中国のタクシーは地元ネタの宝庫
日本と中国の物価を比較すると、今や中国の方が高い商品も結構ありますよね。コーヒーなんかはその典型ですが。
ただ、中国の方が今でも圧倒的に安いのはタクシー料金。
上海のタクシー初乗り料金も値上げになりましたが、それでも
昼間で14元(280円くらい)
深夜で18元(360円くらい)
まだまだ日本に比べたらだいぶ安いですね。中国人も日本に来てタクシー料金の高さにびっくりする人は多いようです。
私が北京や上海に留学していた2000年代中盤はさらに安かったので、割と街中の移動でも気軽にタクシーを利用していました。バスや地下鉄はもちろんもっと安くて経済的ではあるんですが、タクシーに乗らないと得られない楽しみが一つあります。それが、運転手との世間話です。
というのも、アパレルショップやお土産やさんなんかの店員さんとしゃべる機会はもちろんありますが、あちらも商売なのであまり無駄話をダラダラとはできません。その点、タクシーは運転しながらでもしゃべることはできて、しかも20〜30分中国語で地元人と会話できる機会なんてそう滅多にあるもんじゃありません。
地元のガイドブックに載ってない観光名所を運転手がガイドしてくれたり、地元の名物料理なんかも聞けば教えてくれるので、これほど楽しい時間はありません。
面白いのが、北京でタクシーに乗ると、上海人の悪口を言ったり、地域ごとのライバル意識もむき出しなので、一番スラングなネタが聞ける場所なんじゃないかと思っています。