日中文化の違い【マナー編】
中国人の妻はもう10年以上日本にいて、日本人社会の中で仕事もしてきたので、あらかた日本人の習慣には慣れてきています。ただ、いまだにたまに忘れてやっちゃうのが箸から箸へ料理を受け渡すいわゆる「箸渡し」。これは日本人であれば、結構子供の頃に遺骨を骨壺に収める際の儀式を連想させるからやってはいけないよと教わるのですが、中国にはこの習慣はありません。
こんな感じで、妻の家族とのやりとりも見ていてやっぱりマナーが違うよなぁ〜と感じる点をいくつか紹介します。
・テーブルがお皿
このnoteで何度か紹介しているんですが、エビやザリガニ、鴨首、ひまわりの種・・など、とにかく中国家庭料理には不可食部がかなりあります。
これを自分の取り皿にためると一瞬で溢れてくるので、みんなテーブルの上に殻や骨をざっくばらんに重ねていきます。(これは家庭でもレストランでも同じ)
日本人的にはかなり行儀悪く見えちゃいますが、まあビニールのテーブルクロスなんかがあれば、掃除もしやすいので確かに合理的かもしれません。
・ガンガン手酌する
飲み会の時に日本だと上司のグラスの減り具合を気にしながら、良きタイミングでお酌する・・みたいなシーンをよく見ますよね。手酌はマナー違反みたいな。中国にも一応「敬酒」という他人にお酌をする文化はありますが、やるとしても最初だけ。途中からはガンガンみんな自分の杯は手酌しています。この文化を知ったのって、実は中国人家族と飲み会するようになってからです。ちなみにお酒はビールか白酒が一般できです。
・クラクションが永遠に鳴ってる
自動車学校の学科テストでは標識がない場合、「こういう場合はクラクションを鳴らすべきである」みたいな設問はたいてい×。しかし中国の学科テストは逆が正解になるのでしょうか?街中では昼夜問わずず〜っとぷーぷークラクションが鳴っています。そんなに強引な割り込みじゃなくても、ちょっと相手の運転が気に入らなければすぐに鳴らします。あのやかましさには最初慣れるのに大変でしたね。
・様式トイレに座らない
「中国人は外のトイレには決して座らず、便座の上に足を乗っけて座る」そんな都市伝説が実しやかに囁かれていたので、「こんなアホな説があるんだよ〜」と妻に聞いたところ「うん、そうだよ」と普通の切り返し。
これは中国のトイレの衛生環境の問題が大きく、公共のトイレで便座に座るという人はほぼいないようなのです・・その癖が日本に来てからも抜けずに苦労する人もいるらしい・;
こんな感じで日本では当たり前のことがそうでもなかったりするので、文化やマナーは国ごとに違うという意識は常に持つべきかと思います。郷に入っては郷に従えで片付けるのはちょっと乱暴すぎるので