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シュメール以前の文明、ウバイドについて

以前の歴史について

シュメール文明以前、ウバイド期が存在し、大きな都市国家、灌漑農業、銅の精製、貿易、分業、一部の神官以外貧富の差はなく、平和的都市国家が繁栄していたとされている、また、突如消え、もぬけの殻となったその文明跡地。

彼らはどこに行ったのかと言う議論が後をたたない。
またウバイド期の後期には内陸200キロ付近まで海水の浸食があった事も含め、難民が押し寄せ、その時代から紙や、文字の原型、貧富の差が出来たとされる。


●開始年代BC8000、カリムシャヒル期

未加工の打製石器時代
学術的には世界最古の民族といわれているウバイド民族の発祥とされている

●BC6800、ジャルモ遺跡

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最古の濃厚集落と言われており、 原生種の穀物と違う種の残骸の跡から農耕を行なっていたと言われている。
新石器時代に位置する遺跡であり、小型の動物の骨の残骸、中庭の存在から牧畜を行なっていたとされている。
また画像のような集落跡が30機程見つかっており全集落で150人程が暮らしていたのでは無いかとされている。

●BC5800 ハッスーナ期

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セラミック製の土器精製技術が生まれる、窯なども存在する。

この時代区分では地層を1期から5期に振り分けているが、簡素なものから単純な飾りに成形されていったようではあるが、そこまで複雑化された痕跡はこの時代には見られない。
縄文では野焼きにもかかわらず、複雑なデザインにこだわりがあったのと比べ、この土地では、土器を作る上で窯なども用い高い技術で専業化させたものの、用途としては精神的な傾向は見られなかった可能性がある。

●BC5500 ウバイド期


少なくとも3つの新たな生活様式を持つ集団が入ってきたとされている。
1.北メソポタミア由来の農産物を作る農民
2.家畜と暮らす、遊牧民
3.葦で作った家で暮らす漁労民
1期 エリドゥ期 マッサーラ文化との合流、銅器が作られる
2期 ハッジ・ムハンマド期 各地に運河が張り巡らせ、灌漑農業などの広がりもあり、人口が増え始める。
3期急速な都市か、東西南北と範囲を広げるも、BC3800頃に急速に終焉を迎えた。

またシュメール以前は表記がまちまちなものもある、
ハスナ、サマラ期 BC6000〜BC5500
ハラフ期 BC5500〜BC4500
ウバイド期 BC5500〜4000
ここでの特緒は
サマラ、ハスナの時代に行われていた灌漑農耕、土器、銅製品などが行われた形跡が見つかっておらず、埋葬法も過去の手法に戻り。
ウバイド期に入りまたこれらが復活した記述もある。


ウバイド期のその後は共通として1000年は人の住む痕跡がないとされている。
原因としては寒冷と乾燥が挙げられている。

○都市伝説ついでに…。


このウバイドから出土した遺跡の中に爬虫類系の土偶のようなものが発見される

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とりただされている情報の一つに、法隆寺で見つかった物との類似点があるといわれてはいる

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が、実際のところ、この出土自体が、いつに発掘されたのかと言うことに関して、未だ曖昧なところもあり、そもそも当時の陶器の出土品のクオリティーとこのトカゲのおもちゃは質感の違いや若干類似性にも欠ける。

ウバイド人はどこに行ったか?

ウバイド人がどこに行ったかに関しては
シュメール人に奪われた説、
明け渡した説、
ウバイド人が離散して北に渡ってケルト人になった説、
西に渡りフェニキア人になった説、
ウバイドの民は倭人になった説、

様々な憶測がされる。

倭人になったという説の理由の一つに、語源的響きが多くある、ウバイド人は内陸に住む自らを『サエキ』と呼び合っていた、これと類似して高山地帯の『修験佐伯』(秦氏系)、海を渡り日本に到達したものを『タチバナ』と称している、スサ(素戔)の響き、ウバイド人同士自らをイシヤ(蘆屋族)と呼ぶらしい。

