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「海辺にあった、町の病院」
NHKの東北地方番組審議会委員を務めていまして、毎月NHKの番組を見て感想を述べる会議に出席しています。
委員になってもう2年目になるのですが、NHKをこんなに見るのは人生でも初めてで、地上波、BS、ラジオも対象になるので、とても見応えがありすぎて番組の選択に困るほどです。
ただ、地方の審議会の特徴は、地元ならではの番組の感想を求められることで、東北地方の審議会は自ずと震災関係の番組を取り上げることが多くなります。この時期は特にそういう関連番組が増えます。
3月11日の夜はWBCに佐々木朗希選手が出場して、多くの方がそちらを見ていたと思いますが、裏のNHKでは「海辺にあった、町の病院」という番組が放送されました。津波が襲った雄勝病院の悲劇を取り上げた内容で、NHK仙台局が制作した番組なので、委員としては見逃すわけにはいきません。当然録画もしていましたが、感想をまとめるには3回くらい見ないと駄目なので、できるだけリアルタイムで見ることにしています。
冒頭から切なく、悲しいエピソードばかり。泣きながら見ました。扇情的なナレーションや演出はなく、12年後の関係者のインタビューが主体の構成。
病院職員の立場ではいくら「津波てんでんこ」とは言われても患者さんを置いていけないし、非番でも駆けつけてしまう。残された遺族の思い、病院側、患者側とそれぞれのやりきれない思いが淡々と映し出されていました。
このような悲劇が二度と起こらないよう祈るばかりです。
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