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長崎ヴェルカ「VELC」の強く、優しく、美しく。

圧倒的なパフォーマンスで長崎ヴェルカの試合会場を盛り上げる、パフォーマンスユニット「VELC (ヴェルシー)」。そんな彼女たちの笑顔とハイクオリティなダンスに魅了された人は多いはずです。今回は「VELC」のメンバー、Tsunaさんとyoshinoさんに話を伺いました。強く、優しく、美しい彼女たちのお話をお楽しみください。まずはこんなお話から。


1.わたしの原点

画面左側:yoshinoさん 右側:Tsunaさん


――:
Tsunaさんとは、ほかの現場でもご一緒したことがありますが、この現場でもお会いできてうれしいです。

Tsuna:
そう、そう。わたしも今回すごくうれしかったです。

――:
昨シーズンまでは「チア&ダンサーズ」 という名のもと活動していましたが、今シーズンから「パフォーマンスユニット」に。何が変わったのかを聞かせてください。

Tsuna:
大きく言うと活動の幅が広がったと思います。以前はチアとダンスを軸にどうのようにパフォーマンスをするか、という活動だけでしたが、「パフォーマンスユニット」ではパフォーマンスだけでなく、メンバー一人ひとりがさまざまな形で「長崎ヴェルカの魅力」も発信していきます。

例えば、「VELC」の公式インスタグラムを立ち上げ、SNSでも積極的に発信する活動も増えていて。

――:
たしかに、昨シーズン「チア&ダンサーズ」の公式アカウントはありませんでした。

Tsuna:
はい。ダンスなどパフォーマンス自体のクオリティーも日々進化させていますが、これからは「VELC」としても「長崎ヴェルカの魅力」をどんどん発信できたらなと思います。

――:
新たなメンバーも加入していますね。

Tsuna:
新しいメンバーも加わり、パフォーマンスのテイスト、クオリティーも変わってきたと思います。

これまで積み上げてきたことが変わることに不安はあったんですが、新しいメンバーから学ぶこともすごく多く、自分自身の成長にもつながっている実感があります。

――:
「VELC」のパフォーマンスを観る前は、いわゆる「チア」のイメージがあって、「かわいい感じなのかな」と思っていましたが、初めてパフォーマンスを観たとき「かっこいいな‥‥」と思いました。ほんとうに圧倒されたというか。

Tsuna:
えー、うれしい。

――:
衣装もすてきですよね。全員おんなじ衣装を着ているときもあれば、それぞれちょっと違う衣装もあって。


Tsuna:
衣装はプロデューサーさんと話し合いながら、一人ひとりのスタイルに合わせて選んでいます。ベースはヴェルカのユニフォームですが、「VELCのコーデを真似したいな」と思ってもらえるように、パーカーやデニム、ズボンに合わせた衣装もあります。

――:
そうなんですね。先日のインスタライブで、衣装選びにいちばん時間がかかったのは、Tsunaさんと言われていましたが(笑)。

Tsuna:
ああ、はい(笑)。ストリート系の衣装を決めるときにいちばん苦戦しました。わたし自身、ストリート系のファッションをしたことがなくて‥‥

大きめのパーカーとか、ワッペンがたくさん付いたバスパン(バスケットボール用のパンツ)が‥‥似合わなかったんです(笑)。

いろいろ試したんですよ。インナーを変えたり、金の大きいネックレスをしたり(笑)。それでも「着させられてる感」がありました(笑)。

yoshino:
それで最終的にTsunaさんの衣装とわたしが着る予定だったシンプル目の衣装を交換することになったんです(笑)。

Tsuna:
yoshinoちゃんは、ストリート系のファッションが似合うので、わたしの衣装を着てみると「お、いいね」となって交換することにしました(笑)。

――:
そうだったんですね。そういえば「初インスタライブ」は、おもしろかったです。

Tsuna・yoshino:
ええー、ありがとうございます。

――:
そのときの情報だと、yoshinoさんは子どものころ「ケーキ屋さん」になりたかったと(笑)。

yoshino:
はい、ちょっと恥ずかしい(笑)。

――:
ダンスは子どものころから?

yoshino:
小学生からずっと続けていますね。

――:
はじめたきっかけは?

yoshino:
友人に誘われてはじめました。そこからどんどんハマって‥‥
いまでも続けている感じです。

――:
ダンスのどういうところが楽しいですか?

yoshino:
練習すればするほどスキルが上がっていくところです。披露する場が増えていくこと、周りの人たちに褒めてもらうことにもやりがいを感じています。

――:
Tsunaさんは子どものころに、ずっとクラシックバレエをしていたとのことで。

Tsuna:
はい、小学校のころから大学までやっていました。

――:
パフォーマンス中のTsunaさんの所作、姿勢がすごくきれいだなと思っていて。それは、クラシックバレエが源流にあるからですか?


