中国のお墓と日本のお墓の違いは?
去年中国に行った際に妻の母方の両親のお墓参りをしてきました。
その時の模様はこちらで
ざっくりまとめると・・
・お墓の場所は自宅から遠く離れた郊外にある集団墓地
・冥銭という紙幣を模したものを燃やしながら正座で3拝して故人に話しかける(日本では沖縄にもこの風習が残っているようですね)
江蘇省揚州市のお墓ではこんな風習でした。
あらためて私の先祖のお墓参りもしている妻に、日本のお墓と中国(地元)のお墓との違いについて聞いてみました。
妻が日本のお墓で驚いたのが、普通の住宅街に急に墓地が登場すること。
絶対ないとは言い切れないが人が住んでいる住宅の隣に集団墓地があるという状況は中国では見たことがないとのこと。
(だいたい人里離れた郊外にお墓があるようです)
それと、お墓参りに関しては日本はとにかくしめやかに執り行われますが、中国の場合は燃え盛る炎の中でみんなワンワン泣きながら激しい言葉をかける、感情を隠さずに派手な演出で執り行われる点に違いがあるようです。(これはお葬式でも共通するようですね)
中国では儒教の影響から土葬が中心でしたが、1950年代に毛沢東の国策として土葬から火葬に切り替えが進められ、現在では、緑の葬式と称する、海洋葬、芝生葬、樹木葬などの自然葬を普及させるよう政府が力を入れているそうです。そもそも中国の土地は私有地ではなく共同所有のので永代供養は難しく、一部の地域では家を建てるよりもお墓を作るのにお金が掛かるとも言われているぐらいで、日本同様に墓地不足が社会問題になっているようです。
私もまだまだ中国式の終活は勉強中ですが、おそらく、中国に親戚がいない限りはなかなか中国のお墓に訪れる機会はないかと思いますが、旅路で墓地を見かけたら是非是非お知らせ下さい!