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なんちゃって先生〜その4〜

 眠りと覚醒のはざまの中で出てしまう、何とも間抜けな変な声。しかもなぜか低めていつもより響いてしまうアレはどうにもならないのかしら。

 私の授業は、昼食直後の13時20分から始まる2コマでした。誰がどう考えても眠気のピークの時間。自分の学生時代を思い出しても、そして今現在も午後2時前後はピークに眠い。

 聞いているだけでは眠くなるので、適度に発言を求めたり前後左右で話し合ってもらう時間を設けたりはするものの、それなりにレクチャー時間はあるのでそこはやはり眠い。ただ、可愛いというか、偉いなと思うのはとりあえず眼を開ける努力をしてくれていること。その努力を教壇から見るのはちょっと面白い。
 ・おもむろに頭を振る子
 ・そっとフリスクを口に入れる子
   ※学校の方針として、授業中の飲み物はOKだけど食べ物はアメもNG
  ・隣の子と協力して、起こしあう子(ペンで突いたりしてる)
  ・やけに姿勢を正しくして、気を確かに保とうとする子
 
 こうした必死の抵抗?頑張り?も虚しく瞼が閉じていく瞬間を見てしまうと、もう寝ていいよ、10分寝たらきっとスッキリするよと思ってしまう。(もちろん言わないけれど)
そして、最高に面白いのは眠りと覚醒のはざまで変んな声が出てしまう時。面白がってはダメなのだけれど、面白い。本人は絶望に近い顔で頭を下げてくれるが、一気に全員の目が覚めるという点では、クラスへの貢献度は高い。ということで、そんな時は皆んなで笑って恥ずかしさを昇華することにしていた。数年後、数十年後の同窓会でもこのことを思い出して笑ってほしいなぁ。

 

 

 

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