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日本人として神道を知る

日本に古くから伝わる「神道(しんとう)」について、皆さんは知っていますか?
神社に参拝したり、初詣に行ったり、七五三のお祝いをしたりと、これ実は神道なんですね。しかし、「誰が作ったのか?」「どんな思想なのか?」と聞かれると、わからないですよね・・・
この不思議な感じが気になったので、今回は神道をご紹介させていただきます。

この記事では、神道のルーツや本質について、初心者でもわかりやすく掘り下げていきますので、よろしくお願いします!


そもそも神道とは?

自然を感じる男性

じゃあ、そもそも神道とは何ぞやと。
神道は、日本における古来からの宗教的な思想や慣習のことを指します。ということは宗教的なものではないんですね!!!
しかし、「神道」という言葉自体が使われ始めたのは後の時代で、当初は特定の教えや創始者がいるわけではありませんでした。

神道の基本的な特徴

登山中の修行僧

①多神教:自然の中に存在する多くの神々(八百万の神々)が信仰の対象です。山、川、風、雷など、自然そのものが神聖視されます。

②教典がない:仏教やキリスト教のような明確な教典や決められた教義はなく、むしろ地域ごとの慣習や伝承が重要視されます。

③日常と密接:神社参拝や祭りといった行事を通じて、人々の生活に深く溶け込んでいます。

具体的な教えが無いからこそ、神秘性がすごいですよね・・・
知る者は多くを語らない的なのが唯一無二でかっこいいです。

神道は誰が作ったの?

自然に驚く縄文時代の人々

ここで驚くべき事実をお伝えすると、神道には「創始者」がいません。他の多くの宗教が特定の人物(釈迦やイエス・キリストなど)によって始まったのに対し、神道は「日本人の自然観や生活習慣」から自然発生的に生まれたと考えられています。
ふぁ!?自然発生!?これまたかっこいいな。

ルーツ:縄文時代や弥生時代の信仰に端を発していると言われています。人々は自然の恵みや脅威に感謝し、それを神として敬う文化を持っていました。

体系化:その後、大陸から仏教や儒教が伝来し、それらとの関係性の中で「神道」という概念が形成されていきます。

大まかに捉えると、あらゆる物に神様が宿っているので、感謝をすることが神道的な考えなんでしょうか・・・

神道ってどんなことを大切にしているの?

自然と共生する生き物

神道の核心にあるのは、自然への敬意と調和です。
以下のような考え方がその特徴を表しています。

1. 八百万の神(やおよろずのかみ)
この言葉は、「あらゆるものに神が宿る」という考え方を象徴しています。自然界の全ての要素(太陽、月、山、木など)や人間の生活に関わるもの(道具、家、地域の守り神)に神性があるとされています。

2. 浄化の重要性
神道では、清らかさ(清浄)が非常に大切です。参拝時に手水舎で手や口を清めるのは、その一例です。

3. 和の精神
神道では「和(調和)」が重要視されます。人々や自然との調和を保つことが、幸福や平和につながると考えられています。

聖徳太子も「和をもって尊しとなす」と言っていますね。
確かに日本人はいざこざを好まず、みんなで仲良くなろうやって文化が根付いている気がします。
それが事なかれ主義に繋がっているのかもしれないですね。

神道を学ぶことはできるの?

自然を愉しむ人々

「神道に興味があるけど、学べるの?」と思う方もいるかもしれません。神道は特定の教義がないため、正式に「学ぶ」というよりも、感じるの方が近いかもしれないですね!

① 神社に訪れる
神社は神道の信仰の中心地です。
参拝することで、神道の精神や日本文化の一端を感じることができます。
おすすめの神社:伊勢神宮(日本最古の神社の一つ)、出雲大社(縁結びの神として有名)

②書籍や資料を読む
神道に関する書籍やドキュメンタリーも多く出版されています。
初心者向けのものから学術的なものまで、幅広く楽しめます。

おすすめの入門書:『神道とは何か』(山折哲雄 著)

3. 地域の行事に参加する
地域で行われるお祭りや行事に参加することで、神道の実際の姿を体験することができます。

神道は、学ぶというよりも、我々が生まれながらに無意識的に蓄えてきた日本の雰囲気的なものなのでしょうね。
礼儀正しかったり、弱い者をに手を差し伸べたり、自然への敬意など、気がつけば無意識に生活により感じてきたものばかりです。

神道の魅力:現代にも通じる価値観

自然の中で瞑想する現代人

神道の考え方は、現代社会にも大きなヒントを与えてくれます。

自然と共存する生活
環境問題が深刻化する今、神道の「自然を尊び、調和を保つ」考え方は非常に重要です。

心を整える習慣
日々の忙しさの中で、神社参拝や浄化の儀式は心をリセットする効果があります。

①量子力学では「観測者効果」という概念があります。人間の意識がエネルギーに影響を与える可能性があるとされており、お参りの際の祈りや願いがエネルギーの集中を生むと考えられます。

②神社は「場」としてのエネルギーが高い場所とされます。参拝によってその場のエネルギーに触れることで、人間の波動(エネルギー)が調和され、心身に良い影響を及ぼすと考えられます。

③祈りは「意図」を発信する行為とも言えます。量子力学的には意識が未来の可能性(波動関数)に影響を与えるとされており、明確な願いが行動や選択を導く力になる可能性があります。

多様性の受容
神道の八百万の神々は、多様な価値観や存在を受け入れる精神を象徴しています。

まとめ:神道を知ることで見えてくる日本の心

神道は、教義や創始者がいないという点で、他の宗教とは一線を画しています。その分、日本人の生活や自然観に深く根ざしており、私たちの日常にも多くの形で息づいています。神道に興味を持つことで、日本の心や文化をより深く知るきっかけになるでしょう。


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