「良かれと思って」が通用しない世界がある
斎藤知事が代理人弁護士に対応を丸投げしてる、という批判が多いようですが、今問われてるのは法律に関わる疑惑なので、弁護士に一任するというのは危機管理上当たり前のことだと思います。
どうも危機管理の意識が決定的に欠けていると思われる斎藤知事にしては、珍しくまともな対応をしてらっしゃるなと(失礼)。
確かに、逃げてるように見えて印象は悪い。
それでも、ここで危機管理をきちんとしておかないと、何でもない一言で足を掬われる可能性があるのが法律の世界。
おねだりパワハラ疑惑の時は、確かに「もっとしっかりハッキリ受け答え出来ないのかな?」とイライラさせられる事もありました。が、今回は違う。
法の運用や解釈って、どうにでもなる部分が結構あります。
アメリカでは、弁護士の腕次第で判決がアッサリ覆るなんて事がザラにあると言います。
アメリカほど極端でないだけで、多分日本でもそういう事は結構あるんだと思います。
一見すると案件とは関係なさそうな一言を、揚げ足取りのように相手側に有利に使われてしまうなんて事もあるようです。
だから、言質を取られないように、必要以上の事は喋らないように弁護士はクライアントを指導する。
折田さんも、弁護士から話すなと言われている、と取材に答えてましたよね。
法律の世界って、そういうものなんだと思います。
世間ウケだけを考えたら、知事も折田さんも自ら会見に出てきて話す方が得策でしょう。
でも、疑惑払拭のため良かれと思って会見開いて、メディアの誘導尋問に引っかかってうかつな答えをしてしまったら目も当てられない。
今回既にメディアの誘導的質問をかわしきれず、斎藤知事が不確かな認識のまま間違った回答をしてしまった例があります。(契約書のある無しの話)
もし、想定外の質問にアワアワしてしどろもどろになったら。イメージアップどころか大荒れ会見になり、ますます疑惑が深まるなんて事にもなりかねない。
斎藤知事は口下手だし、折田さんは釈明会見なんて慣れてないだろうし。
記者のヒステリックな恫喝質問に耐えられるとは思えません。
増して、公職選挙法は曖昧な部分があまりにも多く、現に今も法の専門家の間で解釈が分かれているくらいです。
↑こちらのnoterさんの記事のこの部分
要するに公職選挙法はガバガバ運用なので、捕まえようと思ったら、何かしたら捕まえることは可能じゃないのかと思ってしまいました。
要するに、捜査当局のさじ加減ひとつ。
こちらのnoterさんのおっしゃる通りなんじゃないかな?と思います。
ちなみに、昨日の記事で動画を紹介した福永弁護士の見解はこちらです。
「昨日の斎藤元彦知事の代理人弁護士の記者会見で、公選法等違反の疑惑が一層晴れたことについて」
福永弁護士の見解が絶対的に正しいかどうかは、法律の知識がない私にはわかりません。
が、クロ方向に傾いてるメディアが多いので、このような見解もある、というのを知っておくのは良い事だと思って参考にしています。
「買収にあたる可能性がある」
→「買収に問うのは難しい」
「告示前の仕事にお金を払うのは問題ない」
→「告示前であっても事前運動にあたるので、問題がある」
古市さんにツッコまれた結果、たった数分の間でブレまくった若狭弁護士より説得力がある事だけは間違い無いですw