ワンネスから考える日本の自立と未来の平和
私は人生の紆余曲折を経て、「ワンネス」という視座がしっくりきています。
ワンネスとは、生きとし生けるものすべてが元々繋がっていて、自分の周りの人や自然、出来事すら全体性の一部であると感じることです。この視点は、哲学や宗教、スピリチュアルな考え方にも共通して見られる普遍的なものです。
たとえば、「低次元」「高次元」という言葉がありますが、そこには優劣ではなく、単に「異なるステージ」があるだけ。視点が変われば見える景色が変わる、それだけのことです。三次元の世界では「自分」と「他者」が分離しているように見えますが、ワンネスの視点に立てば、そもそも「敵」という概念は無意味であると気づきます。
ネガティヴから学べること
「ワンネス」を実感する上で大切なのは、「ネガティヴな側面も全体の一部である」と受け入れることです。
ポジティヴだけを求めてネガティヴを排除しようとするのは、光だけを求めて影を否定するようなもの。ですが、影があるからこそ光が際立つように、ネガティヴは私たちの成長を促す重要な側面でもあります。
特に、自分の中にある「一番醜い部分」を抱きしめ、受け入れることは、自分自身を全体性の中で捉え直す大切なプロセスです。それができたとき、人は他者の弱さや痛みにも優しくなれるのではないでしょうか。
また、ネガティヴを豊かさと捉える視点として、「人は皆、死にゆく存在である」という事実を挙げたいです。一寸先は闇であることを知るからこそ、今日という一日を大切にしようという気持ちを忘れない。それは単なる悲観ではなく、毎日を丁寧に生きるための希望でもあります。
ワンネスの具体的な考え
ワンネスの視点を社会に広げるためには、地域や教育の場で「対話の習慣」を作ることが重要だと感じます。
たとえば、子どもたちと一緒に、異なる意見や価値観に耳を傾ける場を設ける。そこでは、正解を求めるのではなく、多様な視点を共有し、対話そのものを楽しむことができます。こうした場が増えれば、分離や対立ではなく、繋がりや信頼を基盤とした社会が育まれるでしょう。
平和憲法と日本の独立
日本の平和憲法には、先人たちが戦争で抱いた「二度と恨みを恨みで返すような負のループを繰り返さない」という強い願いが込められていると感じます。
真の独立とは、他国と対立する力を持つことではなく、他国と平和的に共存する力を育むことです。戦争を放棄し、平和憲法を掲げてきた日本だからこそ、ワンネスの理念を体現する道を歩むことができるのではないでしょうか。
武力による独立は、恐れや不安からの選択に過ぎません。一方で、信頼や調和に基づいた独立は、他国と共に未来を作るための希望となります。日本がその歴史や価値観を活かし、共存のリーダーシップを発揮することが、これからの世界に求められているのだと思います。
平和な未来を描くために
私たちは「恐れ」ではなく「信頼」、「分離」ではなく「繋がり」を基盤にした社会を目指せないでしょうか。
ネガティヴな出来事や感情も、学びと成長の糧として受け止めることで、私たちの未来は変わります。そして、日本がワンネスの精神を基にした平和国家としての在り方を示すことで、世界全体が調和を取り戻す第一歩となるのではないかと強く願っています。