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バクチオール:注目の美容成分

レチノールに代わる成分として注目されているというので調べてみた。
レチノールは老化によるシワ、たるみを改善するとして化粧品に汎用されているが、その刺激性や、乾燥などの副作用のため敏感肌では使いづらい。

そこで登場したのがバクチオールという成分。コラーゲンを増やすなどのレチノール様の働きがあるが、刺激性は少ない。しかもオランダビユという植物から採れる100%天然成分ということで近年ナチュラリストにも浸透してきているという。天然だから安全だというつもりは毛頭ないが、古くからアーユルベーダで使用されてきた経験の積み重ねがその効果と安全性を証明している。

オランダビユ(写真)マメ科
別名 : Babchi
ラテン名 : Psoralea corylifolia (Linne)
アーユルベーダの詳細は省くが、白斑の治療などにも使われているらしい。中国医学では生薬「補骨脂(破胡紙)」として使われており、漢方でも使用されているというのは興味深い。その効果は、美を極めようという乙女とは縁遠いものなのだが…。
アーユルベーダにおいては、根、茎、葉、種などが使われるが、特に種から採れる Babchi oil が最もパワフルという記載もある(パワフルってどんな…)。

レチノール様の働きがあるとされるバクチオールは、Babchi oil に含まれるクマリンの一種である。クマリンとして有名なのは桜餅の香りを醸し出している芳香成分ポリフェノールといえばなんとなく理解していただけるだろうか。

アーユルベーダのことはまた折りを見て触れてみたい。代替医療というのは怪しいものが多いけれども、意味のあるものも多少はある。いいとか悪いとかは、その意味を知ってから判断すればいいのだと思う。

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