薬剤師・医学博士が追い求めた「幻の赤い果実ブアメラ」子宮頸部がん、扁平上皮化生(第1９回）
ブアメラは子宮頸部がん、扁平上皮化生を予防
子宮頸部がん
子宮下部の管状の部分を子宮頸部、子宮上部の袋状の部分を子宮体部と呼びます。
それぞれの部位に生じるがんを子宮頸がん、子宮体がんといいます。
子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。
以前は発症のピークが40～50歳代でしたが、最近は20～30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しており、また2000年以後、患者数も死亡率も増加しています。
病気の原因は？修道女には子宮頸部がんは無し
男性とは無縁な敬虔な修道女には子宮頸部がんの発生はないとは、昔から言い伝えられており、原因を示唆する言葉です。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス（HPV）というウイルスの感染が原因であることがわかっています。
このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。
HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。
しかしHPVに感染しても、90％の人においては免疫の力でウイルスが自然に排除されますが、10％の人ではHPV感染が長期間持続します。
このうち自然治癒しない一部の人は異形成（扁平上皮化生）とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。
疫学研究と微量栄養素
子宮頸部がんの原因はHPVの感染症であることは、現在ほぼ一致した見解です。
ただ、HPV感染があっても60％以上の方は、癌発生はありません。
HPV感染とがん発生には別の要因が関係していると考えられています。
それは野菜や果実から摂取する微量栄養素の摂取の多寡によるものであることが共通認識になっています。
同時に、必須アミノ酸メチオニンの代謝物のホモシシテインは、子宮頸部がんの発生リスクを高めます。
ホモシシテインの代謝を促す葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6はリスクを低下させるでしょう。
ハワイの女性の子宮頚部がん(Cervical Atypical Squamous Cell Carcinoma)と血液中の微量栄養素レベルを検討した報告に注目が集まっています。
その結果、血液中の総クリプトキサンチン、α‐クリプトキサンチンとビタミンＥの血中濃度の高い女性は、扁平上皮がん発生リスクを抑えることが示されています。
出典：Asian Pac. J Cancer Prev. 2000:1(4):337-345
また、野菜や果実に含まれる微量栄養素は、HPV感染を減らし、子宮頸部がんのリスクを下げます。
微量栄養素の中で注目されるのが、α‐クリプトキサンチンやβ‐クリプトキサンチンです。
殆ど知られていない微量栄養成分α‐クリプトキサンチンは、ブアメラに含まれています。勿論、β‐クリプトキサンチンはブアメラに豊富に含まれています。
参考資料：International Journal of Cancer,17(4), 629-637, 2005
病気を予防するには
結論的には、HPVは男女とももつありふれたウイルスですが、感染しても食事によって感染の遷延化を防止することができるのです。
野菜、果実の摂取は必須です。
その中でも微量栄養素α‐とβ‐クリプトキサンチンを含むブアメラは、子宮頸部がんの予防、増殖悪化を抑制すると考えられます。
ブアメラが肺の扁平上皮癌を治癒させた実例があります。
ブアメラの作用として、免疫増強によってウイルス感染症悪化を抑制させるだけでなく、ウイルスに対する抗ウイルス作用、および扁平上皮増生抑制作用もあるかもしれません。
子宮頸部ワクチンの接種の是非が問われていますが、何十もの異種株ノウイルスに効果があるとは思えません。
逆に、副作用（有害事象）が高頻度に起きることの方が心配です。
微量栄養素、特にα‐とβ‐クリプトキサンチンを含むブアメラの摂食で予防や改善、あるいは治癒が期待できますので、成分内容が不明なワクチンや加工サプリより自然食品を強くお勧めします。
