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リアリティのない日本
今朝の井手 英策さんのゼミでのお話。
明らかに格差社会になった日本
弱者に冷たい日本人。
助け合い?何それ?役に立つの?くらいな。
それに気付かない人々。
先進国の中で日本は格差が広がってしまった。
なのにそれを認めない日本人。
所得格差が広がってしまったのは政治の失敗なのに、それすらわからない。
財政で再分配するのが政治なのに日本は給付も税もOECDの中で最下位。
前から言われてるけど、高齢者にのみ再分配が集中する…何故なら投票する層だから。
だけど、その高齢者の中でも貧富の差は広がっている。
市民として大切な、平等、自由、愛国、人権の価値基準が共有されない。争いが起こって当然。
ここでいう愛国心って、自分の市民としての権利が護られてこそ湧き上がるもの…大切にしたいと思うもの。でも今騒がれてる愛国心って、上から押し付けられた、そして嫌韓嫌中みたいな、あの国が嫌だからを元にしたエセ愛国心。
人が生きるために必要な共有財産である、医療、教育、環境、治安…貧困問題よりも、大切なのは経済だと答える人が多い日本。
植松死刑囚が言った言葉「日本は社会保障を充実させていって100兆円もの借金を抱えることになりました。あなた自身はそれをどう思いますか?」
「昨日来たお二人が、お金のことを一番に考える風潮が怖いとか言っていましたが、お金のことを考えない方が人間としてありえないんです。それはおままごとじゃないでしょうか。社会保障に多額のお金をかけてる現実をあなたはどう思うんですか?」
財政収支を理由に、生産性のない人間は殺して当然と言う。
だけど。これ、植松程ではないにせよ、財政危機を心配する国民が思ってる事ではないの?国の借金が!って心配してるけれど、カラクリ知ったらひっくり返るよ。
どうして私たちはこれほど他者を信じられなくなり、社会問題がそこにあるのにないことにしてリアリティから離れていくのだろうか。
そんな話を井手英策さんから伺いました。
自立した個人が相互依存する社会が理想だという井手さん。
自立とは?
物理的にも精神的にも自立した状態。衣食住が保証され、精神的には権力者から身を守る術を知っている事。
人間はいつ人生で躓くかわからない。いつ病気になるか、人生を終えるか。とても脆弱性を孕んで生きているからこそ、その道のりは短距離走ではなく、風景を楽しむ長距離走の様に楽しめるものであるはず。
今の日本を作り上げた責任は私たちアラフィフよりももっと上の層なのだけど、だからといって私たちは知らない!じゃなく、この社会をどんな形にして子どもたちに遺して行きたいのかが、問われている。だから、私たち大人が、気付いた人たちが連帯して変えていく行動を取るんだと、井手さんのお話に激しく賛同しました。
これからもライフワークとして微力ながら私も子どもたちのために行動していきたいと思います。大した事じゃなくていいんだけど。休み休みでもいいんだけど。常に輝いてなくていいんだけど。