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中国人妻に聞いた日本の良いところ

私の妻は、中国で約20年暮らし、来日してから約11年、つまり人生の2/3を中国、1/3を日本で過ごしているので、双方の文化・習慣を理解した上で、それぞれの良さを語れる立場にあります。そんな妻が日本に来てびっくりしたことや、素晴らしいと感じたことを聞いてみると、俯瞰視点でないと気づけない日本の良さを知ることができました。

水回りの衛生環境がすごい

「日本に来て良いと思ったことは?」この質問に対して妻が真っ先に答えたのが「トイレが綺麗」ということ。私が中国に留学したのは2005年〜6年。北京と上海で半年ずつ暮らし、色々な地域に旅行もしましたが、排水管の問題なのかトイレがぶっ壊れることは日常茶飯事で水圧も弱く不便に感じることは多かったです。(ちなみに水が流しにくいという点では、多くの場所ではトイレットペーパーはトイレに流すのはダメで併設のくずかごに捨てます)また、「ニーハオトイレ」と呼ばれる仕切りのないトイレも地方に行けば観光地であっても当たり前のように生き残っています。今の日本でこのような場所は逆に超レアでしょう。
去年(2023年)に中国に行った際にも上海など都市部のショッピングセンターのトイレは以前に比べて綺麗になっていましたが、トイレットペーパーが設置されていなかったり、清掃に甘いところがあったりと、やっぱり衛生面の意識においてはむしろ日本が高すぎるということかもしれません。でも妻曰く潔癖すぎるくらい清潔感を大事にする日本の環境は女性にとっては安心感があるとのこと。

あとは軟水・硬水の違いもあるとは思いますが、浄水環境もやっぱりすごいと感じたようで水道水がそのまま飲めるというのはしばらく信用できなかったようです。(中国では水道水は一度煮沸して飲むのが普通) あとは中国滞在経験のある方は共感してくれると思いますが、シャワーを浴びると髪がバサバサになりがちです(笑) 水質が良くてそうでない地域もあるかもしれませんが、妻は日本に来てから髪質がやわらかくなったということを実感したようです。

そもそも日本人に綺麗好き・掃除好きな人が多いという点も妻にとってはGOODポイントだったようです。中国でお風呂場が汚かったり、洗面台が錆びついてても平気でそのままにしたりという家庭は結構見かけました。(もちろん清潔に保っている家庭もありましたがはっきり言って少ない・・)

割とズボラで掃除も苦手な私にとっては、そんな中国の環境にストレスを感じることは少なかったのですが、 妻は逆に中国に帰省するとその点が日本との比較で気になってしまうようです。

ちなみに、水回り以外で言うと食の衛生面も挙げています。以前中国人は生卵に抵抗があるということも書きましたが

意外にも「冷凍食品」にも妻は最初抵抗があったそう。中国でももちろん冷凍食品は売られていますが、安全面でまだまだ市民権を得ていないようで、新鮮なものが一番信用できるという価値観があったようです。そんな妻も今では冷凍パスタや冷凍果物など、なんでもいけるようになりました。

美意識が高い

人に見える場所はなるべく綺麗にしようという先ほどの着眼点に近いものはありますが、妻が特に感じたのは中国に比べて日本の女性はお化粧やムダ毛処理、お肌のケアへの意識が非常に高いと感じたようです。

これも一概に中国全体で言えることではなく、近年中国では花西子(フローラシス)や完美日記(パーフェクトダイアリー)といった海外でも人気の国内コスメブランドがどんどん出てきていますし、若い世代の間では一昔前に比べてお化粧やスキンケアの意識も相当高まっている感はありますが、確かに最近旅行した中国各地でも鼻毛ボーボーでお腹を出して歩いているおじさんは絶滅してませんし、女性もノーメイクで街を歩く人も結構見かけました。これはこれでありのままを受け入れる文化として僕的には全然いいと思ってますが、妻的には日本に来てから自分磨きの意識が高まったので、結果的には良い影響だったと話しています。

日本人はちゃんと”話を聞いてくれる”

「人は聞き方が9割」という話題の書籍がありましたが、まさに日本人の相手の話をしっかりと聞く習慣は心地よく感じたようです。前の記事で中国人は男性・女性問わず自己主張が激しく、特に女性は口喧嘩も強いというお話しをしました。

妻曰く中国人の会話はとにかく自分の意見を伝えるのが大事で「中国人は伝えるが9割」状態。それゆえにお互いの話はほとんど聞いてないことも多く、言いたいことを言い合ってる状態なので妥協点や落とし所がないまま喧嘩別れで翌日を迎えるケースも多々ある。
その点日本人の場合は、一度人の話をしっかり聞いて噛み砕いてから意見してくるので心地よいとのこと。私個人的には、中国人男性はレディファーストで優しいというイメージがあったのですが、妻曰く「確かに本当に優しい人もいるけど、女性にビビってるだけの場合も多い」とのこと(笑)

日本を持ち上げてばっかりなのもあれなので、次回は妻が日本文化でなかなか馴染めずに悩んだ点も正直に書きたいと思います。



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