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2024年J1リーグゆる予想⑧ シーズン全体の感想と11・12月編

素人Jリーグファンの私が全試合の結果予想をしてどれくらい当たったかを晒してみる試み、11・12月分。今回でシーズン終了です。

ここまでほぼ毎月ペースで結果を投稿いましたが、集計していたExcelで誤りがあり、各月の結果表を修正しました。恥ずかし…。



予想の的中率

11・12月分の予想結果がこちら。
 

 
 スコア⚪︎=試合のスコア的中
 勝敗⚪︎=勝敗的中(スコア⚪︎含む)
 得点⚪︎=各クラブの得点数的中(母数は試合数×2)

試合数はばらつきありますがだいたい4~5試合。勝敗的中数はそれぞれこんな感じ。

4 川崎
3 神戸、磐田
2 町田、鹿島、名古屋、京都
1 浦和、マリノス、柏、湘南、ガンバ、福岡
0 札幌、FC東京、ヴェルディ、新潟、セレッソ、広島

今回はなかなか当たりませんでした。
今期もまた最後の最後まで優勝・残留争いともにもつれましたね。
おかげさまでファンとしては最終節まで目が離せず面白かったです。

鳥栖が降格が決定してから連勝したり、首位に立ってから広島が失速したりと、浮き沈みの激しい期間でした。
最終的な予想順位と実際の順位の違いについてはまた改めてまとめ記事を作りたいと思います。

以下、今回は長々と今年の感想を書いていきます。


2024シーズンの感想
 

混戦のなか、抜け出した神戸の経験

今シーズンのJ1はヴィッセル神戸の2連覇で幕を閉じました。
おめでとうございます。今年も変わらず強かったです。

ポドルスキ獲得あたりからの元代表選手を中心とした積極補強を、なりふり構わないな~と思って見ていましたが、それが結実した今のスタイルは予想外です。
今の神戸の強みは、中心となる選手たちのクオリティの高さに加え、控えの選手たちにまで統一された、目の前の相手に負けないというシンプルな意思だと思います。

大迫、武藤、酒井、山口、井手口といったヨーロッパ経験組のメンタリティが、その他の若手・中堅に浸透し、結果も伴って自信になっているようです。
勝ちきれない試合もそこそこにありましたが、そこでずるずる引きずらないところが、最後に頭ひとつ抜けた要因ですね。
ビッグネーム獲得のイメージが強いですが、最近でいうと井出、広瀬、そして宮代のように要所を抑えた補強もハマっています。

一時は降格の危機や立て続けの監督交代もあったため迷走している感もありましたが、このメンバーでの最適解を見出した吉田監督は素晴らしいと思います。


広島・町田の強さ

町田の快進撃は衝撃的でした。
私も比較的余裕をもって残留はするだろうと予想していましたが、優勝争いに最後まで絡むとは思ってもいませんでした。

序盤で名古屋・鹿島の「オリジナル10」を連破したことが、J1でもやれるという自信につながったと思います。
そして批判を浴びてもぶれずにスタイルを貫いた姿勢、それを徹底させた黒田監督はあっぱれだと思います。

最終的に勝ちきれなかったのはやはり経験の差でしょうか。
今期大黒柱となった昌子や谷、デュークなど大舞台の経験がある選手もいるものの、J1を獲るには神戸が一枚上手だったかと。
度重なる批判の声が多少は選手たちの重圧になった部分もあるのかもしれません。
夏にも積極補強をしましたが、海外移籍した平河を上回るインパクトがなかった感もあります。

賛否両論の町田の戦い方は、個人的には許容範囲だと思いますが、ボール水かけとタオル設置についてはリーグ・各クラブで折り合いが付けられるといいですね。
最終的に町田を終戦させたのが最多優勝の鹿島というところもドラマ性を感じました。


そして、あと一歩届かなかった広島。
スキッベ体制が成熟した3年目、強かったです。
ただ、過密日程によって終盤崩れて優勝は逃しそう、という私のシーズン前の予想通りになってしまった感があります。

自分たちのスタイルを一貫するという点で広島と町田は神戸と共通していると思います。
広島の弱点を挙げるとすれば、メンバーの固定化傾向でしょうか。
シーズン前からも言われていましたが、層の薄さというより主力の重用が最終的にボディブローのように効いてきたと思います。

夏に海外移籍をした川村・大橋の穴を即座に埋めた補強は見事でしたが、激しいスタイルもあり、終盤は疲れを隠せない場面も増えた気がします。
終盤のACL2の遠征で、起用しない主力も現地に帯同したのには驚きました。

