ミュージカル『ストーリーオブマイライフ』ホリプロ貸切公演観劇
2021年に上演された時は観劇しなかったので今回が初観劇です。今日はホリプロステージ貸切公演で、Wアルヴィンのアフトク付。事前予習無で行ったので全く白紙の状態で観劇しました。山崎大輝さんアルヴィン、小野塚勇人さんトーマス。
SOMLはトーマスの人間的成長の物語だと私は感じた
アルヴィンは物語の最初の時点で既に死んでいるので、登場するアルヴィンはトーマスの脳内のアルヴィン。
アルヴィンの死に関しては、「橋の上から川に落ちて凍死した」という事実しか分かっておらず、物語の中でもなぜ死んだのか?は明かされません。
トーマスはアルヴィンに尋ねるけれど、アルヴィンはトーマスの脳内の存在。
「知っていることからしか物語は書けないんだ。」と言います。死んだアルヴィンがトーマスになぜ自分が死んだかは教えることは出来ないのです。
山崎大輝さんのアルヴィンは当たり役
とにかく山崎さんのアルヴィンは当たり役ですね。華がある俳優さんなので本当にキラキラしていて何よりもアルヴィンとしての声色に驚きました。今までこんな声の山崎大輝は初めてだ、と思い。その後もさまざまな役で声色が瞬時に全く違い、これはもしかしたら成河さんを目指せるかも・・・と思ったくらい。(山崎さんでフリコミ見て見たくなりました)山崎大輝さんはなんというか、何が凄く上手いというわけでは無いけれど役そのもので在ることが出来る方である意味天才。タイプはちょっと違うけれどそのうち浦井健治さんの役(笑う男とか)も観てみたい。
アフトクの登壇者は太田基裕さんと山崎大輝さんのWアルヴィン
13:30公演後のアフトクはWアルヴィン。太田さんは18時公演前の登壇。
そして18時公演後はWトーマスのアフトクなので、小野塚さんは13:30公演が終わった後、18時公演が終わるまで待機?なのですね・・・・お疲れ様です。
舞台は上から雪が降るし、”物語”のためのペーパーがあちこちに散らばってるし滑ったら大変だなあ・・・とちょっとハラハラ。紙って踏むと滑るじゃないですか💦
終演後すぐにアフトクが始まってこれも驚くw(通常は10分くらい空くのですが・・・・)太田基裕さんは2回目のアルヴィン。山崎さんとは衣装も全然違うのですね。太田さんのロングコート?は裏に沢山絵が描いてありました。
太田さん曰く、前回より”そぎ落とした”とのこと。(バッヂは取ったりなど)
山崎さんは緑いろのデザインが入っている方がパパを表していたり、リバーシブルなので裏は真っ白でママ。
公演が終わったばかりの山崎さんがトークのMCも全部仕切るので思わず太田さんが「なんか僕全然何もしてないから・・・」とカットイン。山崎さんと並ぶと太田さんはずいぶんお兄さんだなあと思ったら37歳なんですね!勝手にもっと若い方だと思っていました。
お互いのイメージは優しくて明るくてポジティブで・・・だそうですが実はお二人ともoffの時は結構ダークサイドを持っているそうです。(インナーダークと表現されていた)
稽古場の様子として、小野塚さんはとにかく丁寧に進めたいタイプ。ちょっと気になるところがあると頭から全部やり直しする。
牧島さんは顔に出るので、牧島さんが不可解な顔をしだしたらいったん止めてみんなで牧島さんが納得するまで一緒に考える。
前にスリルミの時、私役の松岡広大さんが山崎さんのことを相当なマイペースと言っていた記憶があるのですがこのアフトクも太田さんが山崎さんを見守りつつ、答えていくような感じで太田さん、頭が良い方ですね。控え目だけれどちゃんと場を見てサーバントリーダーシップを発揮されるタイプの方。
アフトクの最後の方で上からなんと雪がちょっと降って来たりしてとてもステキな空間になりました。
アフトクのラスト、太田基裕さんの印象的な言葉
最後に太田さんが、「この作品は正解が出るわけでは無く、いろいろ考えを巡らせてもらいたい作品」とおっしゃっていたのが印象に残りました。
ストーリー展開からするとアルヴィンはトーマスのせいで自殺してしまったのではないか?とも読めますが、二人の関係性はそういうものでは無いような気もします。
ラストシーンは、真っ白なコートを身にまとったアルヴィンが幸せそうに両腕を広げてまるで翼を持った天使のようでした。
ずっと最期までトーマスにアガペの愛で寄り添うアルヴィンが自殺をするとは私には思えませんでした。
作詞・作曲:ニール・バートラム
脚本:ブライアン・ヒル
演出:高橋正徳
翻訳・訳詞:保科由里子
アルヴィン: #太田基裕 / #山崎大輝
トーマス: #牧島輝 #小野塚勇人
<公演スケジュール>
2024年11月5日(火)〜2024年11月15日(金)
東京都 #よみうり大手町ホール
2024年11月22日(金)・23日(土・祝)
大阪府 サンケイホールブリーゼ