札単価が50円(2021.1.7時点)
 かかることは忘れずに。入札単価はRPPでキーワード
 を入れると参考単価が表示されます。
 参考単価は表示されるためにこのぐらいあった方が
 いいかもという参考情報です。

 例えば、
 1クリック50円、転換率10%の場合
 顧客1人獲得するのに500円かかるということです。
 入札単価100円、転換率5%なら
 顧客1人獲得コストは2,000円になります。


3.実際に表示されるか確認
  しばらくしてから楽天市場で実際にそのキーワード
  で検索して表示されているか確認。

  高い入札単価を入れても表示されないことって
  珍しくないです。
  
  必ずしもRMSで表示された参考単価でなくとも、
  低い単価で表示されることもあります。
  
  ですので、実際に表示されているのかをみて
  入札単価の調整を行う必要があります。
  
  試しにめっちゃ高い入札単価を入れても
  表示されない場合は商品とキーワードの相性
  がよくない可能性があります。
  
  リスティングでも入札単価だけでなく、
  品質スコアが考慮されているのと同様です。

  この場合は商品登録情報等を調整する必要が
  ありますが、詳細は割愛させていただきます。

4.パフォーマンスレポートをみてメンテナンス
 
 パフォーマンスレポートで
 ・クリックがとれてるか
 ・売上に結びついているか
  ROASは許容範囲か
 を確認します。

 そして、ダメなキーワードはやめて
 入れ替える必要があります。
 商品についても同様です。

 そのキーワードで表示されるかどうかは
 楽天市場側のロジックに適合しているか
 どうかです。

 そのロジックは入札単価だけでは
 ありません。

 ロジックは公開されてないので
 経験上の推測に過ぎませんんが、
 登録されている商品情報、RPPでの実績、
 売上が関与してそうです。
 
 ですので、最初はガマンしなくちゃ
 いけない局面もあります。

 競合も表示されるためにいろいろいじって
 きます。これによっても表示されなく
 なることがあります。


いかがですか?
 
粗利が相応に確保されている商品でないと、
ちと厳しいかと思いますが、当てれば
けっこう売上とれます。

そんなに売上規模が欲しいわけでなければ、
スモールワードでじわじわやっとくのも一手です。

競合も変化し、ロジックも変化します。
なお、ここで書いたことは記載時点での自分の経験上の
推測で書いてますのであしからず<(_ _)>


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