満田のボランチコンバートと、それに伴っての出場機会の減少も痛かったと思います。
私自身はシャドーで起用する方が魅力的だと思うのですが……。

余談ですが新スタジアム・ピースウイングの雰囲気いいですよね。
いつか行ってみたいです。


一番のサプライズ!? ヴェルディの戦いぶり

私にとっては、町田以上のインパクトがあったのがヴェルディの躍進でした。
どちらかというと堅守をベースに着実に勝ち点を拾っていくのかと勝手に予想していたのですが、攻守にアグレッシブで観ていて面白かったです。16年ぶりのJ1とは思えませんでした。
私の贔屓の浦和との試合も、正直どっちが昇格組かわからなかったくらい。

ベテランがあまりいないなか、20代の選手が走りまくり、若きキャプテン森田がコントロール。スタッツを見ると平均走行距離はリーグ2位だったようです。

活躍したなかにはレンタルの選手もおり、資金力のあるクラブからの引き抜きも画策されるでしょうが、来年以降も期待大のクラブですね。


今シーズンの得点王争い

マリノスのアンデルソン・ロペスが2年連続の得点王でした。
2位のレオ・セアラと併せてさすがですね。

どちらのクラブもリーグ戦は中位で終了しましたが、エースが安定していたことで踏みとどまったという面も大きいと思います。
また、彼らの場合チャンスを演出する相棒の存在も大きいと改めて思いました。ヤン・マテウスであったり、ルーカス・フェルナンデスであったり、エースを信じてラストパスを供給し続ける選手たちがあってこそですね。

浦和がロペスを狙うという噂が一部にありますが、今の浦和に彼が来ても同じように点が取れるとは正直思えません。宝の持ち腐れになりそうです。

その他では、川崎の山田、磐田のジャーメインは惜しくも20点の大台には届きませんでしたが躍進しました。
2人とも上半身がゴリゴリになっている気がします。多少寄せられても独力で振り切れてしまうのは外国人助っ人並みですね。
ジャーメインはクラブが2部落ちということもあり、おそらくは移籍をするでしょう。場合によっては2人とも海外移籍があるかもしれません。

いずれにしても、センターフォワードは何人いてもいいですから、夏に海外に行った大橋も含め、代表争いに食い込んできてくれるとまた今後が楽しみです。


来期の展望

全く早すぎて鬼も呆れるレベルですが、来期以降の展望。

優勝争いは今期の上位クラブが基本線になってくるでしょう。
神戸、広島、町田、そこに鬼木体制(予定)となる鹿島が軸になると思います。
面白そうなのが、長谷部新監督を迎える(予定)川崎。
守備陣を補強できれば前線のタレントが豊富なマリノス。
そして、一森・中谷の加入で守備が強固になったガンバは、強力なフォワードをひとり足せれば。
このあたりでしょうか。

Jリーグは毎年大混戦ではありますが、じわじわと資金力の差がものを言うようになってくる気がします。
本気で優勝を争うということになれば、海外クラブとの提携なども含め、潤沢な人件費を持ついくつかのクラブが軸になっていくでしょう。
今や下位クラブからも海外への道が広がっていますし、中小規模のクラブは引き抜き対策にますます窮することになっていきそう。これは2026年の秋春制移行によってより顕著になるかもしれません。

まあ、お金があっても迷走して優勝争いに絡めないクラブもちらほらいますが……。


また、引き続きではありますが、上位クラブはACLとの付き合い方も課題になってきます。今年も出場クラブは例外なく苦しみました。

広島は実力的には抜けいていると思いますが、すでに積極的な補強姿勢を見せていますが、来期はもっと大胆にターンオーバーを敢行できなければ今年と同じ道をたどりそうな気もしてしまいます。

町田は初の国際舞台となります。
層に厚みを増して両立ができるでしょうか。

新設されたACL2の扱いというのも難しいですね。
優勝すればACLEの出場権が獲得でき、対戦相手のレベルも多少劣るとはいえ、こちらとリーグ、どちらに注力するのか。
下手をすると虻蜂取らずで共倒れになるため、マネジメントがとても難しい。

さて、来期はオリジナル10の再結集こそ叶いませんでしたが、新たにファジアーノ岡山が初参戦します。
観客動員最多も更新しましたし、ルヴァンの決勝などもテレビ越しでも素晴らしい雰囲気でした。無料招待でもなんでも、継続的に観戦をしてくれる人が各地域で増えていってほしいところです。

Jリーグ各クラブファン・サポーターの皆さま、しばしのオフに入りますが来年も贔屓の結果に一喜一憂して楽しみましょう。

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