しかし少し、注意したいのはこの情報全ての情報源が現状同一のものである事、落合莞爾という人物なのだが、個人的には確かに類似といえば類似してる点も他にはあるので可能性としては別に否定はしないが、彼の論調、態度、好きでは無い、拾い集めた情報を繋いでいるにすぎない気もしないでも無い、
何より違和感を覚えるのは彼の主張には目的があるようにも思える、裏天皇、天皇が実は外から来た純日本人では無いという主張にある。

実際には、都市伝説の領域には明治維新のすり替えの話もある、
その論調にはラプト理論さながらのよくいえば独自性、悪くいえば、無理矢理さ、根拠の薄さ、情報の暴力性、それに伴う、信者という存在、聞くに耐えないほどの耳障りな言葉の選択と、信じないものを嘲笑うかのような態度、これでは流石に何とも言えないものがある。

それに個人的な理屈を一つ言うなら、情報の精査をする上で個人的に重要視していることがある。

非科学的ではあるが、真実は精神的に純粋性のあるものにしか宿らないと言うものだ。

似たり寄ったりの情報を繋ぎ合わせて都合の良い事実を作り上げ、あたかもそう見えるように仕向け、新たな理屈を生み出し、操作する、
これはそもそも嫌っていたはずの、支配者層のやり口と同じでは無いのかと問いたいところだ。

また、似たようなとんでもない持論を展開する人の中にも、個人的に好きな人はいる、元塾講師で、竹内睦秦という人がいる、アル中で終始ロレツが回っていないが、彼の頭の良さと、純粋さ、まぁ全て信じる信じないは別として僕はああ言う人間の方が好きだ。

何でこんな話になったかと言うと、やはりここから色々書こうとすると、あまりにも色んな情報が錯綜していて、情報としてあげづらい部分もあり、誤解を招きかねないからでもある。

ウバイド人と縄文人
少し気になる事として、やはり縄文人が渡って来た可能性もある事も含めて
社会的形態、鬼界カルデラの噴火の後の繁栄、
土器の形態、若干の違いは、野焼きか窯かの点直接的に縄文に繋げる事は難しくもあるが、可能性としては考えられると思う。

また信仰形態として、これはシュメール人がそうであったように、山に対する信仰が特に強かった。
シュメール王名表 によれば
「 王権が天から下った時、それはエリドゥに在った」 とされている。
これはシュメール人が国家を築く以前から、エリドゥに信仰による都市国家があった事を示す、またエリドゥは水神エンキの都市であり、山と水の関係はアニミズムにおいて切っても切り離せない関係であり、それらの恩恵として妻の存在ニンフルサグがあり大地の女神であり、豊穣と繁栄を示す。
この信仰形態の酷似の仕方はそもそも縄文の信仰とよく似ている。
また古事記の一説には豊玉姫の詩がシュメール語との酷似として挙げられる。
これはこれで面白いが真意は微妙

宇宙人説
そのほかに俗に言う宇宙人的な話の中の時間的辻褄の中に面白いものがある。

その昔、外来種の生命体が、地球に介入を試みた時、目的は金ではなく、どうだったとされている。
(ウバイド期の後のシュメールでは金採掘が盛んになる。)
一説には銅は様々な元素を生成するために必要だったらしく、その採集の為集まって来たと言う話がある、そしてその後、他の支配権の宇宙人が金を求めてやって来たと言う。

まぁやはり、ここら辺になってくると、一気に胡散臭く感じる人も多いだろうが、不思議と類似点は多い、
爬虫類系のお話で行けば、エジプトの前文明や、ネクロノミコンで出てくる旧支配者の末裔なんかがまさしくそれで地下に住むという。
他にも竜や蛇は各地の神話などでも現れる、昨今話題のレプリティアンなど様々言われているが、どうやら友好的なものとそうで無い物がいるようで、辻褄的には整合性の取れるとも言える話もちらほらある。

とまぁ俗的な話は置いておいたとしても、やはりこの時代は、謎が多く掘り下げてみると面白そうではある、現実は小説より奇なりな人類史の存在も否定出来る程の根拠ではなく、実際には推論でしかないので、考えてみる価値はありそうではある。

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