Tsuna:
わー、そんなところまで。ありがとうございます。

バレエは身体に染みついていますね。小学生のころからバレエの演技以外でも、ふだんの所作や姿勢も先生に厳しく教えていただきました。パフォーマンスのジャンルは変わっても、そこは自分の良さとして残っている気がします。

――:
うん、いまこの瞬間も姿勢がすばらしいですよね(笑)。


Tsuna:
背筋の良さは、ほめていただくことが多いんです(笑)。

――:
パフォーマンスが始まるとき、みんな全力で走って登場するじゃないですか?そのときTsunaさんはバレエのステップを踏んで優雅に登場しますよね。「タタン、タタン」って。

Tsuna:
ああー(笑)。

バレエは「ステージの幕が上がって、幕が下りる」まで、すべてが演技で得点にも関わってきます。なので、「パフォーマンスに入る瞬間から、戻る瞬間」の最後まで素敵な姿でいたいなと。

――:
人前に立つのって自分はすごく緊張しちゃうし苦手なんですが、お二人は好きですか?

Tsuna・yoshino:
(同時に)そうですねぇー(笑)。

Tsuna:
わたしは幼稚園生のころ、お父さんお母さんに目の前に座ってもらい「プチ発表会」するくらいです(笑)。

――:
おお(笑)。試合のとき、最初の出番で緊張することもないんですか?

Tsuna:
いい意味の緊張というか「ワクワクする気持ち」はありますね。不安な緊張は、あまりないかな。

yoshino:
うん、あまりないですね。



2.強く、優しく、美しく

――:
yoshinoさんはなぜスポーツチームで活動をしようと思ったんですか?

yoshino:
大学の先輩から「VELC」のことを教えてもらったのがきっかけです。バスケを観ること自体は好きだったし、「すばらしいアリーナでダンスができる」ということに魅力を感じて、オーディションを受けました。

――:
Tsunaさんはどのタイミングでいまの世界に?

Tsuna:
大学1年生のころにJリーグ「ガンバ大阪」のチアを始めたんです。
というのも、大学では「地域創生」を勉強していて、そのときに「地域創生においてスポーツチームが果たす役割」がとても大きいと感じました。

パフォーマンスを観て喜んでもらうことはもちろんすごくうれしいし、自分も好きなことですが、「地域のため」とか、自分が興味を持っている分野でダイレクトに活動できることは、すごく素敵だと思いました。

――:
そうですね。ほんとに。

大阪出身のTsunaさんは、自分の地元かのように「長崎のいいところ」を発信していて「長崎を盛り上げたい!」という思いがとても伝わります。

Tsuna:
ありがとうございます。長崎出身じゃないからこそ気づける部分はあるかもしれません。みんなが当たり前に思ってることも、わたしから見ると「すごいな」と思うことがいっぱいあります。

「長崎の良さを気づくきっかけ」になれたらうれしいです。

――:
「VELC」は一致団結感がありながらも、メンバーそれぞれの個性もすごく感じます。例えばTsunaさんのようにバレエから影響を受けた動きなど、メンバーの個性を「VELC」ではどれくらい許容されるんですか?

©n_velca
©n_velca

Tsuna:
チームによっては、手の角度、顔の角度までそろえることもありますが、「VELC」はどちらかというと、一人ひとりの個性を大事にするチームだと思います。

ブレイクダンスをやっていた人、ヒップホップを習っていた人、みんなそれぞれ違ったバックグラウンドからきているので、お互いの良さを出しながらパフォーマンスをしています。

――:
パフォーマンスにおいて、yoshinoさんの強みはどこだと思いますか?

yoshino:
うれしいことに、笑顔をほめていただくことが多くて。わたしが笑顔でパフォーマンスをすることで、お客さんも笑顔になってくれたら嬉しいな、と思っています。

――:
「しんどいな」「嫌なことあったな」と思うときもあるはずなのに、笑顔や完璧なパフォーマンスを常に求められて、それにしっかりと応える。それは自分のメンタルが整っていないとできないことだと思うんです。

Tsuna:
「メンタルの整え方」は大切ですが、いちばん難しいことです。
本を読んで知識を得たり、自分なりにメンタルを保つための努力をいろいろとしてきましたが、今すごく意識しているのは、

「自分でコントロールできることは全力で向き合い、コントロールできないことには悩まない」ということです。

例えば、環境やチームのコンセプトは、時代とともにどんどん変わっていくものだし、それはいいことだと思っています。ただ、自分でコントロールできることではありません。

いまの環境、コンセプトの中で「自分には何ができるか?」を考え、やり抜くことをいつも意識しています。

――:
なるほど。yoshinoさんは「笑顔でパフォーマンスをすること」が強みですが、笑顔でいられるコツはありますか?

yoshino:
けっこう切り替えが早いというか‥‥。落ちこんだとしても、すぐに切り替えられます。

――:
もともとの‥‥性格?

yoshino:
親からの教育がそうでした。「落ち込んでいても何も進まないから、切り替えなさい」と言われて育ったので、身についてるんだと思います。

パフォーマンスをするときも、コートの外にいるときも、お客さんの表情を見ていると「がんばるぞ」という気持ちになるので、そこで切り替えができています。

――:
試合中、勝っているときもあれば、負けているときもありますよね。状況によって会場、観客の雰囲気の違いはわかるものなんですか?

