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おおきく振りかぶって~千朶高校戦~


打順の変更

もともとモモカンは田島を1番バッターに据え置きたいと考えていましたが、総合的に一番の実力をもつ田島の代わりに花井を4番にしていいのか迷ってたためずっと田島を4番に置いていました。
それを聞いたモモカンパパは「打順はそのチームをどうしたいのか、しっかり方向性を持って決めるべき。本来なら田島の特性は1番打者に生きるが、1番にするには田島と同等の打者が1人以上必要」、さらに「下位打線に水谷と三橋が並んでいるほうがまずい」と言います。

結局モモカンは1番を泉、2番を沖、3番を巣山、4番を花井5番を田島6番を栄口、7番を水谷、8番を阿部、9番を三橋に打順を変更します。
大きな変化としては、沖と栄口、田島と花井の打順チェンジです。
田島は下位で得点するため、モモカンが花井に期待しているため、試合に勝つために打順の変更を行ったことを察します。
田島のことをバカっていう人が時々いますが、個人的にはかなり頭の切れる方だと思います。
そもそもモモカンはずっと考える力を身につけるトレーニングや勉強会を開いたりしてるので、西浦ナインにバカも勉強ができない子もいません笑

西浦高校躍進

西浦高校は、ステップ幅を変えることによって三橋の球速が上がったことと阿部のリードにより、初回と2回を無失点に抑えます。
また、千朶高校の先発ピッチャーが1年生だったこともあり、初回で2点の先制点を取り、2回で1点の追加点を取ります。
しかしそれを受けた千朶高校は、1年ピッチャーを下げ、2年生ピッチャーの吉成をだします。吉成のピッチングにより、2回を追加点1点で抑えます。

普通の千朶

一方、3回にもなると千朶高校の打者たちは三橋の球を打ち始めるようになり、1点を返します。それを受けた三橋は、「春と夏のことは考えなくてもいいと思う。俺たち成長するから」と、”まっすぐ”を使った本気の組み立てをするよう阿部に促します。しかし、千朶高校はさらに1点返します。それだけにはとどまらず、仮の4番打者を下げ、ARCからホームランを打った打者を代打として出し、ヒットを打たれた西浦高校は同点に追い込まれます。

2アウトまで追い込まれてもなお、この回で逆転したいと考える千朶高校は、盗塁の得意な俊足ランナー島を代走としてだしてきます。
一方、西浦高校もタイムをかけ、西広が「千朶高校はここで逆転を狙っている。うちを格下扱いしてない普通の千朶と戦っているからこそ、この1点を抑えて同点のまま次の回にいこう」とモモカンからの言葉を伝令します。
また、田島は「千朶高校の選手は走塁の意識が高く、全員が同じ幅でかなり広めのリードを取ってる。だから、あの代走は1球で2盗、2球で3盗してくると思う。現時点で島を刺せる技術はうちにはないから、1球目から手を出せそうな球を投げて、走られる前にわざと打たせよう」と言います。
このとき、三橋が後ろで守ってくれる仲間に「お願いします!」と言ったシーンがすごく好きですよね~!三橋が守備陣を信頼して、それを言葉としてだすようになった三橋の成長を感じられます。三橋は周りの人に勇気づけられることが多かったので感動します。

田島の予想通り、千朶の俊足ランナー島は1球目から盗塁をしようとしますが、三橋の球は打たれファールになり盗塁は失敗します。しかし、あまりにも洗練された走塁技術を目の当たりにし、モモカン、阿部、三橋は千朶高校の走塁の意識の高さを再確認します。
西浦高校は打者を2ストライクまで追い込みますが、その間に島は3盗を成功させます。さらに、打者が意表を突くセーフティーバントをしてきます。しかし、まっすぐをストレートだと思っている打者はその球を打ち上げます。結果、西浦高校は3回を同点で抑えます。

