どうなる?今年の月餅商戦
もうすぐ中秋の名月。中国でも「中秋節」といえば、春節(旧正月)や国慶節(建国記念日)に次ぐ伝統的な祝日。中国では、中秋節は家族の再会の時間でもあり、一家団欒で食事を共にして、灯篭に灯をともしてこの日を祝うと言いますが、中秋節における象徴的なアイテムといえば「月餅」。
中国ではこの時期になると、約4000億円の市場規模で月餅商戦が繰り広げられ、中秋節前の8月中盤からはどこのスーパーやデパート、ショッピングモールでも月餅が山積み状態!近年ではネット販売も盛ん。今や、池袋や横浜の中国物産店でも店頭は月餅だらけです。
ビジネスでもお得意様へのギフトとして月餅は大人気で企業間で月餅を贈る習慣もあり、月餅引換券なんてクーポン券も福利厚生として社員に渡す会社もあり、その月餅引換券を転売して儲けるダフ屋なんかまで出たこともあったようです。
ちなみに月餅って皆さんご存知ですよね?中華街に行けば美味しいあんこ入りの月餅がたくさんお土産屋さんで売っていますし、コンビニやスーパーでも置いてるとこは置いてますよね。
ただ中国で食べる月餅は、基本サイズがでかくて、中身も様々。
・京式月餅
北京・天津を中心とする北方月餅。皮が発酵され、ほんのり甘いのが特徴。
・広式月餅
中華圏全体で人気のある象徴的な月餅。日本で売られているのもこのタイプが多い。
・蘇式月餅
蘇州一帯で生まれた月餅で、特徴はパイがサクサクして柔らかい事。中身はピーナッツ、ゴマ、胡桃、アーモンド、ヒマワリの実など五種類の材料を使った「五仁餡」が主流。この「五仁」の味に慣れるまで日本人は結構大変(口内の水分全部持ってかれる)
この辺りを基本系として、近年ではハーゲンダッツの月餅アイスクリーム、ゴディバ月餅、スターバックス月餅みたいな企業コラボ月餅も話題になってたみたいです。普通にこれらはほしいですよね!
ちょっとぶっ飛んだ系だと、ザリガニ月餅、インスタントラーメン月餅、ドリアン月餅みたいな商品も出ていたそうです。
今年の月餅商戦ではどんな月餅大喜利が繰り広げられるのか?目が離せません。