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【寄り道】ミュージカル『この世界の片隅に』自由の色の歌詞はなぜ変わった?
8月14日。江波を探究していた先輩からの疑問
お仕事の先輩が凄まじい探究心で本日江波を探索(ご実家が広島なので)。すずさんが恐らく”波のうさぎ”を描いた場所はココと思われる・・・・とかとか沢山画像をDMで送ってもらい、9月の広島・呉旅行がますます楽しみに。
なんと江波山にこんなステキなフレンチレストランがあるとのこと。絶対行きますw
そして先輩からの疑問が。
『自由の色』の歌詞がアンジェラ・アキさんのオリジナル楽曲と、かたすミュでは微妙に違うと。
苦しみは漆黒 悲しみは灰色
彼女と最後に見た海は群青色
自分を
あなたを
許して見上げる空は
自由の色
苦しみは漆黒
悲しみは灰色
あの子と見た海は群青色
涙を拭って見上げる空は
自由の色
太字の部分が変更点です。すずさん(昆さん・大原さん)が歌うパートです。
Y先輩曰く「I'm OK、YOU are OKになってこそ居場所が見つかって、呉に残ると決められたはず」と静かに怒っていらっしゃった。
私はアンジェラ・アキさんのオリジナル曲はあまり歌詞をちゃんと覚えて無かったので、かたすミュの『自由の色』の歌詞はもうしっくり来ていたのですが・・・歌詞変があったということを全然気づいていませんでした。
I'm OK、You're OKとは
「I’m OK、You’re OK」(自己肯定、他者肯定)
「私も他の人も完璧じゃないけれど、それぞれ価値のあることを言っている。お互いに歩み寄れるところがあるはずだ。めげずに話し合おう」
など、お互いの不完全さを認めつつも、肯定的に受け止めているポジションです。建設的に問題解決に取り組むことができる姿勢ともいえるでしょう。
アンジェラ・アキさんのオリジナル歌詞はすずさんが”自己肯定”出来たところから呉に居ると決められたという色が強いですが、かたすミュの歌詞の方は”いつも笑っていた”晴美さんへのポジティブな想いが強くなって、いつまでも悲観していたらダメだ、という気持ちに変わったような感じなのかなと思いました。
なぜ歌詞変があったのか理由は不明です。
が、かたすミュでは『自由の色』の前の場面で、隣組の刈谷さんとの会話で
「泣いてばかりではもったいない、前を向かねば」という言葉がありそこからのつながりも考えると「涙を拭って見上げる空は~」という歌詞変後の方が自然につながりますね。
原作があって、アニメ化されていて、そしてアンジェラ・アキさんの楽曲があって、その上でミュージカルになる。
ミュージカルという1つの完結作品の中で歌をどう馴染ませていくのか?という作業の大変さもひしひしと伝わる歌詞変の話でした。
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