14. デンマークの農畜産業と乳製品企業 ー継続的生産と発展の鍵ー
文責:吉田沙世
2020年7月15日
概要
冷涼な気候と豊かな自然という条件が揃うデンマークと北海道ではどちらも酪農が盛んである。しかしながら、酪農の現状は大きく異なる。デンマークでは、環境に関心が高まる現状を受け、企業と酪農家はサステナブルで環境に与える影響を軽減した生産方法を積極的に取り入れたり、オーガニック商品やオーガニックミルクの生産を増やしたり、代替ミルクの開発すらも進めている。一方で北海道では環境保護に焦点をおいた「YES!クリーン活動」はあるものの、環境に配慮した酪農活動は進んでいない。
本稿は、デンマークの酪農の現状を学ぶことで、今後、北海道ブランドを世界に発信し持続的な生産と消費につなげるための指針となることを狙い、近年のデンマークの環境に配慮した酪農の現状をまとめ報告するものである。
キーワード:サーキュレーションエコノミー、持続的生産・発展、サステナブル、植物由来
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