田島の不調

3回裏、西浦高校の攻撃です。この回で、花井が吉成からヒットを打ちます。それを見た田島は「モモカンは点を取れる打順てだけでなく、お前を4番打者として育ててるんだ。今日の試合の打順はお前のために組んでるってこと、わかってんのかな」という考えが頭をよぎります。そのため、2球連続ボール球に手を出すほど集中力が途切れてしまいます。
審判に「タイムお願いします!スパイクヒモ結びます!」という田島を見た三橋は「サードランナー!」と声をかけます。泉だけが、3走もいないのに声かけをする三橋の意図に気がつき「サードランナー!」と田島に声をかけます。
ここ、三橋と泉だけが田島は「緊張したらスパイクヒモの穴を数えて気分を切り替えている」ことを知っていたから、珍しく田島が緊張していることに三橋が気がついたシーンなんですよね。

結局、この打席で田島は打ち取られ同点のまま次の回を迎えます。
花井の成長さらにポジションを取られたことに焦りを感じている田島。プレッシャーを感じてプレーが乱れる田島をみると、素直にうれしいですね。あ、同じ人間やったんやと安心します笑

三橋、絶好調?

4回表、三者三振取る三橋、絶好調です笑
なんなら、阿部はナックルボールが加わったことで130も出てない”まっすぐ”が直球として使えるようになったと手ごたえを、三橋はたくさん三振取れることに喜びを感じます。
一方、千朶高校の正捕手の谷嶋さえ遅い球速で三振を取っている三橋をみてこいつをリードするのは面白いだろうなぁと思う始末笑

しかし、谷嶋を三振にとった直後、三橋はコケるんです。それに違和感を覚えた阿部はその理由を三橋を問い詰めます。
それに対し「踏み出し幅が広く(7足半に)なったから」と三橋は言い、「狭く(6足半に)したのに?」と阿部は言います。さらに三橋は「元の幅(7足半)に戻った。元の幅の足を突くところを掘ってなかったから」と言います。
阿部は「感覚は大丈夫か?6足半で投げられるように、陰でこっそり調整してたんだろ?」「6足半と7足半がごっちゃにならないのか?」と聞きます。しかし、三橋はあいまいな反応をします。それにキレる阿部。
阿部は問い詰めようとするも、打順が回ってきてしまい話が中断します。

西浦高校下位打順

4回裏、栄口がセーフティバントで塁にでます。無警戒の状態でバントし、サードがボールに猛ダッシュしてくる気持ちよさに気がついた栄口、バント職人になってしまうのでしょうか笑
続く水谷は、バントを成功させ、栄口を2塁へと進ませます。このとき、水谷は投手が一塁にダッシュしてきたのを見て、とっさに三塁側へと転がしました。こういう小さなことでも成長を見せてくれるおお振りが大好きです。
さらに、阿部が吉成の全力投球のストレートを打ち、4点目をいれます。打った球が高めのボール球だったこともあり、「筋トレは裏切らねぇ!」と喜んでた阿部がかわいかったです。

この時点で、1死2塁。理想的な攻めすぎてこわいです。
次の打者は三橋。三橋は水谷同様、打者のセンスはいまいちなので、バントを徹底的に練習してきました。しかも、相手守備の位置を確認かつどんな動きをするか予測できるようになっているので、バントを成功させ、1死1・2塁に追い込みます。

いやぁ、下位打順が上手く回りすぎてて驚きですよね。これで田島が不調じゃなかったら…😢

しかし、1番泉、2番沖でアウトを取られてしまい、追加点は1点どまりとなります。西浦高校、強豪相手に4点とるという快挙!
沖君、試合のたびに「こいつは一番の安パイだ」と思われてるのめっちゃ切ないです。緊張に弱すぎて、本当なら打てる球でも本番で打てないせいで…。
打ち取られたあと「みんなと同じ練習じゃだめなんだ。だって打てないんだから」と感じてた沖君、めっちゃ励ましてあげたい。メントレの成果が出てほしいなぁと思います。

まとめ

今回は、全体的に西浦高校ナインの変化や成長を感じられるシーンが多い回でした!以下まとめです

・花井が4番、下位打線の大幅な変更
・西浦打線、強豪校の1年生相手に全然通用する
・田島、焦りからの不調
・下位打線爆発
・三橋の球は強豪校にも通用する

24巻のおまけに、三橋と三橋祖父が初めて対面する話が載っており、すごくほっこりします。ぜひ読んでみてください!

次回

ついに千朶高校との試合に決着がつきます。
三橋・田島の様子がおかしい西浦高校、果たしてどうなるのか??
こうご期待!

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