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安野光雅展(ハルカス美術館)/殺しへのライン/生協の白石さん

現在開催されている『安野光雅展』と、関連イベント「編集者が見つめた安野光雅」のため、あべのハルカスへ。

イベントはハルカス23F
17階で乗り換えます。

高所恐怖症が怖がるには十分な高さ
大阪湾が見えるよ

ガラス張りのエレベーターなんて趣味の悪いものは誰が考えたの?
あぁ怖かった・・・お茶でも飲もう・・・
と自販機のある休憩スペースみたいな所へ。しかし、そこもガラス張り。大丈夫なの?強度とか、大丈夫なの?
視線を反対側へ向けるも、どこもガラス張りなので、空が見える。
手元のお茶を、見る。しかない。

イベントは、2020年に94歳で他界された 安野光雅さん の担当編集者だった満名要大さん(福音館書店)のお話をお伺いするというもの。
「よく考える」ことを大切にされていたのは、絵にも表れていて。
戦後、学校の先生をしていた時期、ユニークな授業が子供たちにも評判で、教え子の親だった松居直さん(福音館書店)との関わりで絵本の道へ。
子供の頃より絵が好きだったけれど、戦時中はそんなことは全く考えることもできず、戦後に見た花がとてもきれいで、これからは美しいものを描いていこうと思ったそう。
満名さんがお会いして感じたことは「会った人の心を溶かす」「好きにならずにはいられないお人柄」。また、「よく食べる」「食べたいものを食べる」。女性との浮名も多くあったそう。
スマホは首から下げて「使いこなしていらっしゃいました」とのこと。90歳ですよ!
「旅の絵本」には文字がなく、大人ほど「文字がないとわからない」などの苦情を言って、子供はすんなり受け入れてくれたそうです。そのことについて安野さんは「風景に説明文など書いていない」と。

司会進行は関テレアナウンサーの関純子さん。安定の進行、さすがでした。

ふしぎな絵

展覧会は、原画展。
とても細かく描きこまれていて、必然的に、1枚1枚の絵にみんな釘付けになるものだから、人が流れない。今日は週末だし祝日だしで、大賑わい。
原画展と言えども、画材を載せてほしかったな・・・
ペンなのか、とても細い線でビッシリ。
トランプのモチーフが好きだったそうで、絵柄(キングの髪や服)の細かい描写がたまらん。

「ふしぎな絵」はエッシャーに影響されたもので、会場には鏡筒に絵を映すアナモルフォーシスも数点展示されていました。まさにエッシャー。

アナモルフォーシス

私は小学校を3つ行ったのですが、図書館が変わるという意味では充実していて、前の学校には無かった「旅の絵本」と出会える機会となりました。(現在、旅の絵本は全10巻)文字の無いことは、想像を膨らませる余地だと思っています。発見する喜び。疑問を持つ愉しみ。異国へのあこがれ。たくさん描かれた人物たちは何かしていて、その国や文化と深く関わっています。

一部切り抜き マッチ売りの少女

デンマークとアンデルセンがお好きだったそうで、アンデルセンがちりばめられています。上図は「マッチ売りの少女」。
アンデルセン好きとは、初耳でしたが、私的にアンデルセンはイチオシ作家ですので、今回の展覧会で改めてアンデルセン的パーツを探してはニヤニヤしておりました。
裸の王様、スズの兵隊、人魚姫、マッチ売りの少女、赤い靴。きっと、もっとあったはず。
人が多くて、ゆっくり探せなかったのが心残り。
斜め俯瞰で描かれているのは、着陸前の飛行機から見た景色に似せたためだそうで、実際見たことなくても、描いてるそうです。(ドローン使えたら喜んで使われたでしょうね、とイベントにて)
個人的には平安絵巻に似てるな、って思ってるんですけど。どうでしょう。
電子書籍化して、拡大できたら最高なのに、と思いながら帰ってきました。


飛行機から見た-15℃で暖かいというフィンランド。(斜め俯瞰)
サンタクロースのいる世界。ソリに乗るんでしょう?🌲🛷🌲
街並みって、旅の醍醐味ですよね。
いつかデンマークに降り立ちたい。

美味しそうに見えてくる

殺しへのライン

シリーズ3作目。
どうやらこれは、事件を通して
ホーソーンという人物を解き明かす
という流れっぽい。
次作へのフラグを立てて終わってった。

次作『ナイフをひねれば』はつい先日9/11に文庫版で出版済み。
そして高評価。
このシリーズ、毎年9月に発行されてる・・・
年1冊って、何年かけるつもり?


生協の白石さん

リプの達人ですね。
こういうセンスってどこで磨けるんだろう。



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