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中国鉄道旅のすすめ

飛行機旅もいいけど、ぶっちゃけどこに行ってもそこまで変化がない・・一方電車はその土地の文化がモロに反映されるので好きです。もっと言えば中国旅行はやっぱり電車旅が楽しい!という事で、中国の鉄道の基礎知識と、私の経験談をお話しできればと思います。

中国列車の種類について


中国の列車の種類と特徴を簡単にまとめると・・
<高速列車>
高铁(G):最も速い列車で最高時速は350km〜400kmになる
动车(D):2番目に速い高速列車。最高時速250km前後
城际列车(C):近郊都市間を結ぶ列車で最高時速200km前後
<普通列車>
直达特别快速旅客列车(Z):中国のすべての主要都市を結ぶ列車
特别快速旅客列车(T):長距離を走る列車
快速旅客列车(K):昔ながらの鈍行列車
<地铁>
いわゆる地下鉄で北京や上海、深圳などの多くの主要都市に存在している。地下鉄に近いが、地上のモノレールのように走る「轻轨」という形態もある。
<上海磁浮>
上海の浦東空港と上海市内を結ぶリニアモーターカー。最高速度は脅威の430km/h

席のタイプ選びは超大事!硬座は極力避けるとよい

高速列車であれば、なんら気にする必要はないのですが、普通列車の場合、席の等級は4つに分かれています。

软卧:定員四名の個室寝台
硬卧:上・中・下に仕切られた硬い三段ベッド

软座:シートが柔らかい一等座席
硬座:座席が石のように硬い二等座席
无座/站票:席に座らない立ち席

普通列車で都市間を移動すると普通に乗車時間24時間以上とかザラなので立ちも相当つらいですが、硬座はさらにヤバイです・・私も20年近く前の留学生時代に西安〜成都の区間(24時間ぐらい)、成都〜昆明(10時間ぐらい)と、北京〜上海間(12時間ぐらい)で利用しましたが、成都行きの途中には体が痺れてしまって、列車が揺れた際に硬直したまま通路に体が投げ出されてしまい、周りの人からも心配されました。もしかしてエコノミークラス症候群になりかけていたのかもしれません。

今じゃ絶対無理・・硬座 で1日かけて雲南省まで行った時乗り合わせた親子

セキュリティチェックが多い!停車時間鬼短い!

中国では高速列車だけでなく、なんと地下鉄のゲートを通る時すら空港のように荷物検査があります。特に高鉄の駅では二回、三回とパスポートを見せて荷物も通して・・みたいな事もあったような。とにかく空港並みのセキュリティ体制の厳しさなので、駅に入る前に心の準備を。
ちなみに、現在中国の多くの高速鉄道では電子チケットを採用していて、紙チケット受け取りの必要がなく、身分証明書あるいはパスポートの提示のみで乗車できます。当日駅でチケットを買おうとすると結構並んだりするのでなるべく予約してとっておくと良いですね。

また、中国の高鉄で恐ろしいのは、列車が間も無く駅に到着するというタイミングでゲートが開き、そこで並んでパスポートをチェック(中国人は身分証をタッチ)。そこから列車が到着したら一瞬で出発してしまうので、普通に歩いていたら間に合わない・・なんて事も出てきます。中国の駅構内は空港のごとく大きく、駅のホームも相当長いので位置の把握&早歩きは必須スキルになってくるでしょう。特に足の不自由な方や障害のある方と同行している場合は、早めに駅員に相談するなど事前準備をしておくと良いかもしれません。

上海鉄道駅 空港並みもでかい
ホームの長さも果てしない

寝台列車で友達を作ろう!

最後に私的、鉄道旅の楽しみ方を紹介します。まずは何といっても食事!中国では冷えたご飯を食べる文化がないこともあって、「お弁当」という概念があんまりないのですが、盒饭といってご飯の上にお肉やおかずがのっている軽食は駅弁ぽい感じで売っていたりします。車内販売でもお菓子を販売していたり、この前行った際にはスタバのコーヒーが出たりとか結構豪華でしたね。最近ではデリバリーアプリで車内に食事を届けてくれたりもするみたいです。

あとはあえて高鉄ではなく普通列車の软卧もしくは硬卧で移動してみてください。例えば北京〜上海とかでもいいと思います。以前私は結構硬卧を使って旅行したりしてたんですが、ほぼ確実に寝台のメンバーとは仲良くなりました。ひまわりの種やお菓子を分けてくれたり、夜中に4〜5人でトランプゲームをしたり、広州出身の女性に食の話を聞いて「広東人は飛行機と椅子以外、四足歩行のモノはなんでも食べちゃう」みたいな面白いフレーズを教えてもらったりもしました。

なんだかんだで旅の思い出ってどこを旅したとか、景色がどうだったとか、何を食べたかよりも、どんな「人」に出会ったか?が占めるウエイトがすごく大きい気がします。
皆さんの鉄道旅の思い出もぜひ教えてください♪

といっても車窓の景色は醍醐味 高鉄から眺める長江





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