【Gapyear体験記#7】 鎌田悠菜さん
名前 鎌田悠菜
年齢 24歳
期間 高校卒業後10ヶ月程度
滞在国 フィリピン、日本
現在の活動(職業や学業)
株式会社WOOB 「shiro ni sekai」の代表
「想い出を纏う」をコンセプトに、オーダーメイドでお洋服をつくるリメイクブランドです。お客様の想い出をヒアリングしながら、想い出の詰まった持ち込み素材で、1着1着お洋服をつくっています。
ギャップイヤーを選択した理由は何ですか?
私は国際教養大学のギャップイヤー入試に合格して、9月入学までの期間でギャップイヤーを経験しました。この入試方法は、9月の入学までの間に何をするのかについてプレゼンをするという特殊な形です。「ギャップイヤー」を知ったのは、この入試方法がきっかけです。この大学に合格できなければ、大学進学ではなく働くなり何かしら自分のやりたいことをしようと思っていましたが、無事にこの入試方法で合格したため、ギャップイヤーを取ることになりました。
ギャップイヤー中には具体的にどんな活動をしていましたか?
幼少期から途上国開発に興味があり、国際協力領域で活動を設計しました。
受験の時点で、細かくスケジュールや目標を立て、入学する9月までの行動の流れを見える化していたため、それに沿って高校3年生の11月に合格してからすぐ活動を始めました。
やったことは大きく分けて3つあります。1つ目は、文房具をフィリピンに送るための費用をクラウドファンディングで集めたことです。ギャップイヤーの途中からフィリピンに渡航・滞在する予定だったので、その前に学校や地元の近隣住民からまだ使える文房具を約100kg集め、船便でフィリピンへ送りました。6年位前なので当時はクラウドファンディングも今ほど有名ではありませんでしたが、フィリピンへ輸送するための資金30万円程を集めることができました。
2つ目は、他大学の通信講座でのジュエリーの勉強です。両親が宝飾関係の事業をしていたため興味があり、通信講座であればフィリピンに滞在している間も授業を受けられるため、現地での滞在時間も活用してジュエリーについて学ぼうと考えました。
3つ目は、フィリピンに渡航し、現地で3か月ほど活動しました。目的は、途上国開発の中でも様々な関わり方がある中で、「これから先どのような関わり方がしたいか」に向き合うことでした。現地での活動内容は、6つのNGOの元で活動させていただくことです。同時に、日本から輸送した文房具を現地で配り歩いたり、働いていたNGOに寄付したりもしました。NGOは食や教育、マザーテレサの孤児院、など理念や活動内容が重ならないように選びました。また、高校生の頃からフィリピンによく行ってたため、そこでの繋がりはこのギャップイヤーで大きかったかなと思います。高校1年生からお世話になっているNGOがあったので、彼らのサポートがあったのは安心でした。
↑フィリピンでの写真
ギャップイヤー中の経験が、今の生活(仕事や活動等)にどのように活きていますか?
ギャップイヤーを経験していなかったら、今の事業はないかなと思うくらい、今の自分に、そして事業に繋がっています。ギャップイヤーを通して、私がこれから先途上国開発に関わるのであれば、NGOや国際機関に属するではなく、ビジネスを通して関わりたいと強く感じました。そして同時に、NGOや国際機関と一緒に協力しながら何かしたいと思い始めました。
現地で衝撃を受けたことは、NGOが途上国支援として教育を受けさせ、子供達が学校を卒業できても、その受け皿になるような就職先がないことでした。それなら私が就業支援をする事業で後押ししたいと思うようになりました。このような気づきがあったからこそ、大学で何をするのかも明確になりましたし、卒業後に将来の就業支援事業を見据えた、今の事業の立ち上げにも活きています。
ギャップイヤーを経験してよかったと思うことやメリットがあれば教えて下さい。
嫌でも自分のやりたいことや将来と向き合わなくてはいけないということが、ギャップイヤーならではだと思いますし、そういう時間を作れたからこそ、今でも定期的に時間をつくり、向き合う習慣ができました。私の場合は、自分と向き合うことは、1日で出来ることではなかったため、ギャップイヤー前や期間中は1日8時間、頭の中で考えてることをただ紙に書き出すというのを1週間続けたこともありました。あとは、肩書・実績・知識がなくてもできることは沢山あり、助けてくれる大人も沢山いるということを知ることができました。とりあえず色んな人に助けを求めて、やりたいことをやりたいようにやって…というギャップイヤー当時の経験がなければ、今私はこんなに動いていないと思います。あともう1年くらい長くギャップイヤーをすればよかったなあとも思うくらい、メリットが沢山ありました。
ギャップイヤーについて気になっている方々へのメッセージをお願いします。
本来全高校生に取ってほしい時間だと思います。
ギャップイヤーは「自分と向き合う時間」だと思っているので、ひたすら自分と向き合った上で、何かをする時間をつくることは、後の人生でも後悔はしないと思います。今はまだギャップイヤーがマイノリティだからこそ、そういう生き方をしてるってだけでも興味をもってもらえます。人の興味を掴みやすいのは人との繋がりの作りやすさにもつながります。特に高校卒業後であれば、「高校生」という肩書は最強です。卒業しても次の肩書がないため、私も「高校生」を使い倒していました。ギャップイヤーに少しでも興味がある人はぜひ一歩踏み出して、自分と向き合う時間を作ってほしいなと思います。
⭐️鎌田さんの連絡先→インスタ
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日本ギャップイヤー協会とは
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