
【トランプ就任で株価上昇⁉】アメリカ防衛銘柄を徹底解説
米国株の防衛銘柄がなぜ注目すべきなのか、トランプ前大統領の政策や予算案を背景に、防衛企業の代表例と、私のおすすめ銘柄について詳しく解説します。
日本では、三菱重工や川崎重工が今ホットな防衛銘柄であるように、アメリカでも防衛銘柄は今上昇中でホットなセクターです。知っておいて損は無いので是非読んでみてください。
それでは早速本題に入っていきましょう!
米国の防衛銘柄がなぜ今重要なのか
防衛銘柄が重要な理由の一つは、米国政府の軍事予算が非常に高いことにあります。
米国は世界で最も強力な軍事力を持ち、その維持・強化には膨大な予算が必要です。米国の防衛産業はこの予算に支えられ、技術革新や製品開発を行っています。
加えて、軍事技術は他の産業にも影響を与えることが多く、特に航空宇宙や通信技術、人工知能(AI)などの分野においても大きな進展を促進しています。
国家の安全保障という観点から、政府は安定的に防衛関連企業に予算を投入します。
これにより、防衛銘柄は経済の変動に対して比較的安定したパフォーマンスを発揮する傾向があります。
トランプ前大統領の政策と防衛産業
2025年1月20日、ドナルド・トランプ氏は再びアメリカ大統領に就任し、就任演説で「アメリカの新たな黄金時代」を宣言しました。
この演説では、前政権の政策を覆し、国家の安全保障と防衛力の強化を強調しました。
トランプ大統領の防衛政策の主なポイント
国防予算の増額: トランプ大統領は、軍事力の強化を掲げ、国防予算の増額を約束しました。これは、前回の政権時と同様に、主要な防衛企業への需要増加をもたらすと予想されます。
移民政策の強化: 南部国境での国家非常事態を宣言し、違法移民の流入を阻止するための軍事的対応を指示しました。
国際関係の再構築: トランプ大統領は、ウクライナや中東での戦争を終結させると述べ、外交政策の見直しを示唆しました。
前回のトランプ政権での内容
前回の就任時にはこのような政策を行いました。前回の内容を把握しておくことで、今回の就任時の傾向も予想しやすくなります。
1. 国防予算の大幅な増額
トランプ政権の初年度となる2018年度の国防予算は、前年度の6,110億ドルから7,000億ドルへと大幅に増加しました。
この予算は、戦略的武器の開発、ミサイル防衛システムの拡充、サイバー防衛強化を目的としたもので、防衛企業にとって新たなビジネスチャンスを生み出しました。
特に、トランプ政権は中国やロシアとの競争を重視し、次世代の軍事技術に投資を集中しました。これにより、ステルス戦闘機や無人機、AIを活用した兵器の開発が進みました。
2. 「アメリカ第一主義」の防衛政策
トランプ政権は、「アメリカ第一主義(アメリカファースト)」を掲げ、国内産業の振興を優先しました。
この方針は防衛産業にも適用され、国防総省はアメリカ国内で製造された兵器や装備品を優先的に採用しました。これにより、ロッキード・マーチンやボーイングなどの大手防衛企業が恩恵を受けました。
防衛産業への影響と予測
トランプ大統領の政策は、前回の政権時と同様に、防衛産業に大きな影響を与えると予想されます。
国防予算の増額は、主要な防衛企業への発注増加をもたらし、株価の上昇要因となるでしょう。
主な防衛企業とその特徴
ここでは、米国の主要な防衛関連銘柄について説明します。
1. ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)
主な事業分野: 航空機、ミサイル防衛、宇宙産業
特徴: ロッキード・マーチンは、米国防衛産業で最も規模が大きく、世界的に重要な役割を担っています。特に、F-35戦闘機やC-130輸送機などの航空機に強みを持ち、米国軍はもちろん、外国軍にも販売しています。また、ミサイル防衛システムや宇宙関連技術も手掛けており、国防の多様なニーズに対応しています。
最近の注目製品: F-35(第五世代戦闘機)、THAAD(高高度地域防衛システム)、宇宙関連事業(衛星、ロケット)
株価動向: ロッキード・マーチンは、規模の大きさと安定した政府契約により、比較的安定した株価推移を見せています。長期的な投資家にとっては安定性が魅力です。
2. ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)
主な事業分野: サイバーセキュリティ、無人航空機、ミサイル防衛
特徴: ノースロップ・グラマンは、サイバーセキュリティや無人航空機システムに強みを持つ企業です。特にB-2スピリット戦略爆撃機やMQ-4Cトライアーデント無人機など、先進的な航空機や無人機システムを開発しています。サイバーセキュリティ分野でも重要な役割を果たしており、米国政府や企業向けに高度なセキュリティ技術を提供しています。
最近の注目製品: B-21レイド(新型戦略爆撃機)、RQ-4 Global Hawk(無人偵察機)、サイバーセキュリティソリューション
株価動向: サイバーセキュリティや無人機分野への注力が評価され、成長性が期待されていますが、ロッキード・マーチンと比べると株価のボラティリティが高めです。
3. ボーイング(Boeing)
主な事業分野: 航空機(民間・軍用)、宇宙産業、ヘリコプター
