2021年 ベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤー
中高生の頃、生徒手帳に書いてた年間ベストアルバム選びを20年ぶりに作ってみました。
普段はAWAで音楽を聴き、タワレコやディスクユニオンに週一で通っている中年男性のセレクションです。
10. Palberta5000 / Parberta
ニューヨーク出身の女性3人組インディーバンドParberta(パルベルタ)がWharf Cat Recordsからリリースしたファーストアルバム。
ブリーダーズのような骨太さ、スリッツのような自由さがなんとも魅力的で格好良いです。バンドメンバーもナードっぽい出立ちでステキです。
9. Cyber Songs / Barbara Ellison
オランダのUnsounds LabelからリリースされたBarbara Ellison(バーバラ・エリソン)のアルバム。テキストを読み上げるアプリを利用し、文字情報をしつこくループすることでゲシュタルト崩壊が発生し、何を聴いているのか何がまともか分からなくなります。未来の音楽を聴いてるような心地です。
8. Blue Banisters / Lana Del Rey
今年2枚のアルバムをリリースしたニューヨークのシンガーソングライター、ラナ・デル・レイ。前作「Chemtrails over the Country Club」は不穏なタイトル曲が印象的でしたが、10月にリリースされた「 Blue Banisters」はさらに憂いを秘めていて、聴くたびに新たな発見があります。
7. Collapsed in Sunbeams / Arlo Parks
サウス・ロンドン出身のシンガーソングライター Arlo Parks (アーロ・パークス)のデビューアルバム。若干22歳とのことですが、完成されたサウンドプロダクションとボーカリゼーションに圧倒されます。新曲が最も楽しみなミュージシャンの1人です。
6. For the first time / Black Country, New Road
ロンドンを拠点に活動する男女混合の7人組インディーバンド、Black Country, New Roadのデビューアルバム。今年はロンドンのポスト・パンクに影響を受けたバンドがどれもクオリティの高いアルバムを出していましたが、Black Country, New Roadは疾走感のあるグルーヴが最高にクールで何度も繰り返し聴きました。
5. Things Take Time, Take Time / Courtney Barnett
オーストラリア出身の女性シンガーソングライターのサードアルバム。乾いていてゆるっとしたテイストがほぼ緊急事態だった2021年の空気とシンクロして響きます。物事は時間がかかるから気楽に行こうぜ!てな肯定的なサウンドがキラキラしていて堪りません。
4. Peace Or Love / Kings Of Convenience
ノルウェー出身のアコースティック・ポップデュオ、キングス・オブ・コンビニエンスの12年振り4枚目となるアルバム。良い意味で変わらないメロディ、歌声にほっこりします。ギターの音がすごく良く、レコードで聴くことをオススメします。
3. Shade / Grouper
ポートランド出身の Liz Harris (リズ・ハリス) のユニット、Grouperによる12枚目のアルバム。朧げだけどはっきりと見える、消え入りそうだけど確かに聴こえる音景にズブズブとハマり、何も聴きたくないときによく流れていたアルバムです。
2. Sling / Clairo
アトランタ生まれのシンガーソングライター、Clairo(クレイロ)のセカンドアルバム。気怠さのなかに普遍性を帯びたボーカル、抑制の効いたサウンドアレンジ。彼女自身も影響を受けたというジョニ・ミッチェルのレコードのように何十年の時間を経て聴き続かれるであろう名作です。
1. If The Ceiling Were A Kite Vol.1 / April Magazine
カリフォルニア滞在の男女3ピースのロックバンドによるデビュー・アルバム。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやギャラクシ−500を彷彿させるフィードバック•ギターが意識を遥か遠くに飛ばしてくれます。
ウンザリするような現実につかれたときにはこんな音楽に身を委ねてみるのもオススメです。
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