読書日記『LIFE SHIFT 2 100年時代の行動戦略』
アンドリュー・スコット/リンダ・グラッドン
前著『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』から5年、さらに変化し続ける時代に覚悟と行動を迫る内容となっています。
100年ライフについてはかなり浸透してきました。有形資産ではなく無形資産の重要性に気づいた人はライフステージに応じた自分の在り方を探ろうとしています。
ただ、どの方向に進んでいけばいいのか、障壁になっている問題をどう解決すればいいのかがわからなくて前に進めていないのが現実です。
決断が間違っていたらどうしようという不安も大きい。
そんな優柔不断な私たちに、もうのんびり構えているわけにはいかないと、『LIFE SHIFT』の続編としてはっきりとした行動戦略を示してくれているのが本著です。
人間、企業、政府の課題とそれを解決する社会的発明について提案していますが、ここではまず自分ができることとして、人間の課題と社会的発明について記録しておこうと思います。
人生のステージは教育、仕事、引退の3つでうまくいっていたのは、寿命が今ほど長くなかったからです。これからは人生が100年という人も珍しくなくなります。当然、長く働かなくてはならないし、実際昔の同年代より健康で若いので働けるのです。
長い人生を通してステージを変えながら働き続け、社会とつながり続けるには年齢、時間、仕事に対する考え方を改めなくてはなりません。
次に取り掛かるのが、探索。
▶︎ありうる自己像を想像して、そのために必要なスキルを学び直す
▶︎新しい進路へ移行する
幸い、大人にとっての学びの場はオンラインを中心に充実してきています。
(あー、そういえばCousera登録してるのに全然やってないのを思い出しました、汗)
経済力も必要ですが、学習の場や経済的支援は政府が整備していくべきだろうと著者は考えます。
そうでないと、食べるためにいやいや続けている仕事(ライスワーク)を辞めて学校に入ったりなんて無理な話です。
どんな方向に進むにしろ常に学び続けることが必要です。
学校の成績だけで分断され、稼ぎの良い仕事を得られていない人ほど、これからの多様な未来のために学びの場を必要としている。
始めから終わりまで、
そうだよねー
いいこと言うねー
と感じながら読み進めていったのですが、終わった後まとめようと思ったら、付箋がハリネズミのように刺さってて、どこが一番盛り上がったところなのかがわからなかった私はもっと学ばないといけないのかもしれません。
ところで、最近FIREが流行っているようですが、安易なリタイアは危険なのではないかと感じています。今やりたいことのためにスキルを身につけてまた新しいステージに移行しないと、居心地がいいだけのステージ、3ステージ時代で言うと引退のステージだけがやたら長くなってしまいます。
それでは本当の充実感は得られないと思うのです。
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