特徴: ボーイングは、民間航空機で広く知られていますが、軍用航空機やヘリコプター、さらには宇宙関連事業にも強みを持っています。特に、F/A-18戦闘機やP-8ポセイドン哨戒機、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターなどの軍用機において、米国軍や他国の軍隊に納入しています。
最近の注目製品: F/A-18E/F(戦闘機)、P-8ポセイドン(海上哨戒機)、宇宙関連事業(衛星、ロケット)
株価動向: 民間航空機市場の影響を受けるため、ボーイングの株価は一時的に大きな変動を見せることがあります。特に民間航空機の販売が不調の時期には株価が下がりやすい傾向があります。
4. レイセオン・テクノロジーズ(Raytheon Technologies)
主な事業分野: ミサイルシステム、防空システム、衛星
特徴: レイセオンは、ミサイル防衛システムや防空システムに特化した企業で、世界中の軍隊に高性能な防衛装置を提供しています。特に、パトリオットミサイルシステムやトマホークミサイル、スマート爆弾などの精密兵器において強力な技術力を持っています。また、衛星技術にも注力しており、通信衛星や軍事衛星の分野でも活躍しています。
最近の注目製品: パトリオットミサイル、トマホーク巡航ミサイル、宇宙関連技術
株価動向: レイセオンはその製品群の先進性から、安定した売上と利益を上げており、比較的安定した株価を維持しています。しかし、政府契約に依存しているため、米国の防衛予算の変更には敏感です。
5. ジェネラル・ダイナミクス(General Dynamics)
主な事業分野: 戦車、潜水艦、軍艦
特徴: ジェネラル・ダイナミクスは、軍艦や潜水艦などの水陸両用の防衛装備に特化した企業です。特に、アメリカ海軍向けの潜水艦や戦艦の建造においてリーダー的存在です。また、陸上では、M1エイブラムス戦車などの陸上兵器を提供しています。米国軍の戦闘力を支える重要な企業の一つです。
最近の注目製品: M1エイブラムス戦車、バージニア級潜水艦、アメリカ級強襲揚陸艦
株価動向: ジェネラル・ダイナミクスは、海軍や陸軍向けの装備に強みを持ち、安定した需要が見込まれるため、比較的安定した株価推移をしています。
私のおススメ銘柄 KTOS
私が注目している防衛銘柄は、KTOS(Kratos Defense & Security Solutions)です。
Kratosは、比較的小規模ながらも急成長を遂げている企業で、特に無人航空機(ドローン)やサイバーセキュリティ分野に強みを持っています。
事業内容
Kratosは、米国政府や軍事機関に向けて、無人航空機システム(UAS)や地上兵器、通信、そしてサイバーセキュリティソリューションを提供しています。
特に注目すべきは、同社が開発する無人航空機の分野です。無人機は、将来的に軍事分野での主力となると予想されており、Kratosはこの分野で革新的な技術を提供しています。
加えて、Kratosは、戦闘機のドローンや低コストの無人航空機の開発に注力しており、これらは従来の高コストな戦闘機と比較して、運用コストが圧倒的に低いという特長があります。このため、米国政府や連携国からの需要が高まっています。
決算情報
2024年の第3四半期の決算では、Kratosは売上高約5億9000万ドルを記録し、前年同期比で10%の増収を達成しました。また、営業利益も増加し、利益率が改善していることが報告されています。これにより、企業の成長性がさらに期待されています。
特に注目すべきは、Kratosが手掛ける無人機システムの受注が増えていることです。2024年に入り、同社はいくつかの大規模な契約を結び、その結果として売上の増加が見込まれています。
株価急上昇の背景
Kratosの株価は、ここ最近急上昇しています。その背景には、無人航空機市場の成長が大きく影響しています。特に、米国政府が無人航空機を積極的に導入しており、その中でKratosが重要な役割を果たしているため、投資家の関心が集まっています。
さらに、サイバーセキュリティやAI関連の事業が評価されており、これらの分野への拡大が進んでいることも株価の上昇に寄与しています。特に、2024年末には複数の新規契約が締結される見込みであり、その結果として株価はさらに上昇する可能性があります。
まとめと考察
米国株の防衛銘柄は、安定的なリターンを期待できる投資先です。過去のトランプ政権下での軍事支出の増加が業界全体に追い風となり、主要な企業は順調に業績を伸ばしてきました。そのことからも、今回も期待できる銘柄と言えるでしょう。
最近は、量子コンピュータやテクノロジー関連が特に注目されていますが、その意見は、株価上昇期待派と、割高すぎるという意見の賛否両論に分かれています。
あまりリスクをかけたくないなら、とりあえず防衛銘柄に投資しておけば、大きなボラティリティのリスクも少なそうなのでおススメです。
個人的に今年に入ってKTOSに投資を始めたのですが、株価が急上昇してくれています。今後ボーイングも買おうかと思っているところです。
皆さんはどうお考えでしょうか。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も皆さんにとって素敵な一日となりますように★ではでは^^