見出し画像

香害ガイダンスzoomを開催。今回は「移住」編です。2022年2月8日(火)午後20:00〜

深呼吸がしたい。窓を開けたい

栃木県那須町の「那須まちづくり広場」に、昨年「森の編集室」をスタートさせました。

移転の理由のひとつに、化学物質過敏症がありました。

化学物質過敏症を発症したあと、暮らし方や仕事のやり方を工夫したり、考え方を変えたりと、個人でできることを試行錯誤してきましたが、なにぶん相手は空気。

発症してみないと想像に及ばないことがあり、また想像しても自分の「うっかり」もあり、体調を悪くする。空気という「あって当たり前」、吸えて当たり前のものに日々苦戦するわけです。

シックハウス症候群から化学物質過敏症を発症した方たちの、長い格闘と暮らしの工夫からしたら、まだ知恵も工夫も不足しているのですが、発症して7年。思いきり空気を吸い、深呼吸がしたい。窓を開けて掃除をしたい……日に日にそうした思いが強くなりました。

化学物質過敏症の移住

そこに、新型の感染症もあり、また仕事の事情もあって、私が人口の多い住宅地にいる必要があまりなくなりました。

那須は1960年代、高度経済成長期に開拓された別荘地が複数あります。これまでは、ほとんど縁のなかった那須ですが、公私ともに頼れる人たちがいるということから移住が決まりました。

画像3

ところで、ジャパンマシニスト社には四半世紀前に、静岡県熱海市への移転、移住をしています。生活圏は隣町の神奈川県湯河原町でした。スタッフとともに幼い子どもたちも連れた大移動。ふり返ると、本当によい経験、楽しい思い出、ダイナミックで多様な生き方暮らし方を体感させていただきました。そんなことから、移住のハードルは低い。

でも、前回と大きく違うのは、化学物質過敏症ということ。

那須でも住宅探しから、引越、ご近所との関係、田畑の農薬問題、気候の違いから暮らしの初体験まで。それなりの経験をしています。

じつは、1軒目の家はマイクロカプセルをあなどって、数ヶ月で退去したり……

いまの家に落ち着き、那須の暮らしが日常になってから8ヶ月あまり。そうこうしているうちに、すでに5人(組)の方から「移住先をさがしている」と相談がありました。1組は移住が決まりました。

那須まちづくり広場のフレグランスフリー宣言

そんななか、森の編集室を置く「那須まちづくり広場」は昨年10月に「フレグランスフリー宣言」をしています。いま、その宣言を実行にうつすために動きはじめています。

いま、その広場のアートギャラリーで【「香害のない世界に」展】を開催中ですが、これも地域や広場で働く人たち、やがて暮らす人たちに理解を得たいという思いから開催にいたりました。

画像3

きっかけは、化学物質過敏症を発症した小出佳織さんの絵画作品が昨年日美展に入賞されたことからでした。その作品を中心に展示会が実現できました。小出さんも関西地域で町場を離れて創作活動をされています。

画像2

今回、この那須まちづくり広場でのフレグランスフリー宣言が実際に化学物質過敏症の方にとって、少しでも過ごしやすい場作りへとつながれば、一つの試みとして全国にも広げていくことができるかもしれません。

移住のご相談はいずれも深刻

希望はできましたが、なんせまだその一歩を踏み出したか出さないか。いずれにしても、手探りのよちよち歩き。他人様のお世話をできる状態ではありません。

でも、ご相談のいずれもお話は深刻。まさしく他人事ではありません。そこで、できることは……というので動いておりました。すると、私が賃貸でお世話になった不動産屋さんが、壁紙ではなく、塗り壁にしてみたとか、体験宿泊を許可したとか、化学物質過敏症を少しずつ理解しようとしてくださっています。

私も仕事と私的な活動があり手一杯ですが、なんとかやりくりできないかと考えて、移住を考えている方、迷っている方に私的な経験でよければお話しをしてみようと思いました。

正直なところ、ご相談を受けたときに話すことがほぼ定まってきました。みなさんに共通する悩みや不安も重なるところが多々あり、お一人にお話しするのならご希望があれば複数で聞いていただいても同じ。

また、参加された方たちと経験や悩みを共有できるかもしれません。

参加の条件は本の購入

今回の香害ガイダンスは、ジャパマからの発信とさせていただくため、誠に恐縮ですが参加ご希望の方は、下記【OYA.OYA】(弊社オンラインショップ)から、いずれか1冊1,000円以上の書籍をご購入ください。

その上で、購入備考欄に「香害ガイダンス参加希望」と記入ください。

折り返しzoomのURLをお送りします。なお、zoomは不可という方には、電話をオープンにしてお話しします。電波状況が悪いことがありますので、ご了承ください。

ふるってというほど、お役に立つ話になるかどうかわかりません。

あまり期待せずにご参席ください。p松田


いいなと思ったら応援しよう!

ジャパンマシニスト社
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは子育てサークル、子どもの居場所などに『ち・お』『お・は』を届ける活動資金にさせていただきます。