10年遅れで「キングダム」追いかけてます
「三国志」「蒼天航路」「項羽と劉邦」「史記」など中国史系の漫画は大好きだったのですが、なぜか「キングダム」(原作)だけは触れる機会がなく・・映画だけ見てるという状態でした。
アマプラのおすすめに出てきたのでちょっと見てみるか〜と見始めたらこれが止まらない!一気見してしまい、それでもまだ漫画でいうと10巻くらいまでですが。ストーリー的には蛇甘平原の戦いが終わり、王騎将軍を大将に趙国を迎え打つ・・ぐらいの場所です。
春秋戦国時代から戦国七雄の争乱、秦始皇帝が中華統一するまでの激動の時代を描いていることもあって本当に面白いし、古代中国史の学び直しにもなるし、1億部突破の人気もうなづけます。
それにしてここまでのストーリーでも頻繁に出てくる「一騎打ち」に胸が躍るのはなぜでしょうね。史実として認められている一騎打ちは太史慈と孫策、呂布と郭汜、馬超と閻行、関羽と顔良・・とほぼ三国時代のものですが、大将が負けたら終わりという戦場で本当に一騎打ちは行われていたのでしょうか?
日本で有名なのは川中島の戦いでの武田信玄と上杉謙信の一騎討ちですね。後々の芸術作品にも出てきたりするので戦国武将同士の一騎打ちよほどのインパクトがあったのでしょう。
「一騎打ち」を含め「史実」として記されているものもどこまで信憑性があるかわかりませんし、著者の立場によっても正義と悪が入れ代わったりするので「歴史」そのものが、極めて虚ろな概念であると言えます。逆に冷徹なイメージのある始皇帝を善に据えたキングダムや、悪者として描かれがちな曹操を主人公に据えた蒼天航路があるように、解釈と想像の幅が広がるのも歴史を学ぶ楽しさかもしれませんね。