#017国大 広島大学 国語(古典)
(情報は河合塾HP等を参照。適宜加除訂正していきます)
【文・教育】〔120分〕
☆記述式が中心の設問。
・3題(現代文1題+古文1題+漢文1題)
★古文
・記述・論述問題出題、傍線部説明、知識問題〔文法〕など出題
・時代は中世、近世に偏る。
・ジャンルとしては、多岐に渡る。
・分量は約980字(昨年より減少)、難易度はやや難。設問数は例年8題。
・21年『宿直草』は前年出題の『曽我物語』と関連した出題であり、問題文にもそのことが明記されていた。
・近年は21年に20~50字、22年に50字と例年より短い字数の記述問題が出題されている。
・22年は同一出典で複数テキストを用いた出題があった。
・本文を踏まえた100字程度の記述が出題されることもある。
◆22年設問分析と難易度
大問二
問一 記述 文法 易
問二 選択 現代語訳(二箇所) やや易
問三 記述 現代語訳 標準
問四1 選択 空欄補充 やや易
2 記述 文学史 易
選択 文学史 易
3 記述 現代語訳 標準
問五 記述 抜き出し やや易
問六 記述 内容説明(50字) やや難
◆出典一覧
17『庚子道の記』(近世・紀行)
18『風姿花伝』(中世・評論)
19『菅笠日記』(近世・日記)
20『曽我物語』(中世・軍記物語)
21『宿直草』(近世・仮名草子)
22『無名抄』(中世・歌論)
★漢文
・記述・論述問題出題出題
・傍線部説明・現代語訳・書き下し・訓点施し・主体判定など出題
・本文の長さは約310字(昨年より減少)、設問数は7問、難易度は標準。
・ジャンルについては、バランスよく出題されている。
・出題形式は安定している。近年は、2~3年に1回の割合で漢詩の出題がある(13、16、18、20年)。
・日本漢文が出る年は分量が多くなる傾向がある(17年、21年)
・傍線部の漢文は返り点や送り仮名がついている年とついていない年がある。
・国公立大学の中では選択肢問題(客観式問題)が多めである。
◆22年設問分析と難易度
大問三
問一 記述 漢字の読み やや易
問二 選択 現代語訳 標準
問三 記述 返り点施し やや易
問四 選択 内容説明 やや難
問五 記述 書き下し 標準
問六 記述 内容説明(35字) 標準
問七 記述 理由説明 標準
問八 記述 内容説明 やや難
◆出典一覧
13『小雪日、香亭弟贈灰鼠裘』(漢詩)・『礼記』(経書)
14『唐語林』(小説)
15『晋書』(評論)
16『後漢書』(史伝)・『憶山居、示児子』(漢詩)
17『進斎遺稿』(日本漢文・評論)
18『晋書』(評論)・『雑感』(漢詩)
19『南村輟耕録』(随筆)
20『三国志』(史伝)・『九州春秋』(史伝)・『舟中見猟犬有感』(漢詩)
21『女学読本』(日本漢文・思想)
22『史記』(史伝)