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ストイックで抑圧的な日本社会で生まれたオタク文化

ストイックな日本の子供たち

現代の日本人は、とにかく子供の時からストイックである。

朝早起きして部活の朝練に参加して、学校の授業をじっと座って6時間受けて、午後の部活に参加し、夜は塾で習い事。習い事が終わったらバイトして宿題して寝る。土日も部活でフリーの日は友達や家族と仲よく遊ぶ。

とにかく、休む間もなく絶え間なく動き続けるストイックな社会である。

果たして彼らは本当に充実しているのだろうか?何も考える間もなく次から次へと日程をこなしてく。まるで何か駆られるかのように。一体何に駆られてそんなストイックになっているのだろうか?

きっと、先生の言うことを信じすぎなんじゃないかと思う。

「いや、だって先生が宿題やれって言ったんだから、絶対だよ!」

「だって先生が部活で学校1周うさぎ跳びやれって言ったから絶対だよ!」

「だって先生が東大行けばいいところに就職できるって言ったから絶対だよ!」

先生の言うことを信じるのは悪いことではないが、少し休んで冷静に自分の人生を考えることも大事かもしれない。時に無になることは今の忙しい現代社会では大事なことだ。

ストイックに生きた結果、日本社会で生まれたオタクと草食系

それで、今の日本で何が流行っているのか。キーワードにすると下記の通りだ。

オタク、アニメ、草食系、オンラインゲーム、ガチャ、おひとりさま、孤独死、ひきこもり、漫画

こんなところだろう。もちろん、こういう文化/背景を否定する気はないし、悪いことではない。実際、オタクやアニメに関心を持つ海外の人は一定数いて、日本への興味関心に繋がっているのである。だからプラス面もあるのである。

しかし、ストイックに鞭を打たれながら頑張った結果、まるで軟弱化したかのような文化/背景が生まれた。オタク、草食系、アニメ、漫画...。毎日部活や勉強をガリガリ頑張って、バイトも遊びも精一杯!!学校行事も最大限力を注ぐ。こんなストイックに筋トレやっていたんだから普通マッチョになるんじゃない??肉体的にも脳筋もマッチョになるんじゃないの?あんな重いバーベルを持ち上げていたんだから、もっとがっちりしてくるんじゃないの?と思う。なんでこんなにオタクや草食系とかなよなよしたものが流行っているの??

孤独を感じている人が世界で一番多い日本

隣近所、職場内やスポーツ・娯楽・趣味の集まりなどの社会集団の中で、人とほとんど、またはまったく一緒の時間を過ごさない成人男性の割合は、日本男性が断トツの1位で、17パーセントです。これは、OECD加盟国平均の約3倍で、約1パーセントのスウェーデン、約4パーセントの米国やドイツをはじめ、他国がすべて10パーセント未満のなかで、「人付き合いがない」比率が際立って高いのです。
女性の孤独度も調査されており、日本女性は、メキシコに次ぐ2位の14パーセントとなっています。

リンク先からも分かるように、日本人は世界でトップ1,2位を争うほど孤独を感じている人が多いのである。

おかしい、確か日本の学校では「友達をたくさん作りなさい」「和を大切にして皆と調和しなさい」「心が大事です。気持ちは伝わります」などと教わっていたし、皆納得していたじゃないか。あんなにみんなで仲良く部活をやったり学校で生活していたのに。部活も勉強も遊びもガリガリ頑張ったのに...この結果として、世界一孤独という称号を得てしまうなんて...こんな素晴らしい国民なのに、なんでみんな分断されなくちゃいけないの?

あんなにストイックだったのに...毎日バットを1,000回振っていたのに。学校の宿題は欠かさず毎日真面目にやっていたのに。先生の言うことには忠実で通信簿はいつもオール5だったのに。学校行事では率先してリーダーを引き受けていたのに...なぜこんな境遇に陥らなくてはいけないの??

ストイックに頑張り自分を抑圧し続け孤独になる

ストイックに頑張り続けるためには、自分を抑圧し続けなくてはならない。自分を抑圧し続ければ、自分を見失い、人間関係はあっても心は孤独感でいっぱい、ということは十分ありうる。

本来の自分を周りに受け入れてもらえなければ、内面ですごい孤独感を感じることになる

大げさに言えば、嘘の自分を演じ続ければ、心は離れていく。そうすると、孤独感を感じやすいし、段々周りの人と距離を置きたくなる。

決して、自分が悪いわけでも周りが悪いわけではない。友達が多い少ないの問題でもない。

ただ、自分を抑圧し続け、ストイックに頑張り続けなければならなかった環境が悪いのである。(今あなたにできることは何だろうか?自分に合った環境に行くことではないか?)

抑圧した感情を引き受けてくれるオタク文化

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