中国人妻の地元を訪ねて①〜出発準備編〜
今夜のnoteから長編シリーズ(?)に突入となります。去年、中国江蘇省出身の妻の故郷をおよそ2週間かけてホームステイしてきたのですが、笑いあり涙あり(?)の激動の2週間、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
まずは中国に出発する前の国内準備期間のお話
家族のスケジュール調整でてんやわんや
今回中国行きを予定していたのは私たち夫婦と、妻の両親、妹、老姨娘(妻の母の4姉妹の一番下の妹の叔母さん)、大姐(妻の母の4姉妹の一番上のお姉さんの娘)
それぞれ仕事がある中で7人の予定、さらには中国現地にいる親戚たちの予定を合わせるのは容易ではありませんでした。みんなコロコロスケジュールが変わり、結局2023年8月末から9月上旬にかけての訪問で、確定したのは2ヶ月前くらいでした。
以前も書きましたが、中国では仕事よりも家庭を重視する傾向が強く、みんな決まった日でどうとでもなると思ってるかもしれませんが、日本人の私はそうも行きません。長い休暇を取る場合、最低限の礼儀として数ヶ月前に予定は伝えるのがマナー。このことでも何度か妻と喧嘩になりました。
ビザの申請がとにかく面倒
さらに日本人が中国に渡航する場合、現在は観光Lビザを取得しなければならないのですが、ネット情報を見るとビザが中々取れないという話も多かったので、とても不安でした。もともと中国への15日以内の滞在はビザが免除されていたんですが、コロナ禍で出入国管理が厳しくなっていたので、ビザの申請が必要となっていたのです。
およその手順としては航空券と中国現地の宿泊先の予約の証明書を用意→ オンライン上で申請表を作成して手続き日の予約を行い、手続き日にビザセンターで申請書類を提出するという流れ。
オンラインの予約表は英語もしくは中国語での入力で、正直何を聞かれてるのかわからない項目も多く、妻と一緒に1時間くらいかけて入力完了。
しかし、ビザセンターの予約が相当困難で、なんと1ヶ月先まで埋まってる状態でした。万一、ここで何かのミスでしくじったらまた一ヶ月待たされるのか…そうなったら間に合わないかも…と不安が募る日々。
そして予約当日、センターの担当者との申請書と照らし合わせながらの面談もありました。私の仕事のことを突っ込まれて色々聞かれたのですが、中国に放送作家という職種はないので、中国語で色々模索しながら台本書く仕事です!でなんとか一発OKが出ました。
国際結婚の手続きも同時並行
さらに、今回の中国帰省を機会に、国際結婚の手続きも完了してしまおうというのが妻の考えでした。ざっくり言うと、まず日本の市区町村で入籍の手続きをしてから、必要書類を揃えて中国の婚姻登記処でも結婚証明を出し、帰国してからもう一度日本で承認するという流れ。具体的には細かすぎるので割愛しますが、外務省に印鑑もらいに行ったり大使館行ったりビザセンターに行ったり…中国の登記処でも門前払いされたりと、めちゃくちゃ大変でした・・・
そして当日に向けて着々と準備を進める中、最後の関門が待ち受けています。コロナ抗原検査です。ここで引っかかってしまうと当然出国できないので、これはこれで痺れる期間となりましたが、無事陰性となり証明書をデジタルデータで登録しつつ、いざ羽田空港へ!
出発直前であわや・・・パパがパスポートを無くしかける
パパ(妻のお義父さん)は、料理も作るし掃除や家事も得意で、家族のリーダー的存在。家族の中でもトップを争うぐらいせっかちな性格で、常に細かい指示を家族に出しているので妻や妹からもたまにうざがられています(笑)
羽田空港の保安検査場でのセキュリティチェックを済ませた我々が免税店でも回ろうか〜と歩を進めようとしたところ、その家族のファンタジスタのパパだけが中々来ません。私が様子を見に行くと何やら検査場の職員さんとモメています。
「パスポートがない!戻らせて!」「いや、ここは通れないんで、あちらの人に聞いてください!」
そんな問答を繰り返していました。
私はパパを落ち着かせて、電車の端っこにある有人改札みたいな場所の職員さんにお願いして保安検査場に戻り、無事パスポートを取り戻しました。
ママと妻は「さっきまであんなにイキってみんなに指示してたのに」と爆笑してましたが、私は出国時くらいは安心させて!と内心ヤキモキしておりました…
深夜便の飛行機で目指すは上海浦東空港。
およそ10年ぶりの中国に降り立ちます!
次回、言葉が全く通じない江蘇省のおじいちゃんとおばあちゃんと対面!の巻