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薬剤師・医学博士が追い求めた「幻の赤い果実ブアメラ」ノケンバッグ(番外)

ブアメラの世界、先住民のアイデンティティー、ノケンバッグ

ノケンバッグ着用のミス・パプア

ブアメラの世界の先住民

20万年前アフリカで生まれた現代人(ホモサピエンス)は、約10万年前にアフリカからヨーロッパ大陸、インド経由で東南アジア、そしてまたアジアから南北アメリカへ移動を開始しました。
ヨーロッパに移動した者は、現在の白人の祖先。
アジアに移動した者は、私たちモンゴロイドの祖先です。
約6万年前にパプア島に到着したのが、現在パプア島に住む先住民です。
約2万年前の温暖化に伴い、海水面は上昇し南太平洋に発生した黒潮にのって辿り着いたのが沖縄の祖先、あるいは縄文人ではないかと推測されています。
パプアの隔絶された高地に住む先住民が世界に紹介されたのは、1938年、僅か70年ほど前。
新石器時代のままの生活でした。
しかし、世界で最初に農業を始めたのは彼らパプアの先住民です。
パプア先住民の農業技術は現代農業に勝るものです。

パプア島高地に住む先住民と筆者、後ろはブアメラ

手作りバッグで独自のファッション

先住民は約250の部族で出来上がり、固有の言語、文化を持っています。
しかし、彼らをまとめているのが、パプア人としての独自文化。
これをNOKENと云います。
NOKENは彼らの誇りであり、民族の証であり、統一の証です。
現代文明に左右される現在でも、民族のアイデンティティの文化は生き残っています。

ノーケンバッグを頭に引っ掛けているダニ族の女性

パプア島原住民の誇りNOKENノケンバッグ
ユネスコ(UNESCO)が認定

約6万年前にパプア島に到着し、熱帯気候によるマラリアを避けるために2000mもの高地に定住するようになっています。
その当時から使用されている、手作りの「NOKEN」(ノケン)バッグは、彼ら民族の誇りであり、アイデンティーを示すものです。
現在でも、手作りのノケン・バッグは女性の必需品であり、食物をはじめ身の回りのものを運ぶのに利用しています。
紐の部分を頭部に掛け、袋の部分を背中に垂らすことで両手が自由に使えます。
インドネシアのパプアに滞在中の12月14日、地元新聞「Cendrawasih Pos」誌にユネスコによりNOKENバッグが選ばれたことが報道されました。
新聞報道によると、ユネスコが200年から始めていた「ママの涙を忘れないで」プロジェクトに、2012年12月4日、NOKENバッグが認定された。
これによって、ユネスコは世界中にパプアのアイデンティティ-、NOKENバッグを紹介、採用を促すとのこと。

ノケンバングは独特の手編み

総て女性による手作りです。
線維はより高山に植生する2種類の樹皮(樹木名不明)より1本1本灰を混ぜながら、下肢のひざ下の皮膚の上で編み上げていきます。
染色は、天然土壌の色を用いています。
独特の匂いがしますが、素材の性質によるものです。

ノケンバッグは如何ですか

ジャムゥJamuで販売、本物は先ず入手不可能

パプア島先住民、ダニ族の女性の手作りの件バッグ。

NOKENノケンバッグ



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