Tsuna:
単純に声援の大きさでわかる部分もありますが、お客さん一人ひとりの表情がしっかりと見えるので、違いはすごく感じられますね。

会場の雰囲気によってパフォーマンスの曲を変えることもあります。よくない雰囲気のときこそ、会場を少しでも盛り上げられるようなパフォーマンスができたらいいな、って思います。

――:
yoshinoさんは加入1年目ですが、会場の雰囲気の違いはすぐにわかりましたか?

yoshino:
開幕したばかりのころは、あんまりわからなくて。とにかく、自分がやれることを全力でやっていましたが、最近はお客さんの顔を見てパフォーマンスができるようになりました。

会場がよくない雰囲気だったら、それを「わたしたちが変えよう」という気持ちでやっています。

――:
「VELC」で活動する上で、最も喜びを感じる瞬間はいつですか?

Tsuna:
パフォーマンスすることはもちろん好きなんですが、「長崎ヴェルカを好きになるきっかけ」をつくれていることに、すごく喜びを感じます。

ヴェルカがあることで、日々のたのしみができたり、ヴェルカを通じてファンや好きな人たち同士の新しい繋がりができたり。

「人と人の繋がりをつくることができるお仕事」だと思っています。

yoshino:
わたしは、ファンの方々がSNSで応援のメッセージをくださったりしたときは、本当にうれしいなと思いますし「もっとがんばろう」って思います。

――:
試合会場やSNSを見ていても「VELCファン」の方、すごく多いですよね。

Tsuna:
はい、ありがたいことにどんどん増えている実感があります。VELCのうちわを作ってくださる方もいたり、B3時代から毎回イベントに来てくださる方もいたり。

――:
街で声かけられませんか?

Tsuna:
多くなりました。最初は衣装を着ていないと、わたしだとわからないんじゃないかと思っていたんですが、意外と気づいてくださる方もいて。

女子高生たちが「写真撮りましょう~」って言ってくれたり(笑)。すごくうれしいですね。



3.わたしたちの「いい仕事」

――:
会場でお見かけしたときもそうですし、この間のインスタライブでも思ったのは、メンバー同士の仲がすごくいいですよね。

Tsuna:
そうですね。すごくいい関係が築けていると思います。

めっちゃ仲いいよね(笑)?

yoshino:
はい(笑)。インスタライブのあの雰囲気は、控室の雰囲気とおんなじです(笑)。

Tsuna:
そうだよね、控室みたいな会話をインスタライブで流していいのかな?って(笑)。

yoshino:
ちょっと不安になりましたよね(笑)。

――:
なぜ、いい関係が築けていると思いますか?

Tsuna:
お互いのことをリスペクトしているからだと思います。バックグラウンドや年齢も違うので、もちろん考え方も違いますが、それぞれの個性を「すごく魅力的だな」と純粋に思っています。

yoshino:
パフォーマンス自体に仲のよさが出ると思っていて。仲がいいとパフォーマンスも自然とそろってくる気がします。いいパフォーマンスをするためにも、メンバーといい関係を築くことはとても大切です。

――:
わたしたち、日本ベネックスは「いい仕事を、しつづける。」というパーパスを掲げていまして。そこでお二人にとっての「いい仕事」を最後に聞かせてください。

Tsuna:
「変化をたのしみながら、自分を磨きつづける」ことが、自分にとっての「いい仕事」だと思います。

シーズンは1年間という短い期間で、毎回求められるものが変わったり、急な変化にも対応しないといけません。そんなときに変化することを恐れず、どれだけ楽しんで受け入れるかを大切にしています。

環境に合わせて変化することで気づくこともありましたし、新しい出会いから学ぶこともたくさんあります。もっと魅力的な人になれるよう、変化しながら自分を磨きつづけたいです。

yoshino:
わたしは、仲間といい関係を築きながら、楽しんでパフォーマンスをすることを目標にしていて。「VELC」で活動する中で、みんなにサポートしていただくことも多いですし、仲間の大切さをすごく感じています。

仲間と楽しみながらいいパフォーマンスをしつづけて、たくさんの人たちに「VELC」のことを知ってもらうことが「いい仕事」だと思います。

――:
今日は、ありがとうございました。とても楽しかったです。
これからも応援しています!

Tsuna・yoshino:
こちらこそ、ありがとうございましたー。

Tsunaさん、yoshinoさん、そして長崎ヴェルカのみなさま、ご協力ありがとうございました。日本ベネックスは引きつづき「長崎ヴェルカ」を応援します。

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