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【京都の文化を世界に届ける】 自己紹介 vol.11-1 石田諭基
みなさん、こんにちは!
学生文化起業家の石田諭基(いしださとき)です。
現在は同志社大学経済学部に所属しており、京都で、工芸品をはじめとする伝統文化を世界に広めるために活動しております。
出身は広島県で、大学入学を機に京都に移りました。
そんな私がなぜ京都で伝統文化事業に取り組もうと思ったのか、今何をしているのか、どのようなビジョンを描いているのか。
私の過去、現在、未来についてお話したいと思います。
ぜひ、最後まで読んで、伝統文化の魅力を感じていただけると嬉しいです!
渋沢栄一に憧れた中学生時代
中学生のころからビジネスというものに興味を持ち始め、大人が読むようなビジネス書を背伸びして読んでいました。その中で出会ったのが、渋沢栄一の「論語と算盤」です。(今では一万円札の顔である渋沢栄一を中学生で知れたのはラッキーでした!)
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内容を軽く説明すると、渋沢栄一の生きていた当時、儒教というものが曲解され、「お金を稼ぐことは悪である」という認識が広まっていました。そこに疑問を抱いた渋沢栄一は「論語にはそのようなことは書いていない」と批判します。むしろ、道徳と利益を同時に追求するからこそ、正しい富によって、国が成長できるのだと主張しました。論語と算盤に書いてあったこの主張に感銘を受け、「自分の人生でやるべきことは、人々の幸せにつながるビジネスをすること(ソーシャルビジネス)である」と確信しました。
また、中学生のころ生徒会長を務めており、自分たちの企画したイベントで生徒が喜んでくれている姿を見たとき、とても心が満たされる感覚があることに気づきました。これも上記の人生の目標を決めるきっかけになりました。
部活動に没頭した高校生時代
「人々の幸せにつながるビジネスをする」という人生の目的が決まったのが中学生だとすると、幸せとはなにかについて、ヒントを得られたのが高校生時代でした。私自身中高と陸上競技部に所属していたが、特に高校では人生で一番といっていいほど必死に練習しました。つらい練習も多々ありましたが、その全てが楽しく、幸せな日々でした。
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なぜ、幸せだったのでしょうか。それは、「自分自身に誇りを持てていた」からだと思います。みなさんも、目標に向かって努力を積み重ね、なにかを成し遂げたり成長できたりしたとき、幸せを感じたことがあるのではないでしょうか。各人が自己実現によって誇りをもつことが、幸福につながるのだと気づきました。これにより、私の目的の解像度が上がります。「誰もが誇りを持つことのできる世界を作りたい」。これが現時点でも目指している人生の目的です。
大学入学
そんな夢を抱き、昨年、大学入学を機に京都に移りました。京都の学生として何ができるか、どんな社会課題を解決できるのかと熟考しました。様々な場所を訪れ、様々な方のお話を伺う中で一つの社会課題に行きつきました。
それは、「価値ある京都の工芸品が姿を消しつつある(グラフ1)」ということです。私自身、もともと歴史が好きで、京都の地場産業が積み重ねてきた技術や思いに大変興味がありました。それが失われようとしている現状に対しなにかできないかと「京都の工芸品をはじめとする伝統文化、地場産業の継承・活性化」を目指し、活動を始めました。
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現在行っていること
現在私が行っている活動が主に二つあるのでご紹介したいと思います。
・工芸雑貨EC「tukatte」
京都の工芸品である、西陣織や京真田紐を用いた雑貨の販売を行うECブランド。工芸品や地場産業が衰退してきている原因を需要低下にあると考え、工芸品を「知ってもらい、そして使って(tukatte)もらうこと」を目標に掲げ、昨年12月に立ち上げ。職人さんや問屋さんから素材を仕入れ、それを自身で、ボトルカバーやショルダーストラップといった商品に加工している。「日常使いできること」「機能性があること」「手に取りやすい価格であること」を特徴とした商品を販売することで、工芸品に触れる間口となるようなブランドを目指している。現在はECのほか、マルシェやフリーマーケットに出店し、販路拡大中。
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・京都文化コミュニティ「Kyoto T-plaza」
工芸品をはじめとする京都の伝統文化をコミュニティによって、継承・活性化をするために今年5月に設立。職人さんなど多くの方にの意見を伺うなかで、伝統産業及び地場産業を活性化するには、分野をこえた対話や交流、コミュニケーションが必要である、特に学生が伝統文化に触れられる場所が必要であると感じたことが立ち上げのきっかけ。学生、職人さん、ビジネスマン、行政といった異分野の交流を促進し、情報共有やコラボレーションが創出されることを目標とし、イベントを開催するなどしている。
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これからの展望
最後に私のこれからの展望をみなさんに共有したいと思います。私の夢は「伝統文化というものを通じ、誰もが自国の文化に誇りを持ち、他国の文化を尊重できる社会を実現すること、そしてそんな社会で人々が自分自身に誇りを持つことができ、精神性豊かな暮らしができる世界を作ること」です。京都に住んでいるからできること、学生だからできることなど自分自身を見つめながら今後も励んでいきたいと思います。特に、Web3など最新のテクノロジーと、伝統文化の架け橋になることを視野にいれて活動する所存です。その上で今回の機会をいただけたこと大変感謝申し上げます。
読んでいただきありがとうございました!
これから、京都さらには日本中の文化を世界に届け、伝統文化が作るこころ豊かな社会を実現しますので、応援のほどよろしくお願いいたします!
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