9月2日 キャリア教育実施レポート
こんにちは!
(一社)Japan Education Labの古谷です。
先日、都立翔陽高等学校で実施した授業の報告記事になります。
今回は【社会キャリアプログラム】にて授業をデザインし実施させていただきました。また、今回の授業はオンラインで各教室を接続し、オンライン形式での授業実施となります。
実施前提
学校からの依頼
・探究学習の入り口になるような興味を拡げる授業
・社会課題について民の目線で見たときの内容
・社会課題を自分事として捉えてほしい
授業の目的
大きいものも小さいものも社会課題であると認識し、自分の身の回り(特に学校)にある課題はどういう風に社会に影響を与えているのかリンクすることができる状態を目指す
授業設計
生徒たちにとって初めての探究学習のなるので、まずは入り込みやすい入り口設計から考えました。自分たちの身の回りで起こっている社会変化が社会課題や探究にどう繋がっているのかイメージを持たせてから、具体的な内容に入る形で授業設計しました。
授業デザイン
(弊社では授業をデザインする際に、共有⇒認知⇒形成の流れで作ります)
『共有フェイズ』
小テーマ:数でみる世界
目標:生徒たちのなかで「社会問題=?」であると考え、プラスチック問題など、知っているけど本質は知らないとされるような社会課題を数を使って学ぶことで興味を醸成する。
内容:クイズ形式で社会課題を取り上げました。下記は授業に実際に使用したスライドです(※一部抜粋)
『認知フェイズ』
小テーマ:身近な社会問題
目標:社会問題構造を捉えるために、どんな社会問題がどのような人たちに影響を与えているのかをリンクさせることで、身近な社会問題は自分にも悪い影響を及ぼしているのだと捉えて、自分事だと認知してもらいたいため。
内容:弊社で作成したアカデミックスカードというものを使用しました。社会問題について絵と内容が記されているものを16枚用意し、その中で生徒が自分で考えやすいものを選び、
1.それが起きる理由
2.誰が困るか
3.どんな風に困るか
について考えてもらいました。
『形成フェイズ』
小テーマ:学校にある社会課題
目標:社会課題はより多くの人たちを困らせているものである中で、学校にもそういったものが、どれだけあるのかを考え、それが解消されるとどういう困り感のある人たちがハッピーになれるのか、より具体的なレベルで思索してもらいたいため。
内容:グループになり、自分たちがより楽しく学校生活を送るために、学校の中でどんな課題が解消されると嬉しいかの路線でワークシートを埋めていきました。また、Googleフォームで生徒から学校に関するアンケートを収集し、収集内容を公開。俯瞰的な視点でも学校の課題について見てみる時間をとりました。
授業の結果
今回はオンラインで一人一人ではなく、教室をつないで授業をするという者でした。クラスごとにブレイクアウトルームで細かいファシリをしましたが、約25%の生徒がやりづらかったと感想をくれたので、こちらについては改善していかなければならない点です。とはいえ、理解に関しては90%を超える生徒が理解を示してくれたので、オンラインでも内容を複雑化しづらい点があるものの、理解をつくるための授業づくりはできるのだと感じました。残り数%の生徒についてはより先生方との連携を密にすることで詰められる部分であると考えます。
如何に理解についての導入部分を作ったとしても、授業への楽しさ、ファシリとの関係性が生徒の授業へののめりこみ度が変化するので、この部分についてはリアル授業とは違ったデザインが必要であり、そこについて詳細化し、数値を追い求めていきます。
Japan Education Labは今後も、学校ごとに授業をデザインするという強みを生かして事業を展開・推進し、授業づくりや授業後の評価数値など、先生方にとって有益な情報をまとめていこうと考えております。
これからの取り組みも、ぜひこのnoteでチェックしていただけますと幸いです。
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