東京のジェーン・ドウ

webライター兼ディレクター|大手メディア元チーフ|マッチングアプリで300人の男性とデート|真面目な記事から真面目に不真面目な記事までお任せください|Xでもつぶやきます

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  • マッチングアプリ体験談

    マッチングアプリで300人とデートしたライターが真面目に綴る、大きな声では読めないマッチングアプリ体験談。

最近の記事

マッチングアプリで会ったことのない人を好きになった結果

「職場で出会いがないので始めました」 はっきりと顔を確認できない写真と、たった1文の自己紹介。普段なら即”左スワイプ”してしまうプロフィールだったが、どうしてだか彼のことが気になって親指を右に滑らせた。 すぐに彼からメッセージが来て3報復ほどのやりとりを交わしたが、それは楽しいキャッチボールではなく彼が力強く投げたボールをただ適当に弾き返すだけの作業だった。とても意気投合しているとは思えない状態で、彼はLINEでの通話を提案してきた。 マッチングアプリ自体に通話機能があ

    • とっておきのワンピースを選ぶときに頭に浮かぶのは誰の顔だろうか

      「それとっても人気で、一昨日再入荷したのにもうラスト1点です」 新宿でのミーティング終わりにふらりと立ち寄ったLUMINEの2階。お気に入りのブランドの店頭に飾られた、グリーンのワンピースが目についた。”人気”と言われると、世の中に同じものを着ている人間が大量にいるのかと考えてしまう私はひねくれ者だろうか。 しかし、同時に”ラスト1点”という言葉に弱いのも事実。ワンピースを手に取り体に当ててみる。 「実際に着るとウエストがすごくきれいに見えるんですよ」 ウエスト部分に

      • バチェラーデートのはずがバチェラーエイトだったのは私だけだろうか

        『探さずに、出会える』 これはバチェラーデート公式サイトより引用したフレーズである。バチェラーデートとは”AIによるマッチング”をウリにしたマッチングアプリであり、なんとユーザーが操作をすることなくアプリ側が自動でマッチングとデートを設定してくれるというものだ。 「はじめまして、マッチありがとうございます!」「お仕事は何をされていますか?」「休日は何をして過ごしますか?」といったユーザー辞書に登録したくなるメッセージを交わす必要なく、自分好みの相手とのアポが取れる。そんな

        • スポーツ観戦を口実に家に招く男性にろくなやつはいない説

          「私、今日は早く帰って、家でゆっくりワールドカップ見ようかな……」 渋谷公園通りからほど近いビルの21階にあるレストラン。キャンドルが置かれたテーブル席からは、大きな調理台とピザ窯が並ぶ洒落た厨房が見える。 周りを見渡せば、女子会やデートを楽しむ20歳前後と思しき若者たちばかり。記念日を祝うためのケーキが次々と運ばれバースデーソングが鳴り止まない店内で、マッチングアプリで出会った初対面のアラサー2人が沈黙する地獄絵図が完成した。 正直、会う前のメッセージや通話の段階から

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        • マッチングアプリ体験談
          6本

        記事

          マッチングアプリで焼き鳥を食い逃げされた私だけが知る恐怖体験

          「悪い悪い、待ち合わせ前に一杯飲んじゃったよ〜」 合流するやいなや、待ち合わせ場所の銅像の前で初対面の彼がヘラヘラと笑う。先に飲んでいるなどと聞かされていなかった私は、驚きと困惑の表情をつくる。 彼の目は赤く充血し、足元はふらついている。仮に本当に一杯しか飲んでいないのであれば、ジョッキ一杯ではなくバケツ一杯のことだろう。今すぐにアルコールチェッカーで呼気中のアルコール濃度を測ってやりたい。 「あ、ジェーンちゃん、ヴィトン好きでしょ? 俺、人の心読めちゃうんだよねえ〜」

          マッチングアプリで焼き鳥を食い逃げされた私だけが知る恐怖体験

          スペインバルで食べるはずだったカタラーナを私が食べ逃した理由

          「食後のデザートに特製カタラーナ食べようよ」 目黒の半地下にある隠れ家風スペインバルで、ホワイトニングを繰り返しすぎてもはや発光している歯を覗かせながら彼はそう言った。クレームブリュレに似たスペイン名物であるカタラーナを楽しみにしながら、私はご機嫌で食事を選ぶ。 店のウリは、オーダー後にお米を炊いて作るアツアツのパエリア。提供するのに45分ほどかかるため、前菜やタパスと併せてすぐにオーダーした。 「私、こんなに本格的なパエリア初めてです!」 「でもそれだけ待たせて不味

          スペインバルで食べるはずだったカタラーナを私が食べ逃した理由