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外国人留学生と一緒にいてカルチャーショックを受けたこと

以前、上海留学時の外国人のクラスメイト(ヨーロッパ、アジア、東南アジアなど)にビックリされた日本人の習慣についてお話しました。

今回は、日本人の私が彼らと接していてビックリした文化習慣についていくつか紹介しようと思います。

ランチの席で複雑な政治ネタを語る

これは特にヨーロッパの学生に多い特徴でした。ある日、オランダ人、ベルギー人、韓国人の女性、タイ人の男性と一緒にランチに行く機会がありました。最初はクラスメイトのあいつがムカつくだとか他愛もないトークテーマから入りましたが、途中からEU、ASEANなどの経済共同体における社会問題の話や、世界各国の軍事費、防衛費の予算の話だとか、日本人の大学生がまずしないような議論になって結構びっくりしたことがあります。みんな中国語でそれを話すのですが、もち語学勉強中なのでところどころ単語がおかしかったり、英語混じりの中国語にしたりと苦心しているのは伝わりましたが、語学力と関係なく知識や哲学があれば、ちゃんと中身のある会話ができるといういいお手本に感じました。逆に私と韓国人の女性はあんまりそういう会話に慣れていなかったのでタジタジになっていました。
特にビックリしたのは戦前の日本の軍国主義についてものすごく詳しくその場にいた人が語れた事です。私はフランスやベルギー、タイの近代史などをどこまで細かく知っているか?色々と考えさせられました。

宗教観がはっきりしている

欧米ではキリスト教、タイは大乗仏教という感じで、日本人以外はほとんどのクラスメイトにそれぞれ信仰がありました。日本には伝統宗教ともいうべき神道や仏教がありますが、それを信仰と呼ぶかは難しいところで、私が「特に信仰がない」と口にすると、かなり軽蔑された目を向けられ、「あなたも何か信仰する宗教がないと良くない」と何度か言われたりもしました。
一方で、タイの友人は宗教的な理由で牛肉を食べられないのですが、私たちに美味しいステーキ屋さんがあると勧めて、自分は白身魚を食べたりする思いやりがありました。キリスト教信者の学生も、基本的に別の宗教の人と信条の違いでぶつかるような事はなく、それを多様性として認めている感じもしました。
いずれにせよ、日本では「政治・宗教・野球の話はするな」みたいな格言がありますが、お構いなしにこの辺の話題を持ち出すのは結構なカルチャーショックでしたね。

全員前の方の席に座る

大学の講義って前の方の席がごっそり空いていて後ろのほうでダラダラ講義受けてるみたいな光景を、少なくとも私が通っていた日本の大学ではよく見ました。なんか後ろ座ってやる気ない感じ出してるのがヤンチャでカッコいいみたいな笑 
逆に上海の授業での外国人留学生達もそうだし、中国人の本科の授業を見学させてもらった時も、歌舞伎公演ばりに全員びっしり前から順に座っていく感じでした。僕もどっちかというとそっち派なので、この習慣にはとても助かりました。

まだまだありそうな気もしますが、また別の機会にお話したいと思います。



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