その季語に 重みをつけて ドラえもん
今日と明日という区切りをどのくらい信じていますか?僕は結構頼りにしていますよ。
高一の冬だったかな。俳句を作ろう みたいな授業がありました。季語を使えと言われました。
雪とか雪だるまとか雪祭りとか,まあ思いつきはしましたよ。季語。
でも残念,精神性の先立たない言葉遊びの悲惨さを良く知っていたので、そのとき思っていることを17音で区切るくらいしかできないのです。
「どうしようもないですね。季語を扱うことは,信条に反してしまう気がします。
僕は季語を丁重に扱えない。重みがないからですね。」
しのだくんはそんなことを考えて、その時出てきた言葉を俳句だと言い張りました。
その季語に 重みをつけて ドラえもん
夢を叶えて!ドラえもん というフレーズを意識していました。昔の貴族みたいな作り方ですね。
どこか投げやりな感じが気に入ってるのです。
一度声に出してみてください。
「夢を叶えて!ドラえもん」
少し分かってもらえたかな。(あ,ドラえもんの実在性を信じている人がいたらごめんなさいね。)
重み では方言が過ぎるかなと思って、想いを込めて に変更して提出しました。
誰にも伝わらないのは明白なのに,ここで信条を蔑ろにするんですね。実に僕らしい。
ちなみに俳句部の方に 前衛的俳句だ と褒めていただきました。 もちろんネタですよ。
最近は少し季語に重みが出てきたのかもしれません。秋晴れとか,金木犀とか。生活が季語に歩み寄っている気がします。
季節感もあった方がいいですね。
区切りは待つ心を産みます。それが折り重なって,今を生きているのですから。