最近の観劇マナーがどんどん低下している気がしていますがどうなんでしょう?
2/25「中村仲蔵」千穐楽では幕間休憩中に花道に木製スタンドを置いて記念撮影している女性が
幕間に化粧室から帰って来ると花道(一応ガードが置いてあるちょっと外側。でも中扉からキャストが入って来るときには通る道です。色も客席床とは違います)にうずくまっている30代くらいの全身黒ファッションの女性が居ました
具合でも悪いのか?と思って声をかけようと覗きこんだら・・・・
なんと花道にベタッと座り、公演グッズの木製スタンドを真ん中に置き、
撮影していたのです
※そのうちXかインスタにUPされるでしょう。そのために撮影しているのでしょうから
確かに上演前に「上演中の飲食、撮影などは禁止」と劇場スタッフさんがアナウンスをしていますが明確に「上演前幕間終演後客席での写真撮影は禁止です」とは言っていません
言っていませんが、「幕間に花道に木スタを置いてどーぞ記念撮影してくださいね」とも絶対言っていません
言われていないことはやってしまってもいいと思っている人たちが増えている
私は劇場という場所にはリスペクションがあります
花道はキャストが通る神聖な舞台セットです。木スタの撮影のためにあるのではありません
また中村仲蔵では導線が悪くて幕間に客席から出るのに長蛇の列になってしまうのですが、気が短い人たちが花道にズカズカ上がってショートカットをして扉から外に出ていました。大勢の人が、です。
こちらもいちいち「幕間に花道に上がらないでください」というアナウンスはありません。でも常識的に考えたら”舞台に上がらない”ことと同じではないでしょうか?
例えば誰かがもし小さなアクセサリーを花道に落としたり、細いヒールで穴が空いたりしたら・・・などは考えないのでしょうか?
中村仲蔵の場合、キャストが花道を裸足で通る場面もあります。安全を考えても上がるべきではありません
その他にも恐らく今全国の劇場で問題になっているのは上演中のスマホのアラームやバイブ音。さすがにどこの劇場でも「携帯は電源オフで、画面が光ってしまうスマートウオッチは光らないように設定するかバッグの中へ」というアナウンスがありますが、それでも鳴る鳴る。
入り待ちや出待ちも今は禁止の劇場が多いが・・・・
最近キャスト事務所からのお願いメールに、「滞留もしないでください」という一文が加わるようになりました
つまりこれは「入り待ち出待ち禁止」とは言われてるけど、終演後楽屋口で偶然を装ってウロウロしてはいけない=滞留→これは言われてないからやる、
という人たちが増えてきているからだと思います
楽屋から出たらキャストの方々の”プライベートな時間”です
つけまわし行為や盗撮行為は言われなくてもしないのがファンだと私は思うのですが・・・・
これらは観劇初心者よりも実は観劇ベテランがやっていることが結構ある
昨年だったと記憶していますが宝塚ファンの人が宝塚劇場以外の劇場で舞台セットを撮影したことをその劇場スタッフに注意をされたら、逆切れをして劇場スタッフに文句を言っていたということが話題になりました
「知らなかった」「注意するならもっと丁寧にしろ」「せっかく撮った写真は消したくないから渡さない」などなど。呆れてものも言えませんがこの人に関しては宝塚の劇場には通っている人だったので観劇初心者ではありません
全ては劇場、劇場関係者&スタッフ、キャストへのリスペクトの欠如
SNSにUPしたいから、いいね!を貰いたいから、記念だから・・・いろいろな理由はあれどその要因は「リスペクトの欠如」にあります
またTPOという概念を教育されていないからかもしれません
そして想像力の欠如でもあります。自分のためだけにやりたいことをやる。その影響がどうなるのかを考えられないということです
ルールは増やせばいいというものでは無く一人ひとりがリスペクションとはなにか?を考えるべき
仮に”入り待ち出待ち禁止”を完全に成し遂げようとするとしたらどんなルールになるでしょうか?
「開演前と終演後のキャストの入り待ち出待ちは禁止です。開演数時間前終演数時間後の劇場及び楽屋口周辺での滞留も禁止します。また楽屋口や楽屋から出たキャストを盗撮することは肖像権侵害になりますので禁止します。感染症予防のためにもキャストへのお声がけも禁止します。握手やサインも求めないでください」
まだ必要でしょうか?・・・・息がつまりますね
例えば博多座さんはこういう動画を作成してyou tubeにUPしています
(前のめりNGの理由をちゃんと検証したものです)
こういう取り組みは想像力が欠如している人たちにはとても有効ですが、コストがかかりますので全国のどの劇場でも出来るものではありません
何か良い案は無いものでしょうか・・・・